ジンズの中途採用事情

 

メガネチェーン『JINS』を展開する、株式会社ジンズ。1987年に服飾雑貨の製造卸として、創業した会社ですが、2001年にメガネ業界に参入、それまで数万円単位で販売されていたメガネを、5000円で販売するという価格破壊を実現、一気に業績を伸ばしました。

 

その後も、ブルーライトをカットするPCメガネ、花粉対応メガネ、スポーツ用メガネなど、次々とベストセラー商品の開発に成功、2016年には、販売本数が550万本を突破しました。業界シェアは第3位ですが、業績自体は、業界のなかでも最も良い超優良企業です。

 

国内外において、積極的に事業を拡大しており、こういった背景から、人材採用のニーズも高く、新卒、中途を問わず、常に新しい人材を募集しています。

 

このページでは、ジンズの中途採用求人の傾向、及び、給与体系、就労環境について、まとめていますので、転職活動の際には、参考にしてください。

 

目次

ジンズの中途採用求人の傾向

ジンズの中途採用は、販売職を中心に募集がかかっており、その大半が、アルバイトとしての採用となる求人となっています。

 

ただし、ジンズは、正社員登用制度を設けていて、年に4回、チャレンジ出来る機会があるので、入社後の勤務実績によっては、短期間で正社員に就くことが出来ます。

 

また、スーパーバイザーまで昇進出来れば、販売職から総合職へのジョブチェンジも認められているので、多様なキャリアを実現出来る会社でもあります。

 

アルバイトの募集案件だと、学歴・経験不問で、誰でも応募出来る求人ばかりなので、アパレル業界でのキャリアをスタートさせたい人には、チャンスです。

 

なお、販売職以外では、営業、営業事務、生産管理、マーケティング、VMD、PR、Webディレクター、Webマーケターといった職種において、求人が発生することがあるので、これらの職種への転職を希望する人は、こまめに求人情報をチェックすることをオススメします。

 

ちなみに、これらの総合職だと、採用時の雇用形態は正社員となりますが、該当業務に関する実務経験が必須応募条件となりますし、求人によっては、マネジメント経験や、英語・中国語などの語学スキルも要求されるので、ハードルは高めです。

 

求人情報の入手方法

ジンズの公式サイト内にある採用情報ページに、募集要項が掲載されているので、そちらのページにおいて、詳細を確認することが出来ます。
https://corp.jins.com/jp/ja/recruit/

 

ただし、総合職に関しては、自社サイトでは募集せず、外部の転職会社に告知を一任するケースが多いため、求人情報を入手するには、ジンズの公式サイトだけでなく、転職会社もチェックする必要があります。

 

(公式サイトを確認するだけでは、求人を見落としてしまう危険性があるので、注意してください。)

 

ジンズの中途採用求人を扱っている転職会社については、このページの最後に、リストアップしておきますので、そちらで確認して頂ければと思います。

 

ちなみに、転職会社からは、販売職の求人を紹介してもらえますし、様々な企業の求人情報を保有しているので、ジンズ以外の求人のことについて、教えてもらうことも出来ます。

 

同業他社の求人にも興味があるという人は、ジンズの求人について、問い合わせる時に、あわせて聞いてみてください。

 

ジンズの給与制度、社員年収について

ジンズに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に、年収事例をいくつか挙げると、下記の通りとなります。

 

  • 販売 22歳 年収300万円
  • 販売 25歳 年収250万円
  • 販売 27歳 年収320万円
  • 販売 31歳 年収220万円
  • 販売 32歳 年収350万円
  • 店長 24歳 年収300万円
  • 店長 25歳 年収350万円
  • 店長 28歳 年収400万円
  • 店長 30歳 年収450万円
  • 店長 32歳 年収430万円
  • エリアマネージャー 27歳 年収600万円
  • エリアマネージャー 32歳 年収650万円
  • 店舗開発 30歳 年収500万円
  • 店舗開発 マネージャー 35歳 年収800万円
  • 財務 30歳 年収500万円
  • 営業 25歳 年収320万円
  • 営業 30歳 年収400万円
  • 営業 マネージャー 33歳 年収780万円
  • 人事 24歳 年収390万円
  • 人事 27歳 年収450万円

 

ジンズの給与体系は、基本給に加えて、決算賞与が支給されるというものとなります。決算賞与は、会社の業績によって、支給額が決定されるのですが、それほど高額ではありません。

 

ただし、ジンズは他社と比較して、基本給が高めに設定されているので、年収ベースで考えると、アパレル業界のなかでは、ジンズの給与水準は平均以上となっています。

 

残業代に関しては、職種によって、支給実績に、多少の違いがあるのですが、基本的に、実働分が全額支給されているので、サービス残業の心配をする必要はありません。

 

ただし、会社として、残業時間を減らす方向で動いているので、支給額自体は、限られたものになります。

 

ちなみに、管理職になると、みなし残業制となり、毎月、一定の手当が支給されることになりますが、前述したように、就労環境の改善が行われてからは、残業が少ない部署が殆どなので、結果的に、実働分よりも、手当のほうが多いという人の割合が高くなっており、ここはお得です。

 

昇給に関しては、半期に一度、給与見直しの機会があり、そこで決まるグレードによって、昇給額が決まりますが、少額にとどまるケースが大半を占めるので、あまり期待出来ません。

 

ただし、管理職に就けば、給与が大幅に上がる可能性が高く、上記の年収事例を見ても分かりますが、総合職だと、年収700万円以上の高収入も狙えます。

 

海外勤務となると、年収1000万円以上の給与をもらっている社員も存在するので、そういった意味では、やり甲斐がある会社と言えます。

 

福利厚生については、各種社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)が完備されているほか、社員割引制度や社宅制度が設けられています。

 

また、アパレルメーカーの場合、販売スタッフは、自腹で自社製品を購入して、制服として利用するのが一般的ですが、ジンズはメガネメーカーということもあり、会社が利用した制服を利用することになるので、余計な出費はなしです。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用の場合、前職までの経歴・実績をもとに、基本給が算出されることになりますが、ここは交渉次第という要素もあるので、ジンズから提示された金額に納得がいかない時には、そのまま受け入れるのではなく、希望条件を伝えて、話し合うようにしてください。

 

先ほども触れましたが、ジンズは、管理職に就かない限り、給与の大幅アップが見込めない会社なので、入社時に設定された給与額というのは、後々まで付いて回ることになります。

 

そのため、ここで下手に妥協すると、入社後、後悔することになりかねないので、しっかりと交渉することをオススメします。

 

もし、こういった交渉の進め方が分からない、もしくは苦手ということであれば、前述した転職会社に、交渉の代行を依頼してください。

 

彼らは、この手の交渉に長けていて、うまく話を進めてくれますし、実際に条件アップに成功するケースが少なくないので、自分で強引に進めるよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。

 

ジンズの評価制度について

前述しましたが、ジンズでは、グレード制が導入されており、半期に一度、業績・売上といった数字や、社内で行われているテストの結果を加味したうえで、直属の上司が査定を行い、その結果によって、グレードが決定します。

 

このグレードによって、昇進や昇給の有無が決定されるため、実力が認められれば、年齢や勤続年数に関係なく、誰でも管理職に就ける状況であり、キャリアアップに意欲的な人にとっては、やり甲斐がある職場と言えます。

 

ただし、ほかの社員よりも、少し成績が良いくらいでは、評価内容は変わらないことが多く、ダントツに良い成績を残さないと、高評価を得ることは出来ないので、そこは厳しいです。(本当に昇進を勝ち取れるのは、一部の社員のみです。)

 

なお、これはジンズに限ったことではありませんが、高評価を得るためには、査定を下す人間である、直属の上司の印象というのが、大きな影響を及ぼします。

 

上司の期待に添うパフォーマンスを残す人間ほど、評価が高くなる傾向があるので、日頃から、上司としっかりと意思疎通を図って、自分が求められている役割を適切に把握したうえで、その役割を果たすことを、頭に入れて働くことをオススメします。

 

教育制度・成長環境について

ジンズは、業界未経験者が、仕事に必要な基礎的なスキル・知識を習得出来るように、基礎研修制度を用意しており、入社後は、入念な研修を受けることになるので、経験が浅い人でも安心して仕事を始めることが出来ます。

 

その後も、当人のスキル、ポジションに応じて、スキル、知識をブラッシュアップするための階層別研修が用意されており、何かとスキルアップを図りやすい環境です。

 

加えて、ジンズは、OJTの仕組みが整っている会社なので、実際の業務をこなしながら、多くのことを学べる環境であり、仕事を通じて、効率良く、実力を磨くことが出来ます。

 

そのうえ、社員一丸となって成長していこうという社風がある会社なので、自分が所属する部署以外のことであっても、分からないことを尋ねれば、詳しく教えてもらえるので、様々な技術を身に付けることが出来ます。

 

なお、ジンズには、社内eラーニングのシステムが完備されており、社員は職場からも、自宅からも、自由に利用出来るようになっています。時間がある時に勉強出来るので、使いやすいと社員からは好評です。

 

ワークライフバランスについて

以前のジンズは、一人当たりの業務量が膨大なものだったため、遅くまで残業するのが当たり前でしたし、休日に呼び出されることも珍しくなく、オンとオフの切り替えが難しい会社でした。

 

しかしながら、先ほども触れたように、ここ数年、残業削減への取り組みを強化していることもあり、残業時間は、大幅に減少しています。

 

月10時間程度の残業で済む部署が大半を占めていますし、なかには、残業ゼロを実現しているところもあります。

 

休日に会社に出勤する、家に仕事を持ち帰るといったこともなくなっており、就労環境は、かなり改善されています。

 

管理職になると、業務量が一気に増える傾向にあるので、遅くまで会社に残ったり、休日に出勤したりしなければならないこともありますが、会社としては、管理職の就労環境改善にも取り組んでいるので、今後は、この層の人達にとっても、働きやすい会社になっていく可能性が高いです。

 

なお、有休に関しては、事前に上司に相談しておけば、希望通りに取得出来ますし、閑散期であれば、急な休みの申請も、聞き入れてもらえることが多いです。

 

女性の働きやすさについて

ジンズは、職務内容に関して、男女で差が生じることはないですし、昇給・昇進についても、男女平等です。実際、管理職に就いて、活躍している女性が多い会社なので、キャリア志向の女性にも、オススメの会社です。

 

ただし、繰り返しになりますが、管理職になると、業務量が多くなるので、体力的にはキツイですし、ワークライフバランスも悪くなるので、そこを受け入れられる人でないと厳しいです。

 

育児支援体制については、ジンズは、産休・育休が完備されていて、実際に、休みを取得する人が多いですし、復帰後も、時短勤務や在宅勤務(週の半分まで)を利用出来るので、安心して職場に戻れます。

 

ちなみに、本人が希望すれば、正社員として働いていた人が、アルバイトに転向することも認められています。

 

アルバイトになれば、当然、給与は激減しますが、週1~2日勤務、1日4時間勤務など、仕事に費やす時間を、自由に決められるので、収入は減ってもいいので、子育ての時間を確保したいという人のなかには、こういった選択をする人もいます。

 

子育てが一段落して、余裕が出来た時には、正社員に戻れるので、そこは安心です。

 

ジンズの転職先としての価値

ここまで、ジンズの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、成長著しい会社だけあって、社内の雰囲気は明るいですし、実力がある人が報われる体制となっているので、自分の力で勝負したいと考えている人にとっては、やり甲斐がある環境だと思います。

 

残業が少ない、社内教育制度が充実している、子育て支援制度が整備されているなど、魅力を感じる部分が多く、アパレル業界において、転職先を探すのであれば、ジンズは候補の一つとして、オススメです。

 

ただし、中途入社の場合、販売職はアルバイトでのスタートとなり、正社員になるまでは、待遇が劣るので、そこは注意が必要です。

 

一方、総合職であれば、正社員でのスタートとなり、こういった心配はなしですが、自分が希望する職種で求人が出ているかどうかが、微妙なところです。

 

そのため、ジンズへの転職は視野に入れつつも、ほかの会社の求人情報もチェックして、広く、転職先候補を探すという姿勢のほうが、より確実です。

 

下記に、ジンズの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、様々な企業の求人情報を押さえています。

 

希望条件を伝えれば、それらの条件を満たす求人を紹介してくれますし、そのなかに、ジンズ以上に魅力を感じる企業があってもおかしくないので、ぜひ、他社の求人のことについても、話をしてみてください。

 

<ジンズの中途採用求人を扱っている転職会社>

 

※補足
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。