フェラガモ・ジャパンの中途採用事情

画像出典:oom tommy

 

イタリアを代表する高級ファッションブランド、サルヴァトーレ・フェラガモ。今さら説明するまでもない、人気ブランドですが、今でも製造工程の大部分を手作業で行っている、職人気質のブランドであり、創業以来現在まで、時計の一部部品を除いた、ほぼすべてをイタリアで製作しています。

 

そのフェラガモ製品の日本国内における輸入・販売を担っている、フェラガモ・ジャパン。国内に約70の直営店舗を構えるとともに、近年では、ネット販売へも注力するなど、事業拡大を図っています。

 

そのため、人材採用についても、積極的です。従業員数が400人強と、それほど規模が大きな会社ではないので、募集数はそれほど多くはありませんが、常時、何らかの求人が発生している状況なので、転職のチャンスは多いです。

 

このページでは、フェラガモ・ジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

目次

フェラガモ・ジャパンの中途採用求人の傾向

中途採用に関しては、販売職の求人が中心です。サルヴァトーレ・フェラガモの公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、募集要項が確認出来るので、興味がある人はアクセスしてみてください。
http://www.ferragamo.com/shop/ja/jpn/contact/hr

 

販売職としては珍しく、正社員採用となる求人が中心です。ただし、接客業務経験を有することを応募条件としているので、未経験者は応募不可です。

 

また、試用期間が6ヶ月あるので、勤務評価次第では、アルバイトやパートに降格する可能性があるということは、頭に入れておいてください。

 

なお、フェラガモはアルバイト・パートスタッフを同時に募集しており、こちらだと、ある程度、応募条件が緩くなるので、スキル面で自信がない人は、最初はアルバイトとして働くというのもアリです。(そこから正社員に昇格することも可能です。)

 

一方、本社勤務の総合職については、元々、ポスト自体が少ないこともあり、あまり中途採用で求人が出てくることはありません。そのため、チャンスは少ないのですが、可能性がゼロというわけではないので、どうしても総合職で転職したいということであれば、こまめに求人情報をチェックすることをオススメします。

 

また、こういった求人は、転職エージェント経由で募集がかかるケースが多いので、アパレル業界に強いエージェントに求職者登録(会員登録)をしておくことをオススメします。

 

一度、登録しておけば、新規求人が発生した時に、連絡をもらえるので、自分で探す手間が省けますし、求人を見逃してしまったというミスを防ぐことも出来ます。フェラガモのような、求人が少ない企業を狙う時には、かなり助けになる存在なので、うまく活用したほうがいいです。

 

このページの最後に、フェラガモ・ジャパンの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。(エージェントは、販売職の求人も扱っているので、店舗スタッフの求人を探す時にも、情報源として活用出来ます。)

 

フェラガモ・ジャパンの社員の年収・給与制度について

フェラガモ・ジャパンに勤務する社員の年収ですが、具体事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

  • 販売 20代前半 女性 スタッフ 年収 250万円
  • 事務 30代前半 男性 年収 400万円
  • 販売 30代前半 女性 スタッフ 年収 320万円
  • 販売 37歳 女性 スタッフ 年収 350~380万円
  • 企画・マーケティング 30代後半 女性 年収 450万円
  • 販売 30代後半 女性 店長 年収 450万円

 

フェラガモでは、ジョブグレード制が導入されており、グレードをもとに、基本給が算出される給与体系となっています。グレードが上がると、給与も上がる仕組みとなっており、昇進しない限りは、昇給は期待出来ないと考えてください。

 

ボーナスは年1回支給となりますが、基本給1ヶ月程度なので、それほど高額ではないですし、その年の売り上げによっては、ゼロということもあります。

 

売上が好調なショップのスタッフに対しては、インセンティブが出ることもあり、そちらでボーナスの少なさを、ある程度カバー出来ますが、一部のスタッフに限られますし、こちらも安定的ではないので、給与面については、なかなか厳しい会社と言えます。

 

ちなみに、残業代に関しては、全額支給となっています。過去には、一部しか支給されないという状況だったので、この点については、改善されています。

 

なお、中途採用で入社する場合、給与は、これまでの実績や経験をベースに算定されることになりますが、交渉次第という側面も強いため、面接時の交渉が重要になってきます。フェラガモは、そう簡単に給与が上がる会社ではないので、ここで、妥協してしまうと、後々まで響きます。

 

そのため、納得がいくまで、会社側と話し合うようにしてください。もし、こういった交渉があまり得意ではないということであれば、転職エージェントに交渉を依頼するというのも、一つの手です。彼らはその道のプロであり、こういった交渉に慣れているので、上手にまとめてくれます。

 

あくまでも、エージェントが、フェラガモの中途採用求人を扱っていることが、前提の話となりますが、先ほども触れたように、アパレル業界に強いエージェントのなかには、フェラガモの求人を扱っているエージェントが存在するので、こういったエージェントに依頼すれば、大丈夫です。

 

フェラガモ・ジャパンの評価制度について

フェラガモでは直属の上司(販売スタッフに関しては店長)と、年一回の人事査定面談をもとに、各社員の人事評価を行う評価制度を取り入れています。

 

各個人の実績(販売職に関しては、売り上げ実績)と日頃の仕事に対する姿勢、周囲との協調性などが、主要な評価要素となります。

 

この評価をもとに、昇進の判断が下されることになりますが、勤務年数も重要な評価要素となっており、実力があっても、勤続年数が長くないと、なかなか昇格することが出来ません。

 

そのため、中途採用で入社した場合、実力では劣っていないのに、長く務めているスタッフよりも、ポジションは下ということが、現実に起こっているので、注意してください。(ここも、交渉次第なので、面接時の条件交渉が、やはり重要です。)

 

いずれにしても、フェラガモは誰もが知っている高級ブランドということもあり、雇用の安定性という点では十分ですが、昇給・昇格には、かなり時間がかかる会社です。キャリアアップに対する意識が高い人にとっては、あまり満足出来る職場にはならないだろうというのが、正直なところです。

 

成長環境について

フェラガモは、仕事は現場で覚えていくという発想が強い会社だったのですが、近年は社内教育に力を入れるようになっており、しっかりした研修を受けられるようになってきています。主力商品が靴ということもあり、シューフィッターの資格取得を支援する制度も、整備されています。

 

なお、販売職の場合、フェラガモは、顧客サービスを重視しているため、高度な接客スキルを有するスタッフが多く、仕事のなかで、先輩社員の対応をじかに見ることで、自分もスキルを磨くことが出来る環境となっています。

 

顧客に対して、トータルコーディネートを提案する力など、他店では身に着けられないレベルのスキルを習得出来るため、業界内のなかでは、フェラガモ出身者というのは評価が高く、フェラガモから再転職するとなった時には、大きな武器となります。

 

そういった意味では、フェラガモで働くことは、長期的な視点で見た時にも、プラスになると言えます。

 

ワークライフバランスについて

フェラガモ・ジャパンは、休暇制度が充実しており、この会社で働く大きなメリットの一つと言えるほどです。週休2日がしっかり確保されているうえ、夏休みや冬休みなどの特別休暇制度も完備されています。

 

有休についても、全消化を理想として、取得することが奨励されているので、休みを取りやすいです。特別休暇と組み合わせて、長期休暇を取ることも可能です。

 

販売職の場合、土日が必ず出勤となるので、普通の人と休みが違うということはありますが、その点が気にならなければ、ワークライフバランスという点では、フェラガモは申し分がない会社です。

 

ただし、休日出勤が常態化している店舗、残業が多い店舗も、一部存在します。これは、ショップの忙しさよりも、店長の考え方次第という要素のほうが大きいので、その時々で、該当する店舗は違ってきます。

 

そのため、ワークライフバランスを重視する人は、自分が配属されることが想定される店舗(部署)の状況において、前持って確認しておくことをオススメします。(エージェントに問い合わせれば、このあたりの情報は、すぐに教えてくれます。)

 

女性の働きやすさについて

アパレルは女性の社員比率が高い会社なので、女性が不遇を受けることはなく、働きやすい業界ですが、これはフェラガモも同様です。仕事の内容は男女一緒ですし、人事評価も同等なので、女性だからといって、不利な立場に置かれることはありません。

 

キャリアアップも狙える会社であり、実際、マネージャーに就いている女性は多いです。(男性よりも、有利かもしれません。)

 

ただし、子育てに対する理解ということでは、不十分な点が多く、産休や育休、時短勤務といった制度は一通り用意されていますが、利用しづらい雰囲気があるうえ、小さな子供がいたとしても、仕事のほうが優先される傾向が強いです。

 

そのため、産休からの復帰は出来ても、部署によっては復帰時に勤務時間数などの条件が提示される、ポジションが降格になる、異動になるといったケースがありますし、時短勤務を選択したのに、定時に帰れないという人も少なくないのが現状です。

 

仕事と子育ての両立を考えている人にとっては、フェラガモは、あまり良い環境とは言えないと思います。

 

フェラガモ・ジャパンの転職先としての価値

ここまで、フェラガモ・ジャパンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、良い点もあれば、悪い点もある企業なので、人によって評価は分かれると思います。そのため、自分との相性をじっくりと考えたうえで、転職の判断を下すことをオススメします。

 

下記に、フェラガモ・ジャパンの中途採用求人の取り扱い実績がある転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断について、アドバイスを求めるのもアリです。

 

相談すれば、客観的な視点で分析してくれるので、判断に迷っている人は、ぜひ一度話をしてみてください。

 

また、エージェントは様々な企業の求人を押さえているので、他社のことについて聞いてみるのもオススメです。フェラガモ以上に、自分に合っている会社が存在するかもしれないので、フェラガモの求人と併せて、確認してみてください。

 

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