マーチャンダイザーの年収

 

マーチャンダイザーというのは、アパレル業界のなかでは、給料が高めとなる職業です。アパレル業界の転職エージェント『クリ-デンス』が職種別平均収入データを毎年公表しているのですが、2014年度版のデータは下記の通りとなります。

 

どの年代でも、マーチャンダイザー、バイヤーが平均年収No.1であり、年齢が高くなるに連れて、他の職種との差が広がっていることが分かります。これはMD・バイヤーの収入の伸び率が高いことを意味しており、将来性も十分ということです。

 

30代後半で年収600万円というのは、日本人全体の平均年収491万円を大きく上回っており、他業種と比較しても、なかなかの高収入と言えます。

 

アパレル業界のなかでも、経験を積んだ人でないと就けないハードルが高い職種であるので、そういった意味では納得の数字です。なるのは大変だけど、それだけの見返りはあるというのがマーチャンダイザーと言えそうです。

 

これ以上の高収入を得ているマーチャンダイザーはいるの?

年収600万円というのも、十分にスゴい数字なのですが、外資の大手ブランドだと、700万、800万といった額を取っているMDも存在します。

 

また、MDマネージャー、営業・仕入れの統括責任者といったマネジメントレベルのポジションに就けば年収1000万オーバーも見えてきます。外資でアジア地域の統括マネージャーといったポジションだと1500~2000万レベルです。

 

マーチャンダイザーというのは、会社の売上を左右する、かなり重要な職種なので、それだけに能力があるMDに対しては、会社もそれ相応の待遇を保証します。その気になれば、幾らでも上を目指す職種だと考えてください。

 

40代以降の年収はどうなるの?

ちなみに、クリ-デンスのデータだと、20代、30代で終わっていますが、ではその先はどうなるのか、気になるという人が多いと思います。上記のような明確な数値が提示されるデータは公表されていないのですが、40歳以降は、収入の伸び率に関して個人差が大きくなってくると考えてください。

 

40代となると、管理職に就く年齢になってきますが、先ほど触れたように、マネジメントレベルのポジションに就けば、収入はアップします。上のポジションになればなるほど、アップする額も大きくなるので、昇格し続ける人は、年収の伸び率も非常に高いものとなります。

 

一方、マネジメント側に回れない人だと、収入の伸びは緩やかなものとなります。マーチャンダイザーというのは、それ自体が非常にプロフェッショナルな仕事であり、誰にでもなれるわけではないので、雇用は安定していますし、給料も定期的にアップする傾向があります。

 

ただし、その伸び率はマネージャークラスの人材と比較すると、微々たるものになってしまうのも現実です。日本人全体のなかでいえば、それでも高収入の部類に入ることは間違いありませんが、さらに上にいっている人とは、差がついてしまうということです。