ナイガイの中途採用事情

 

1920年創業と、100年近い社歴を持つ老舗のアパレルメーカー、ナイガイ。靴下の製造販売で、地位を築いたメーカーであり、今でも、レッグウェア、インナーを主軸商品として、事業を展開しています。

 

日本全国5000以上の店舗(百貨店、専門店、チェーン店)に、商品を卸していますが、ここ数年は売り場面積が拡大するなど、売上が拡大傾向にあります。

 

足指解放ソックスなど、自社ブランドの人気が上がっていることが、その背景にありますが、EC販売の強化もうまく回っており、アパレル不況のなか、増収増益を達成しています。

 

状況としては厳しい部分もあるので、人材採用の動きは、それほど活発ではありませんが、常に、一定数の求人が出ているので、ナイガイへの転職のチャンスは存在します。

 

このページでは、ナイガイの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

目次

ナイガイの中途採用求人の傾向

数は少ないのですが、販売職だけでなく、総合職でも求人が出ています。具体的には、デザイナー、パタンナー、営業企画(商品企画)、生産管理、品質管理といったところですが、MD、VMD、経理財務、人事、法務といった職種においても、募集がかかることがあります。

 

求人数自体が少ないので、どの職種で募集がかかっているのかというのは、時期によって異なりますが、少なくてもチャンスはあるので、興味がある人は、こまめにチェックしてみてください。

 

なお、応募条件に関しては、総合職だと、全職種共通で、該当業務に関する実務経験が必須となります。経験年数が少ない人だと、採用されたとしても、試用期間アリの契約社員としてのスタートとなるなど、けっこう厳しい条件になっています。

 

販売職に関しても、業種は問わないとしつつも、販売経験(接客業経験)があることが、応募条件となっているので、全くの未経験者だと、採用されるのは難しいと考えてください。

 

求人情報の入手方法

ナイガイの公式サイト内に、採用情報ページが設けられており、そのページにおいて、現在、募集がかかっている中途採用求人の内容について、確認することが出来ます。
https://www.naigai.co.jp/corp/recruit/index.html

 

ただし、募集職種と勤務地だけが記載されているだけで、給与や福利厚生などの待遇面、応募資格、業務内容などについては、何も書かれていないことが多いです。

 

一方、ナイガイは転職会社経由でも、募集をかけていますが、転職会社であれば、詳しい募集要項を公開しているので、事前に詳細について把握することが出来ます。(募集要項が非公開となっているケースもありますが、転職会社に問い合わせれば、すぐに教えてくれます。)

 

また、中途採用に関しては、全ての求人が公式サイトに掲載されているとは限らず、転職会社にコンタクトしたら、ナイガイのサイトには載っていなかった求人を紹介してもらえたという事例もあります。

 

そのため、ナイガイの求人情報を入手する時には、公式サイトだけでなく、転職会社にも問い合わせておくことをオススメします。

 

アパレル業界に強い転職会社であれば、まずナイガイの求人情報を押さえています。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

ナイガイの社員年収・昇給制度について

ナイガイに勤務する社員の給与水準ですが、下記に幾つか、具体的な年収事例をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

【販売職】

  • 20代 販売員 年収180万円
  • 20代 販売スタッフ 年収300万円
  • 20代 店長 年収360万円
  • 30代 エリアマネージャー 年収380万円

【総合職】

  • 20代 企画営業 年収360万円
  • 32歳 営業マネージャー 年収540万円
  • 50代 事業開発部長 年収750万円
  • 商品部係長 年収500万円
  • 商品部課長 年収600~650万円

 

ナイガイは、アパレル業界のなかでは、ごく平均的な給与水準となっており、正社員であれば、基本給に加えて、ボーナスが支給され、残業代や退職金なども、支払われます。業績次第では、通常のボーナスに加えて、決算賞与がもらえることもあります。

 

ただし、逆に業績が悪化すると、給与がカットされることがあります。特に、管理職に就いている社員だと、大幅に給与を減らされたということが、過去にはたびたび起きています。

 

ここ数年は、増収増益のペースを維持しているので、こういったことはなく、逆に、微増ながらも、平均給与額が上がっていますが、収入が減るリスクがあるということは、頭に入れておいたほうがいいです。

 

昇給に関しては、ナイガイは年功序列型の会社なので、全員一律で、毎年、少しずつ給与が上がります。アパレル企業としては、恵まれているかもしれませんが、違う見方をすれば、大幅に給与がアップするという見込みはありません。

 

管理職に就くことで、一気に上がるということはありますが、上記の年収例を見ても分かるように、ポジションと比較すると、それほど高額というわけではありません。

 

また、管理職に昇進するためには、管理職試験を受けて、合格する必要がありますが、一定の勤続年数がないと、受験することすら出来ず、かつ、40歳までという年齢制限が設けられています。

 

また、その試験に数回連続で落ちてしまうと、仮に、その後、パスして昇進したとしても、給与の上昇幅は限られたものとなるなど、かなり厳しいです。

 

そのため、管理職に就けるぐらいの経験・スキルを身につけた段階であれば、他社に移るほうが、実入りが良いという結果になる可能性もあります。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途の場合、前職までの経歴・実績を加味して、給与額が算定されることになりますが、ここは交渉次第で変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで諦めず、話し合うようにしてください。

 

ナイガイは、それほど給与水準が高い会社ではないだけに、尚更です。入社後、そう簡単に給与が上がるわけでもないので、転職するタイミングというのは、ある意味、最も、収入を上げやすいタイミングと言えるので、この機会を逃さないことです。

 

お金の話をするのは苦手という人は、前述した転職会社に代行を依頼してください。彼らはプロなので、快く引き受けてくれますし、交渉経験が豊富なので、うまく話を進めてくれます。

 

実際に、どれだけ上がるのかというのは、やってみないと分かりませんが、交渉ベタな人が、自分で強引に進めるよりも、良い結果に落ち着くことは間違いないので、任せてしまったほうが賢明です。(ぜひ一度、相談してみてください。)

 

ナイガイの評価制度について

ナイガイの評価体制は、先ほども触れましたが、勤続年数に比例して、昇進のチャンスが増える年功序列制度が採用されているため、実績・売上で優秀な数字を挙げたとしても、すぐに昇進・昇給につながるわけではありません。

 

そのうえ、評価制度自体も、あいまいな部分が多く、出身校、縁故などのコネによって、キャリアアップに差が出るケースもあるので、仕事に対する意欲が高い人だと、不透明感がある評価内容に嫌気が指して、退職してしまうこともあるようです。

 

その反面、評価が曖昧なだけに、仕事の成果に対するプレッシャーがなく、職場の雰囲気としてはノンビリで、ゆっくりと仕事に取り組むことが出来るので、マイペースで働きたいという人にとっては、けっこう居心地の良い会社のようです。(実際、長く勤め続けている人もいる会社です。)

 

教育制度・成長環境について

ナイガイでは、様々な知識を学ぶための教育プログラムが用意されており、希望に応じて利用することが出来るようになっていますし、海外に製造拠点、販売拠点を置いて、海外市場への展開を進めている会社だけあって、海外研修制度も導入しています。

 

また、TOEICで高得点を取得した人、通関士やPC関連の資格を取得した人に対しては、特別手当を支給するなど、金銭面からも、スキルアップ向上のフォローを行っているので、勉強が好きな人にとっては、やり甲斐がある環境と言えます。

 

ナイガイは、組織規模が小さな会社ということもあり、部署や職種を超えて、色々な仕事に取り組めるので、仕事を通じて得られる経験の幅というのは、広くなりますし、その経験を通じて、自分自信のスキルを高めることが可能です。

 

本人の適正・能力次第では、現職と全く異なる職種への配置転換を希望することも出来るので、自分が思い描くキャリアパスを実現しやすい会社でもあります。

 

これは、将来のキャリアを考えると、確実にプラスになるので、アパレル業界でキャリアを築いていくのであれば、ナイガイで働く機会を持つというのは、大きなメリットと言えます。

 

(実力をつけておけば、条件面で不満が出てきた時に、その段階で、より好条件の会社に転職するという選択肢も持てるようになります。)

 

ワークライフバランスについて

ナイガイは、小さな会社ではありますが、上場を果たしている企業なので、コンプライアンスがしっかりしており、就労環境についても、よく整備されています。

 

公休が多いうえ、有給が取りやすい仕組みとなっていますし、残業が続いた時、休日出勤が発生した時には、代休で補ってもらえるので、ワークライフバランスを保ちながら、働くことが出来ます。

 

ただし、人材不足が続く部署だと、一人当たりの業務量が多く、深夜残業や休日出勤が、頻繁に発生しているので、いくら、代休がもらえるとはいっても、大変ではあります。

 

転職先を選ぶ際に、就労環境を重視する人は、ナイガイへの入社後、自分が配属されることが想定される職場の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。

 

女性の働きやすさについて

販売職に関しては、他社同様、ナイガイも女性社員が主軸となっており、管理職に就くのも、女性が中心なので、女性にとっては働きやすい職場と言えます。待遇面は男女平等ですし、産休・育休が取りやすく、職場復帰も容易なので、小さな子供を育てながら、働いている女性が多いです。

 

一方、総合職だと、デザイナー以外は、男性社員が大半を占めているので、男性社会的な雰囲気があります。女性だからといって、不利な立場に置かれるということはないのですが、やりづらさはあるようです。

 

また、現状においては、女性が管理職に昇進するという事例は、極めて限られているので、キャリアアップを考えている人は、要注意です。さらに、産休・育休が取りづらい雰囲気の職場が多いので、結婚・出産を視野に入れている女性も、要注意です。

 

事前に、このあたりがどうなのか、細かいところまで、確認しておいたほうがいいですし、結婚の予定がある人は、面接の時に、ナイガイ側に伝えておいたほうが無難です。

 

ナイガイの転職先としての価値

ここまで、ナイガイの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、マイペースでのんびりと働ける会社です。社員が働きやすいように、就労環境を整えている会社でもあるので、ワークライフバランスを重視する人には、オススメの会社と言えます。

 

一方、年功序列型の人事評価制度となっているので、成果を挙げても、それに見合う見返り(昇給・昇進・ボーナスなど)が、すぐに得られるわけではないため、キャリア志向が強い人にとっては、やる気がそがれる環境かもしれません。

 

このように、ナイガイは、良い意味でも悪い意味でも、明確な特徴がある会社なので、合う人、合わない人というのも、ハッキリと分かれてきます。

 

自分にとって、ナイガイという会社はどうなのか、自分自身の価値観と照らし合わせながら、じっくりと考えてみてください。

 

なお、下記に、アパレル業界に強い転職会社をリストアップしておきますが、彼らはナイガイの社内事情を把握しているので、このあたりの判断に迷うようでしたら、直接相談してみることを、オススメします。プロの視点で、冷静にアドバイスしてくれるので、参考になります。

 

また、他社の求人を紹介してもらって、比較検討するのもアリです。ナイガイ以上に、自分に合う会社が見つかるかもしれないので、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

<アパレル業界に強い転職エージェント>