バッグ、靴、スカーフ、ストール、傘など、主に女性向けのファッション雑貨を扱うアパレルメーカー、ムーンバット。20近いオリジナルブランドに加えて、50近くのインポートブランド、ライセンスブランドを有しています。
企画力を武器に順調に売上を伸ばしているメーカーであり、素材、色からデザインまで、トレンドを徹底的に分析したうえで開発した製品は、『ムーンバット・トレンド』と呼ばれ、ユーザーから高い支持を得ています。
近年では、デザイン企画会社や物流会社を買収したり、アジア市場への展開を強化したりするなど、多方向に事業を展開しています。
人材登用の動きについては、ムーンバットは新卒採用を中心に据えていること、社員数が300名弱の中堅メーカーで、それほど組織規模が大きいわけではないことから、中途採用の求人というのは、数が少なくなっています。
ただし、常時、何らかの求人が出ているので、転職のチャンスはあります。このページでは、ムーンバットの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、給与水準についてまとめていますので、参考にしてください。
目次
ムーンバットの中途採用求人の傾向
中途に関しては、販売職と総合職に分かれる形で、募集がかかっています。販売職に関しては、店舗単位の募集となり、雇用形態は契約社員、実働7時間で日給9500~11000円という条件になるのが、一般的なケースです。
アパレル、もしくは雑貨販売の経験を有することが、応募条件となっており、経験年数・実績に応じて、日給が変わります。契約期間は短期・長期、どちらも可能です。
一方、総合職に関しては、営業、MD、生産管理、財務・経理、総務、システム、経営企画、販売促進、広報、貿易事務といった職種が対象となり、それぞれ、該当業務に関する実務経験が必須となります。
また、営業、MD・生産管理といった職種を中心に、将来的に海外拠点に赴任することを、前提とした採用となる求人が発生することもあり、その場合には、英語、もしくは中国語に堪能であることが、応募条件に加わります。
なお、ムーンバットの場合、国内勤務を経たうえでの赴任となり、その間、海外勤務に必要なスキル・知識を習得するなどして、準備を進めることになるので、海外経験がない人でも大丈夫です。
求人情報の入手方法
中途に関しては、ムーンバットは、転職会社経由で募集をかけているので、求人情報を入手するためには、そちらに問い合わせる必要があります。
(ムーンバットの公式サイトには、採用情報ページが設けられていますが、ここでは、新卒採用に関する情報しか掲載されていません。)
このページの最後に、主な転職会社をリストアップしておきますので、連絡を取ってみてください。ちなみに、転職会社は様々な企業の求人情報を扱っているので、ムーンバットの求人とあわせて、他社の求人について、教えてもらうといったことも可能です。
ムーンバットの社員年収・昇給制度について
ムーンバットに勤務する社員の給与水準ですが、具体的な年収事例を幾つか挙げると、下記の通りとなります。
- 20代 ルートセールス 年収250万円
- 26歳 管理部門 年収300万円
- 30代 一般事務 年収330万円
- 20代 営業管理 年収380万円
- 30代 営業 年収350万円
- 30代 営業主任 年収400万円
- 営業課長 年収500万円
- MD課長 年収550万円
ムーンバットの給与体系は、基本給に加えて、年2回(6月、12月)の賞与が支給されるといったものとなっており、給与水準は、アパレルメーカーとしては、ごく平均的なラインと言えます。
ただし、業績次第では、半期に一度、奨励金が支給されることがありますし、また、会社の認めた資格試験に合格すると、臨時ボーナスがもらえるので、こういった時には、業界水準以上の収入が見込めます。
さらに、ムーンバットは、アパレルメーカーとしては珍しく、従業員持株制度、財形貯蓄制度、従業員貸付金制度、自社商品割引制度、住宅手当、通勤手当など、福利厚生が充実しているので、この点も含めると、待遇面は悪くなく、社員の満足度・安心度は高くなっています。
ちなみに、自社商品割引制度に関しては、対象商品を半額で購入出来るというものであり、ラインナップが充実しているので、社員からの人気が高い福利厚生です。ちなみに、年に4回、社員の家族向けにファミリーセールが開催されており、こちらも好評です。
昇給に関しては、毎年7月に、給与アップのチャンスがありますが、ある程度の勤務期間がないと給与が上がる可能性は低いですし、実際に、昇給したとしても、役職でない限り、少額に留まるケースが大半を占めます。
この会社で、大幅な収入増を狙うのであれば、役職に就くことが絶対条件と考えてください。
中途採用で入社する時の注意点
中途の場合、前職までの経歴・実績をベースにして、基本給が算出されることになりますが、今、触れたように、ムーンバットは、大きく給与が上がる会社ではないので、入社時に設定された金額というのが、後々まで付いて回ることになります。
そして、入社時の給与額というのは、面談での交渉次第で、数字が変わってくるという要素もあるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、その条件を受け入れるのではなく、キチンと交渉することをオススメします。
転職時というのは、ある意味、最も、自分の要求を伝えやすいタイミングなので、ここを逃すのはモッタイナイです。特に、優秀な勤務実績を有する人は、絶対に交渉すべきです。
こういった条件交渉の進め方が分からない、あるいは苦手という人は、前述した転職会社に交渉の代行を依頼してください。彼らはこの手の交渉に長けているので、うまく、話を進めてくれます。
実際、条件アップに成功するケースが多々あるので、遠慮せずに、一度相談してみることをオススメします。
ムーンバットの評価制度について
ムーンバットの評価体制ですが、半期に一度、直属の上司によって行われる面談、及び、上司がまとめる評価シートの内容をベースに、人事部が最終査定を下すという仕組みとなっています。
会社としては、成果主義の評価制度を導入していると公言していますが、実際は、営業職以外、年功序列の評価制度が用いられており、目に見える実績を出したとしても、その結果が、すぐに昇進・昇給といった待遇面に反映されることは、まずないと考えてください。
(一定の年齢に達して、昇進の対象となった時には、これまでの評価がモノを言うので、長期的な目線で、キャリアを考えると、人事評価というのは、やはり重要ではあります。)
また、ムーンバットでは、評価基準が確立されていないこともあり、営業のような結果が分かりやすい部署を除いては、評価者である、上司の意向が強い影響を及ぼすことになります。
人によって、重視する基準が異なるため、この会社で高評価を得るためには、日頃から、上司とコミュニケーションを図って、どんなことを重視しているのか、上司の考え方をしっかり把握することが必須となります。
なお、ムーンバットには、チームワークを重視する役職者が多いので、協調性がある人やリーダーシップがある人のほうが、評価が高くなる傾向があります。
教育制度・成長環境について
ムーンバットは、社内教育制度が充実している会社であり、商品知識や、業務を遂行するうえで必要な基礎的なスキルを学ぶための研修から、さらに高度なスキルを習得するためのステップアップ研修、階層別研修まで、様々な教育プログラムが用意されています。
また、自己啓発的な援助として、外部セミナーを受講する際の費用補助制度や、資格を取得した際に報奨金を支給する制度なども用意されています。
また、ムーンバットは、それほど大きな組織ではないため、全体の事業像が見えやすく、部署間の風通しも良い状況です。
そのため、自分が直接的に担当する業務を超えて、様々な業務に携わることが出来ますし、他職種への異動を申請することも出来るので、キャリア形成の選択肢が広がります。
ちなみに、ムーンバットは、OJTがしっかりしており、仕事に取り組むなかで、上司や先輩スタッフから、しっかりと指導してもらえるので、効率良く、スキル・知識を習得することが出来ます。
ワークライフバランスについて
ムーンバットの就労環境ですが、おおむね良好です。フレックス勤務制度や半休制度が導入されているので、スケジュール調整の自由度は高いですし、休日に出勤するような機会は、殆どありません。
有給も取りやすいですし、状況が許せば、まとめて取得することも認められているので、長期休暇を取ることも可能です。
平日の残業時間については、営業の場合、元々の業務量が多いため、繁忙期など、深夜までの残業が頻繁に発生するような時期もありますが、これは例外的であり、会社として、残業時間の削減に取り組んでいることもあって、年々、減少傾向にあります。
管理部門を中心に、定時で帰れる部署も増えてきているので、プライベートを重視する人にとっても、満足出来る環境と言えます。
しかしながら、その状況下においても、営業に関しては、いまだに長時間労働が常態化している部署もあるので、転職する際、ワークライフバランスを重視する人は、転職した場合に、自分が配属されることが想定される職場の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。
女性の働きやすさについて
ムーンバットは、多数の女性社員が働いていることもあり、女性の意見が通りやすい職場ですし、仕事や昇進に関しても男女差はなく、管理職に就いて活躍している女性も多いので、キャリアアップに意欲的な女性にとっては、やりがいを持てる会社と言えます。
また、産休・育休といった子育て支援制度についても、しっかり整備されていますし、職場の雰囲気としても、子供を持つ女性をサポートするのが当たり前となっているので、仕事と子育ての両立を目指す人にとっては、理想的な状況です。
実際、多くの社員が産休・育休を取得したうえで、復帰していますし、復帰後には、時短勤務を利用出来るので、子育てをしながらでも、無理なく働き続けられます。
なお、営業職の場合、業務量が多いため、家庭との両立が難しくなるケースもありますが、その場合には、内勤職へ異動させてもらうことも出来ます。(枠の問題で、順番待ちが発生するケースもあるようなので、気になる人は、この点についても、事前に確認しておいたほうがいいです。)
ムーンバットの転職先としての価値
ここまで、ムーンバットの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、教育制度が整っているうえ、様々な経験を積むことが出来る会社なので、どの職種・ポジションにおいても、自己成長を図れる環境となっており、スキルアップを望む人には、オススメの会社です。
一部の部署を除けば、残業が少ない会社でもあるので、ワークライフバランスを重視する人にとっても、オススメの会社です。
待遇面についても、他社より突出して良いということはありませんが、アパレル企業としては、平均以上の水準にあるので、アパレル業界において、転職先を探す際には、有力候補と考えて間違いなしです。
ただし、外資ブランドをはじめとして、より好条件を提示する企業も、少数ながら存在するので、ムーンバットの給与に、満足出来ないということであれば、他社の求人をチェックしてみたほうがいいです。(その結果として、やはりムーンバットが良いということであれば、それも良しです。)
下記に、ムーンバットの中途採用求人を扱う転職会社をリストアップしていますが、様々な企業の求人案件を保有しているので、ぜひ他社のことについても、聞いてみてください。
<ムーンバットの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足1
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。
※補足2
複数の企業の求人を見比べて、どの会社が良いのか、判断に迷うことがあれば、転職先選びについて、転職会社に相談することも可能です。プロの視点でアドバイスしてくれるので、参考になるはずなので、ぜひ、話をしてみてください。