日本の美を前提とした、オリジナリティの高い商品群を展開するアパレルメーカー、マツオインターナショナル。テキスタイルの卸売会社として創業したという背景もあり、製品作りに対する、こだわりが非常に強く、自社工場において、糸一本から制作しています。
(和のテイストが感じられるので、製造に関しては、『匠(たくみ)』という言葉が、似合う会社です。)
独自ブランドを立ち上げたのは、1980年代になってからですが、品質の高い、独自性の高いデザインセンスから、支持を得て、2000年以降は、フランス、イタリア、中国など、海外市場においても、販売を開始、人気を博しています。
2016年には、ニューヨークブランド『ヴィヴィアン タム』を買収するなど、事業を積極的に拡大している、元気がある会社です。
勤務先として見た場合には、社員の個性を大切にしている会社なので、個性豊かな社員が多いのですが、お互いを尊重して、同じ目的に向かって進むという風土があり、風通しの良い職場となっています。
社員を育てる意識が高いうえ、努力して、結果を出す社員を、より重要なポジションに配置する会社なので、自分次第で、どんどんキャリアアップしていくことが可能です。
給与など、待遇面については、それほど規模が大きな会社ではないこともあり、大手のアパレルメーカーと比較すると、やや劣る部分がありますが、仕事に対するやり甲斐、職場の雰囲気(居心地の良さ)というのは、それを補って余りあるものとなっています。
実際、マツオインターナショナルで働く社員の満足度は高いので、アパレル業界で、転職先を探しているのであれば、候補の1社としてオススメです。ぜひ、真剣に検討してください。
なお、このページでは、マツオインターナショナルの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与体制、就労環境についてまとめていますので、興味がある人は、ご覧ください。
目次
マツオインターナショナルの中途採用求人の傾向
マツオインターナショナルでは、販売、営業、企画、生産管理、パタンナーといった職種を中心に、中途採用で募集をかけています。
雇用形態については、正社員採用となる求人が大半を占めますが、総合職のアシスタント的なポジションの求人だと、アルバイトとしての採用となるケースもあります。
ただし、アルバイトとして採用されたとしても、マツオインターナショナルには、正社員登用制度が用意されているので、勤務実績によっては、正社員にステップアップ出来るチャンスがあります。
応募条件に関しては、販売職だと、学歴、経験、ともに不問となる求人ばかりですが、総合職の場合、該当業務に関する実務経験が必須となると考えてください。
なお、総合職のアシスタントポジションだと、未経験者が応募出来る求人が多いので、経験の浅い人は、そちらを狙ってください。
求人情報の入手方法
マツオインターナショナルの公式サイト内にあるリクルートページに、現在、募集がかかっている求人の一覧が掲載されているので、そちらから求人情報を入手することが可能です。
http://www.matsuo-international.com/recruit
また、中途採用案件に関しては、民間の転職会社でも取り扱っているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に違いはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を保有しているので、マツオインターナショナル以外の求人のことについても、知りたいという時には、まとめて教えてもらえるので、便利です。
マツオインターナショナルの給与制度、社員年収について
マツオインターナショナルに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に、年収事例をいくつか挙げると、下記の通りとなります。
- 販売 30歳 年収300万円
- 販売 41歳 年収410万円
- 販売 43歳 年収340万円
- 営業 23歳 年収320万円
- 営業 26歳 年収470万円
- 営業 27歳 年収500万円
- 営業 マネージャー 42歳 年収650万円
- 営業企画 28歳 年収550万円
- 生産管理 27歳 年収450万円
マツオインターナショナルの給与体系は、基本給に加えて、年2回(6月、12月)の賞与が支給されるというスタンダードなものとなっています。販売や営業といった職種だと、売上高などの実績に応じて、賞与とは別に、報奨金が支払われます。
賞与の支給額については、会社の業績や個人評価によって、若干の違いはありますが、基本給1ヵ月分になるケースが多いです。そういった状況もあって、マツオインターナショナルの給与水準を同業他社と比べた場合、やや低めの給与設定となります。
残業代に関しては、営業以外は、基本的に、実働分が全額支給されることになります。営業は、みなし残業制度が導入されていますが、残業自体が少ない会社なので、実働分よりも、手当のほうが多いという人の割合が高くなっており、社員に有利な制度設計となっています。
昇給については、毎年1回、9月に給与見直しのチャンスがあるのですが、管理職に就かない限り、殆ど上がることはないので、収入を増やすためには、キャリアアップするしか方法がないと考えてください。
福利厚生については、雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金といった社会保険が完備されているほか、勤続年数や職務遂行能力に応じて支給される職能手当や、社員割引制度が設けられています。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をもとに、基本給が算出されることになりますが、ここは交渉次第という要素もあるので、マツオインターナショナルから提示された金額に納得がいかない時には、そのまま受け入れるのではなく、希望条件を伝えて、話し合うようにしてください。
先ほども触れましたが、マツオインターナショナルは、ポジションが変わらない限り、給与が上がることがない会社なので、入社時に設定された給与額というのは、後々まで付いて回ることになり、かなり重要です。
ここで妥協してしまうと、入社後、後悔する可能性が高いので、注意してください。なお、転職する時というのは、最も自分の要望を受け入れてもらいやすいタイミングなので、この機会を逃さず、しっかり交渉することです。
もし、こういった条件交渉の経験がなく、どう進めていいか分からないということであれば、前述した転職会社に交渉の代行を依頼するようにしてください。
彼らは、この手の話し合いに長けており、会社の状況を加味しながら、最善の方法で、交渉してくれます。その結果として、条件の上積みに成功するケースが多々あるので、一度相談してみることを、オススメします。
マツオインターナショナルの評価制度について
マツオインターナショナルの評価制度ですが、売上・実績といった数字や勤務態度などを加味して、直属の上司が査定を行います。
以前は、売上や実績で良い結果を出さなくても、高評価を受ける人がいたので、不公平感を感じる社員が多かったのですが、近年、評価制度の見直し・改定が行われ、評価項目が明確になり、実力に応じた評価が為されるようになってきています。
ただし、過渡期ということもあり、部署や上司によって、評価方法が違っているというのが実情なので、まだまだ不十分な部分があるということは、頭に入れておいてください。(今後は、分かりやすい評価制度に変わっていくことは間違いないので、そこは期待して大丈夫です。)
なお、この会社で高い評価を受けるためのポイントですが、査定者が直属の上司ということもあり、上司の期待に添うパフォーマンスを見せることが、重要です。
そのためには、上司の意向を正確に把握する必要があるので、日頃から、上司とこまめにコミュニケーションを取って、自分が求められている役割を理解すること、そして、その役割を果たすことが、必要不可欠です。
また、マツオインターナショナルは、常に新しいことに挑戦している会社なので、自分から、新しいアイデアを提案する、新規事業の立ち上げに関わる意志を示すなど、チャレンジ精神がある人が、高い評価を受ける傾向にあります。
結果を問わず、チャレンジしたという姿勢、そのものが評価されますし、努力の過程もしっかりと見てくれるので、新しいことに取り組みやすい環境と言えます。
教育制度・成長環境について
冒頭でも触れたように、マツオインターナショナルは、人を育てる意識が強い会社であり、教育体制は、充実したものとなっています。
入社後に行われる基礎研修、その後のフォローアップ研修を基本として、職種別・能力別のキャリアアップ研修、管理職向けの勉強会など、学びの機会が多数用意されており、自分のレベルに合ったスキル・知識を習得することが可能です。
そのうえ、OJTの仕組みがしっかりと機能しており、上司や先輩スタッフから、きちんと指導を受けられるので、日常業務をこなすなかでも、効率良く、仕事に必要な技術・知識を、身に付けていくことが出来ます。
また、先ほども触れましたが、マツオインターナショナルは、チャレンジ精神を大切にする会社なので、やる気があれば、自分でプロジェクトを立ち上げて、責任者として実行するといったことも、認められやすいです。
そういったプロジェクトを遂行することによって、リーダー経験やマネジメント経験など、様々な経験を積むことが出来るので、成長意欲が高い人には、オススメの会社と言えます。
ワークライフバランスについて
マツオインターナショナルは、会社自体が残業を減らす方針を取っていることもあり、残業は少ないですし、休日出勤に関しても、殆ど発生していない状況です。
そのうえ、同業他社に比べて、公休が多いうえ、リフレッシュ休暇が用意されているので、定期的に、まとまった休みを取ることも可能です。
有休についても、事前に上司と調整しておけば、希望通りに休むことが出来ますし、リフレッシュ休暇と合わせて取得して、長期休暇を取るといったことも可能です。
どの職種においても、自分が担当する業務をしっかりとこなしていれば、オンとオフのメリハリを付けることが出来るので、ワークライフバランスを重視する人にとっても、まず満足出来る職場環境と言えます。
なお、販売、営業、企画といった職種だと、イベント前は、かなり忙しくなり、毎日、仕事に追われることになりますが、これはあくまでも例外的なことなので、そこまで心配する必要はありません。(ちなみに、会社規定として、繁忙期で、いくら忙しくても、22時以降の残業は禁止されています。)
女性の働きやすさについて
マツオインターナショナルは、婦人服の企画・製造・販売を手掛ける会社ということもあって、女性社員の割合が高く、女性が主役となって働いている会社ですし、実力主義の会社で、昇進するチャンスが多いので、キャリアアップに意欲的な女性にもオススメです。
特に、販売・営業といった職種においては、実力主義の傾向が強く、扱う商品がレディースということもあり、男性よりも女性のほうが昇進しやすいぐらいです。
そのため、管理職に就いて活躍している女性が多いですし、そこから部長以上の役職に就く人も出てきているので、やり甲斐があります。
なお、マツオインターナショナルでは、そういった女性幹部社員が、結婚・出産に関する悩みの相談に乗ってくれますし、働き方に関する要望を出せば、対処してくれるので、女性にとっては、何かと働きやすい環境となっています。
産休・育休といった子育支援制度についても、整備されていて、取得する社員が多いですし、復帰後には、時短勤務が認められているので、育児と両立させながら、働き続けることが出来ます。
マツオインターナショナルの転職先としての価値
ここまで、マツオインターナショナルの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、残業が少ないうえ、有休を取りやすい会社なので、プライベートを大切にする人には、オススメの会社です。
また、教育制度が整っており、自分の能力を向上させやすい職場なので、スキルアップに意欲的な人にとっても、満足出来る環境となっています。
給与、福利厚生など、待遇面については、他社と比べても、それほど特筆出来るものではないので、収入を重視する人にとっては、あまり魅力を感じないかもしれませんが、逆に言えば、そこを抜かせば、なかなか面白い会社です。
冒頭でも触れたように、他社と比較して、それほど条件が良いわけではないのに、社員の満足度が高い会社ですし、待遇が良くないとはいっても、劣悪というわけではなく、人によっては、十分に満足出来る水準だと思います。
いずれにしても、マツオインターナショナルには、長所と短所が入り交じっているところがあり、転職先としての価値というのは、その人の価値観によって、大きく変わってくるので、自分が望むものを満たす会社なのかどうか、冷静に見極めたうえで、転職の判断を下すようにしてください。
下記に、マツオインターナショナルの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うところがあれば、直接、相談してみてください。
プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。また、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社のことについて、聞いてみるのもアリです。
マツオインターナショナル以上に、魅力を感じる会社が見つかってもおかしくないので、興味がある人は、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。
<マツオインターナショナルの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。