アパレル不況のなか、5年連続で、2桁成長を続けるアーバンリサーチ。URBAN RESEARCH DOORS、KBF、SENSE OF PLACE等、世代を問わず、多くの人から人気を集めるブランドを多数展開、積極的に店舗数を増やし、今では、その数は250に達する勢いです。
その一方で、海外市場への新規参入、ECショップ運営など、新たな販売チャネルを構築するための動きも強めています。(ECの売上高は急増しており、2016年度におけるアーバンリサーチのEC売上比率は20%以上になっています。)
今後も、前年比、20~30%の売上増を継続していくことを、経営方針として掲げるなど、事業拡大の動きをさらに強めており、そういった背景から、人材採用の動きが活発化しており、中途採用に関しても、様々な職種において、募集をかけています。
ただし、これから詳しく触れますが、アーバンリサーチの待遇面は、決して理想的とは言えないので、難しいところなのですが・・・
そのかわり、労働環境は悪くないですし、急成長を遂げているアパレル有数の有望企業の1社であり、今後、待遇面が改善される可能性もあるので、真剣に転職を検討するだけの価値が、十分にある会社であることには、間違いありません。
このページでは、アーバンリサーチの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、転職活動の際に、参考にしてください。
目次
アーバンリサーチの中途採用求人の傾向
中途に関しては、店舗販売スタッフ・店長候補、営業、商品企画、デザイナー、物流管理、品質管理、カスタマーサポート、経理財務、人事、Webデザイナー、Webディレクター、Webマーケター、社内SEといった職種を中心に、募集がかかっています。
ここ数年は、EC販売に力を入れていますが、外部のシステム会社などを頼らず、全て内製化していることもあり、Web関連の人材を募集する求人が増加傾向にあります。
また、アーバンリサーチの特徴として、門戸を広く開けており、どの職種においても、経歴不問で誰でも応募出来ます。
もちろん、採用過程においては、実務経験が重視されるので、経験者のほうが有利ですが(給与も高めになります)、未経験者であっても、有望な人材であれば、能力を気にせず採用するところもあるので、意欲がある人にとっては、大きなチャンスです。
求人情報の入手方法
アーバンリサーチでは、自社サイト内に採用情報ページを開設しており、そこから、現在、募集中の求人の詳細について、確認することが出来ます。
http://www.urban-research.co.jp/recruit/career/
また、中途に関しては、転職会社経由でも、募集をかけているので、そちらから、確認することも可能です。このページの最後に、アーバンリサーチの求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
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アーバンリサーチの求人と、別会社の求人と比較したいといった時には、転職会社を利用すると便利です。勤務・給与額等、希望条件を伝えれば、それらの条件を満たす求人を抽出して、紹介してもらえるので、自分で探す手間が省けます。
アーバンリサーチの社員年収・昇給制度について
アーバンリサーチに勤務する社員の年収ですが、具体的な年収事例をいくつか挙げると、下記の通りとなります。
【販売職】
- 20代 ショップスタッフ(アルバイト) 年収200万円
- 24歳 販売スタッフ 年収260万円
- 30歳 販売員 年収270万円
- 20代 店長 年収350万円
【総合職】
- 20代 経営企画 年収450万円
- 30代 事務 年収300万円
- 20代 生産管理 年収320万円
- 30代 デザイナー 年収500万円
- 30代 総務 年収400万円
- 30代 営業 年収500万円
- 40代前半 営業マネージャー 年収650万円
アーバンリサーチは、正社員であれば、基本給に加えて、年2回の賞与が支給されるといった給与体系となっています。販売職に関しては、アパレル企業として、ごく平均的な給与水準となりますが、総合職については、低めの給与設定なので、収入に不満を持つ社員が少なくありません。
毎年1回、4月に昇給するチャンスがありますが、給与が変わらない年も多く、上がったとしても僅かな金額にとどまるケースが大半を占めています。また、管理職になった場合でも、ある程度の階級までいかないと、給与が大幅に上がることはないと考えてください。
しかしながら、近年、業績が好調ということもあり、少しずつですが、社員への還元率を良くしようと経営方針を変えており、給与面が改善されていると感じている人も出てきているので、マイナス要素ばかりではありません。
今後には期待出来るので、転職を検討する際には、現在の給与水準について、確認してみてください。(会社側に問い合わせるのは気が引けるということであれば、転職会社に聞けば、すぐに教えてもらえます。)
なお、中途採用で入社する時には、前職までの経歴などを加味して、給与額が算出されることになりますが、ここは交渉次第で変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで我慢するのではなく、希望額を伝えて、話し合うようにしてください。
もし、こういった交渉は苦手ということであれば、転職会社に代行してもらえばOKです。彼らは、こういった交渉事に長けているので、スムーズに話を進めてくれます。
100%希望通りというわけにはいかないかもしれませんが、上積みされることは普通にあるので、遠慮せずに依頼してください。
アーバンリサーチの評価制度について
アーバンリサーチの人事評価は、基準があいまいなものとなっており、いくら実績を出したとしても、正当な評価を受けることは難しく、バリバリ働きたい人にとっては、労力に見合う見返りが得られないということで、モチベーション維持が難しい会社と言えます。
そのため、優秀な人ほど、ストレスを感じて退職している状況なので、注意が必要です。ちなみに、アーバンリサーチでは、上司に気に入られている社員だけが、昇進しやすい傾向にあることも、不満の一因となっています。
この会社において、キャリアアップを目指すうえでは、上司との関係性を良好に保つことが、必要不可欠と考えてください。
教育制度・成長環境について
アーバンリサーチでは、基礎研修が定期的に開催されており、経験が浅い人でも、短期間で、ある程度のレベルまで、実力を高めることが可能です。また、希望すれば、様々なジャンルの勉強会に参加出来るので、スキルアップを図りやすい環境です。
しかしながら、高レベルの技術を学べる機会は少なく、経験豊富な人の場合、自己流で力をつけているというケースが多いです。
そのため、自分自身で将来のキャリアについて考えることが出来て、かつ、そのキャリアを実現させるために、必要なことを自分一人で実践出来るような、自立性の高い人でないと、この会社で、キャリアを追求することは、まず不可能です。
もちろん、そこまで出来る人は少なく、働いている途中で、自分の将来像が分からなくなり、退職する従業員が出ているというのが、実情です。
ワークライフバランスについて
アーバンリサーチは、部署によって違いはありますが、残業が少ない職場ばかりなので、プライベートと仕事の両立はしやすいです。有給についても、急な申請でない限り、希望通り、休みを取得出来る傾向にあるので、ワークライフバランスは良好です。
ただし、一部には、一人当たりの業務量が多い部署・店舗もあり、そういった職場においては、深夜残業や休日出勤を半強制的にせざるを得ない状況となっています。
そのため、自分の時間を大切にしたいという人は、入社前に配属先の部署の職場環境について、確認しておくことをオススメします。(あくまでも例外的なので、大半のケースにおいて、まず大丈夫ですが、念には念を入れておいたほうがいいです。)
女性の働きやすさについて
アーバンリサーチは、女性社員が数多く働いている会社ということもあり、男女が同じ立場で働いており、女性だからといって、不利な状況に陥ることは、一切ありません。キャリアアップで男女差が付くことはありませんし、仕事内容についても、平等に決まります。
管理職への昇進を果たしている女性が多い会社でもあるので、キャリア志向が強い女性にも、オススメの会社です。
育児支援体制については、数年前までは不十分で、結婚を機に仕事を辞める女性が多い職場でしたが、今は、産休・育休が整備されており、希望者は誰でも簡単に取得出来ます。
また、休暇後は、職場に戻るのが、当たり前という雰囲気があり、周りの社員の子育てに対する理解も厚く、仕事と両立出来るようにフォローしてもらえるので、子供を育てながら、働き続けたいという人にとっては、好ましい環境と言えます。
アーバンリサーチの転職先としての価値
アーバンリサーチは、ワークライフバランスを確保出来る会社なので、仕事だけでなく、家族との時間・自分の時間も大切にしたいという、プライベート重視派の人には、ピッタリの会社です。
子育てに対する理解がある会社でもあるので、子供がいる女性、仕事と子育ての両立を考えている女性にとっても、働きやすい会社だと思います。
ここまでを、アーバンリサーチの魅力とすれば、その一方で、人事評価制度が曖昧で、昇進・昇給の道筋が見えず、将来のキャリアをイメージするのが難しい、給与が含む待遇面が悪い、教育体制も不十分というのが、デメリットと言えます。
待遇が悪い、出世も出来ないとなれば、まず、辞めておいたほうがいいと判断になるわけですが、アーバンリサーチの場合、労働環境は良好なので、そう簡単に言い切れないというのが、複雑なところです。
さらに、業績に苦戦している企業が多いアパレル業界のなかでは、ダントツで好調を維持しており、会社自体の将来性は高いこと、現在、待遇面の改善に取り組んでいて、今後は変わる可能性があるので、こういったことも、一概にダメとは言えない理由の一つとなっています。
最終的には、自分の価値観次第ということにはなりますが、判断を下す際には、最新の情報を把握してうえで、実行するようにしてください。
下記に、アーバンリサーチの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしていますが、彼らであれば、社内事情に精通しており、常に最新情報を押さえているので、情報源として活用してください。
<アパレル業界に強い転職会社>
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転職会社は様々な企業の求人案件を保有しているので、希望条件を伝えれば、それらの条件を満たす会社を探してくれます。もし、アーバンリサーチの状況が、満足が行くものではない時には、ぜひ、他社の求人も紹介してもらってください。