ナチュラルクチュール、ピュアルセシン、ウヴラージュクラスなど、20代女性向けの人気レディースブランドを展開するアパレルメーカー、ナイスクラップ。2010年代に入って、赤字が続いていましたが、不採算店舗の整理、原価率改善が功を奏して、2015年頃から、黒字に転換しています。
そこで生まれた原資を投資することで、既存ブランドの売り上げ拡大にも成功、業績は回復基調にあります。こういったことを背景にして、ナイスクラップは、事業拡大の動きを見せており、それに伴い、人材採用が活発化しています。
中途に関しても、販売職、総合職、ともに募集がかっています。このページでは、ナイスクラップの中途採用求人の傾向、及び、社員年収・給与水準、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
目次
ナイスクラップの中途採用求人の傾向
繰り返しになりますが、販売職、総合職、どちらにおいても、中途採用の求人が発生しています。販売職に関しては、全国の直営店舗が勤務地候補となり、無条件で誰でも応募可能ですが、経験者をかなり優遇する会社なので、業界出身者のほうが有利です。
総合職に関しては、デザイナー、パタンナー、営業、マーケティング、経理財務、総務、人事、法務など、募集対象となる職種は多岐に渡りますが、タイミングによって、具体的に人材募集がかかっている職種が異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。
なお、総合職の場合、全職種共通で、該当業務に関する実務経験が必須となります。
求人情報の入手方法
ナイスクラップの公式サイト内において、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、中途採用の求人情報を入手することが可能です。
http://www.niceclaup.co.jp/recruit/
また、ナイスクラップは、転職会社経由でも、募集をかけているので、アパレル業界に強い転職会社にコンタクトすることで、求人情報を入手することも出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る求人情報は一緒ですが、転職会社は、様々なメーカー、ブランドの求人案件を扱っているので、ナイスクラップの求人を他社の求人と比較してみたいといった時には、まとめて情報を入手出来るので、便利です。
このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、必要に応じて、連絡を取ってみてください。
ナイスクラップの社員年収・昇給制度について
ナイスクラップに勤務する社員の給与水準ですが、年収事例をいくつか挙げると、下記の通りとなります。
【販売職】
- 20代 販売員 年収200万円
- 20代 販売スタッフ 年収250万円
- 30代 店長 年収380万円
- 30代 エリアマネージャー 年収400万円
【総合職】
- 23歳 内勤営業 年収230万円
- 30歳 デザイナー 年収330万円
- 事務 年収300万円
- 総務 年収320万円
ナイスクラップは、基本給に加えて、賞与が年2回支給されるといった、ごく一般的な給与体系となっていますが、同業他社と比較すると、販売職の給与は少し高め、逆に、総合職は低めとなっています。
福利厚生については、住宅手当や退職金制度、財形貯蓄制度、社員割引制度などがあります。残業代については、以前は、サービス残業を強いられることが多かった会社ですが、現在は、実働分が、全額支払われるように改善されているので、その点は安心です。
昇給に関しては、4月に給与が見直される機会があり、少額ではありますが、基本的には、毎年、給与がアップすることになります。
ただし、人事制度が、年功序列から成果主義に変更中なので、今後は、全員一律で昇給するということは、まずなくなると考えておいたほうが、いいでしょう。
ナイスクラップの評価制度について
ナイスクラップでは、年に2回、PDCAシートを使い、事前に設定した目標達成率を確認したうえで、直属の上司が査定を行うといった内容の人事評価制度が採用されています。
前述しましたが、年功序列から成果主義へと評価方法が改編中であり、それに伴い、評価項目が明確になりつつあります。
その一方で、10年以上、勤務している社員に対しては、年功序列の評価制度が適用されるなど、まだまだ過渡期であり、完全に成果主義に移行するには、時間がかかりそうです。
そのため、現時点においては、実績や売上を挙げなくても、高い給与をもらえる人もいるなど、時には不公平感が感じてしまうこともあるような、不十分な評価体制となっています。(今後は、改善していく可能性が大です。)
教育制度・成長環境について
ナイスクラップは、社内教育体制がしっかりしている会社です。基礎から応用まで、研修プログラムが細かく用意されているので、業務に関わる知識を幅広く学ぶことが可能です。管理職に対しては、マネジメントスキルを学ぶための研修が定期的に行われています。
また、不定期ではありますが、ビジネスマナー、ロジカルシンキングなど、汎用的なビジネススキルを習得するための勉強会についても、開催されています。
研修への参加は任意となりますが、開催される時には、様々な地域から、希望者が集まることになるので、キャリアアップへの意欲が強い人と交流することで、新しい発見や刺激をもらえるという声が社員から出ており、人気があります。
ワークライフバランスについて
ナイスクラップは、残業が多いうえ、有給についても、急病でもなければ、まず取ることが出来ない会社でしたが、ここ数年、会社として就労環境の改善に取り組んでいるため、繁忙期を除けば、残業は少なくなりましたし、有給についても、取得しやすくなりました。
ただし、管理職に就くと、業務量が増えるため、今でも、仕事中心の生活になる傾向があり、その点は、要注意です。
また、今でも、当たり前のように、深夜残業や休日出勤が発生している部署・店舗もあるので、転職先を選ぶ際に、ワークライフバランスを重視する人は、入社後、自分が配属されることが予想される職場の環境について、事前に調べておくことをオススメします。
女性の働きやすさについて
ナイスクラップは、女性中心の会社ということもあり、女性が第一線で活躍出来る環境が整っているので、やりがいを持って働くことが出来ること、間違いなしです。(昇進の機会についても、男性と同等に与えられています。)
産休・育休についても、取りやすくなっており、取得実績が多数存在します。しかしながら、先ほども触れたように、管理職に就くと、かなり忙しくなるため、家庭と仕事の両立が大変、体力的に厳しいということもあるので、注意してください。
キャリアアップを目指している人は、こういった事情をあることを考慮したうえで、ナイスクラップで働くかどうか、判断することをオススメします。
ナイスクラップの転職先としての価値
ここまで、ナイスクラップの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、販売職であれば、他社よりも、給与条件が良いので、店舗勤務の仕事を探している人にとっては、待遇面でも期待出来る会社です。
逆に、総合職に関しては給与が安めです。ただでさえ、年収水準が低いアパレル業界のなかにおいての話なので、ここは注意が必要です。
ただし、スキルアップの機会が充実している会社なので、自身の能力を高めていきたいと考えている人にとっては、なかなかの環境ですし、総合職だと、求人自体が少ないので、そういった意味では、ナイスクラップで働くというのは、その後のキャリアを考えても、プラスになります。
この会社で、実績を積んだうえで、より好条件を提示してくれる別の会社に移るというキャリアパスもあります。総合職の場合、実績次第で、転職のチャンスが大きく変わってくるので、今は敢えて、ナイスクラップに入るという選択を取るというのは、合理的な判断と言えます。
このように、ナイスクラップの転職先としての価値は、人によって大きく変わってくるので、自分に合う会社なのかどうかということを冷静に見極めたうえで、転職の判断を下すようにしてください。
下記に、ナイスクラップの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うようであれば、一度相談してみてください。プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、他社の求人を紹介してもらって、比較検討してみるというのもアリです。もしかしたら、ナイスクラップ以上に魅力を感じる会社が出てくるかもしれないので、ぜひ、他社のことについても、聞いてみてください。
<アパレル業界に強い転職会社>
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。