シャネルの中途採用事情と年収

画像出典:Esther Pannullo

 

シャネルと言えば誰もが知っている、高級ブランド品を販売する世界的企業です。シャネルはプロダクトごとに事業部があり、事業部同士の交流はほとんどなく、別会社のような扱いになっています。

 

外資系企業ですが、日本国内では百貨店相手の仕事が主業務となるため、営業部の社風はかなり日本的です。シャネルというブランドが好きな社員が多いため、社員の帰属意識には、かなり高いものがあり、社員満足度が高い企業と言えます。

 

シャネルにおける中途採用求人の傾向

中途採用募集は、ファッションアドバイザー、ビューティーアナリスト、ジュエリーアドバイザー等、店舗スタッフに限られています。ほとんどが契約社員としての募集となり、新店の出店や店舗拡大の際には、大人数を一括採用するため、転職のタイミングとしては最適です。

 

契約社員は正社員登用への道もありますが、実際はかなり難しいようです。ただし、社会保険完備、交通費支給、産休・育休制度が完備されているなど、福利厚生制度の内容は、契約社員採用の場合でも充実しており、下記に詳細をまとめていますが、年収もそれほど悪くはないため、アパレル業界の他企業と比較すると、ほぼ正社員同様の待遇を受けられると考えて間違いありません。

 

高級店のため、シャネルの服などの購入が必要になってくるのか心配になる人もいるかもしれませんが、制服貸与制度もあるので、この点は安心してください。

 

なお、募集は基本的に女性に限られています。また、本社勤務となる総合職に関しては、滅多に募集が発生しないと考えてください。

 

求人情報の入手方法

シャネルの公式サイト内に、採用ページが用意されていますが、こちらには応募フォームがあるだけで、具体的な求人情報は記載されていません。
https://chanel.jp/careers/

 

そのため、勤務地はどこなのか、給料はどれくらいなのかといった詳細については、全く分かりません。履歴書を送付して、応募した後、シャネルの人事から、説明があるという流れです。

 

その内容を聞いて、働きたいと思わなければ、そこで断ればいいだけなのですが、それもけっこう手間がかかりますし、詳細が分からない前に、応募するのは、何か気が引けるという人もいると思います。

 

もし、あなたが、そういったタイプであれば、ラグジュアリー業界やアパレル業界に強い転職エージェントにコンタクトして、シャネルから、どんな求人情報が出ているか、教えてもらうことをオススメします。これであれば、事前に詳細を確認できます。

 

また、転職エージェントは様々なブランドの求人情報を扱っているので、他社の求人について教えてもらうこともできます。

 

最近だと、顕著な例がエルメスですが、シャネル以上に、採用活動が活発で、求人数が多いうえ、好条件を提示しているブランドもあるので、『何が何でもシャネル』という強いこだわりがあるのでなければ、ほかのブランドも視野に入れて、仕事を探したほうが賢明です。

 

特に、総合職に関しては、シャネルは求人数が少なく、転職のチャンスが限られているので、様々選択肢を考慮したほうがいいです。

 

なお、エージェントにも守備範囲があり、販売職の求人は、アパレル業界を専門とするエージェント、総合職の求人については、外資とのコネクションを確立している総合系のエージェントが扱うのが、一般的なので、希望する職種に応じて、問い合わせ先を変えてください。

 

シャネルの求人を扱う転職エージェント
転職会社名対象職種備考
ビズリーチ総合職マネージャークラスの求人もカバー
JACリクルートメント総合職マネージャークラスの求人もカバー
リクルートエージェント総合職
クリーデンス販売職
ファッショーネ販売職

 

シャネルの社員年収・給与体系

シャネルで働く社員の年収ですが、販売職と総合職で、かなり異なります。幾つか、年収事例を挙げると、以下の通りとなります。

 

シャネルの社員年収

<販売職>

  • 店舗スタッフ 23歳 年収320万円
  • 店舗スタッフ 24歳 年収340万円
  • 店舗スタッフ 26歳 年収300万円
  • 店舗スタッフ 28歳 年収430万円
  • 店舗スタッフ 32歳 年収240万円
  • 店舗スタッフ 36歳 年収320万円
  • 店長 36歳 年収540万円
  • 店長 40歳 年収580万円

 

<総合職>

  • マーケティング 35歳 年収600万円
  • ファッション 中途1年目 年収250万円
  • ファッション 中途15年目 年収500万円
  • アドバイザー 24歳 年収250~350万円
  • 経営企画主任クラス 40代前半 年収600万円
  • 広告 40代前半 年収600万円

 

基本給に、年2回、賞与が支給されるといった、オーソドックスな給与体系となっています。賞与の支給額は、正社員は基本給2ヶ月分、契約社員は1ヶ月分です。

 

プラス、会社の業績と個人の実績を加味して、春に臨時賞与が支給されることがあります。シャネルには、インセンティブ制度がないので、個人の実績が直接反映されるのは、この賞与のみとなります。

 

昇給については、正社員を対象に毎年4月に行われ、金額の大小はともかく、全員、基本給がアップするようになっています。

 

残業代については、1分単位での支給となります。実働分が全額支払われており、サービス残業の心配はありません。

 

販売職の給与に関する補足

販売員の場合、年収は高額というわけではありませんが、その代わり休みが多いです。3勤1休体制なので月に休日が10日あるうえで、さらに夏と冬に長期休暇を取ることができます。

 

ほかのブランドのように、販売ノルマがあるわけではないので、『売上を伸ばさなければ』といったプレッシャーとは無縁です。マイペースで働けるので、楽な職場と言えます。

 

そのかわり、インセンティブもないわけですが、優れた成績を残した人には、ポーチなど、シャネルの製品が現物支給されます。

 

それとは別に、新商品のサンプルを会社からプレゼントされるといったことも、たびたびあるので、シャネルが好きで働いている人にとっては、満足度は高いようです。

 

補足

『評価制度』の項目でふれますが、売上の成績は人事評価に反映されます。ノルマではないので、売上が少なくても、何か言われることはありませんが、そうなると、給料の伸びは微々たるものとなります。

 

年収を増やしたければ、成績を伸ばす必要があるということは、頭に入れておいてください。(シャネルは実績を正当に評価する会社なので、頑張って成績を残せば、その分、給与を上げてもらえます。)

 

シャネルの福利厚生

シャネルの福利厚生制度は、それほど充実しているわけではありませんが、社会保険が完備されているほか、退職金制度、企業年金制度がありますし、皆勤手当、交通費の支給もあります。販売スタッフに対しては、制服のクリーニング代を支給する福利厚生もあります。

 

かつ、シャネル製品をかなりの格安で購入できる社員割引制度もあるので、外資としては、まずまずと言えます。

 

なお、退職金については、10年間勤務すると、100万円増額されるようになっています。

 

シャネルの評価制度について

シャネルでは、人事評価にMBO(目標管理制度)が取り入れられており、期初に提出したMBOシートと実際の目標達成率を確認したうえで、直属の上司が査定するという仕組みとなっています。

 

査定者である直属の上司に、大きな裁量権が与えられており、評価は上司の考え方次第となるのですが、そこは外資です。

 

査定の内容自体が会社から、厳しくチェックされており、公平な査定をしないと、自分自身の評価が下がるので、日本の一部の会社で見かけるような、上司が自分の好き勝手で査定するといったようなことはありません。

 

そのため、どの上司に付くかで、個人評価の内容が変わるといった曖昧なことはなく、社員からも、評価は公平という意見が聞かれます。(不満の声は、ほとんどありません。)

 

なお、評価の指針としては、過程と結果、双方をチェックするとなっていますが、割合としては圧倒的に結果であり、どれだけ仕事を頑張ったとしても、結果を残せなければ、評価は低いものとなります。

 

あとは、シャネルは、コンプライアンスを大切にする会社なので、法令に違反すると解雇されます。これは当たり前と言えば当たり前なのですが、イメージが重要な高級ブランドだけあって、ほかの企業と比較しても厳しいので、そこは肝に銘じておいてください。

 

Check!

成果主義が基本なのですが、その一方で、シャネルは勤続年数が長い社員を優遇する会社でもあるので、人事には年功序列なところも、多少あります。

 

また、外資系だけど、日本的な上下関係も存在しているので、そのあたりも上手く対応できる人のほうが、高評価を得られやすいです。

 

目標設定に対する注意事項

目標を達成できない場合には、どう転んでも良い評価にはならないわけですが、ここで注意しなければいけないのは、到底クリアできないような、高い目標を設定されることがあるということです。

 

特に、販売員の場合、上位顧客を担当する時には、ノルマが高くなる傾向があります。その予算を達成できれば劇的に評価が上がりますが、未達成ならゼロ評価です。

 

これは厳しいと思える時には、遠慮なく見直しを要求してください。ちなみに、人事評価が高い人は、目標設定が上手で、少し頑張れば実現できるという、絶妙なラインで設定しています。

 

管理職へのキャリアアップは狭き門

管理職は、フランス本社から派遣された人や中途採用者が多いので、管理職より下のポジションで入社すると、キャリアアップするのに、時間がかかります。

 

10年以上勤めていても、役職に上がれないという人も少なくないので、シャネルで管理職として働きたいのであれば、他社で役職について、そのうえで、シャネルへ転職するというふうに考えたほうがいいです。

 

逆に、すでにシャネルで働いているけど、管理職への昇進の機会が見えないということであれば、他社への転職を検討してみてください。

 

ラグジュアリーブランドであるシャネルで勤務していたという経歴は、転職時に有利に働くことが多く、どこかの会社から好条件が提示される可能性が十分にあります。

 

管理職(候補)として採用してもらえるケースもありえるので、気になる求人があったら、コンタクトしてみることをオススメします。

 

中途採用は、転職時の給与交渉が重要

中途採用者の年収は、前職の給与額と実績をもとに算出されることになりますが、交渉次第という要素もあります。そのため、面接時の給与交渉が非常に重要です。

 

シャネルは、基本給が大きくアップする機会が少ない会社なので、中途採用の場合、入社した時の給与が、ずっと付いて回ることになります。ここで、中途半端に妥協してしまうと、後々まで後悔することになりかねないので、絶対にNGです。

 

もし、条件交渉を、どんなふうに進めていいか分からないということであれば、前述した転職エージェントに代行を依頼してください。

 

彼らは転職のプロであり、こういった交渉の経験を豊富に有しているので、上手に話を進めてくれます。100%希望通りになるというのは難しいのですが、何かの上積みに成功することは、多々あります。

 

少なくても、交渉のやりかたが分からない人間が、自分で強引に進めるよりは、よほど良い結果になるので、自信がなければ、最初から任せてしまったほうが賢明です。

 

シャネルの社内教育制度、成長環境

シャネルは、社員が成長できる環境作りに力を入れており、研修にお金をかけているので、充実した内容となっています。

 

ビジネスマナー、接客スキルなど、汎用的な技術を習得できる研修が揃っていますし、シーズンごと(年4回)に商品研修があり、ここではマーケティングのトレンドを学ぶので、最新の流行に詳しくなれます。

 

ラグジュアリーブランドなので、顧客に提供するサービスには、高いクオリティが求められますが、OJTの仕組みも整備されており、経験豊富な指導者役の先輩スタッフから、高度な接客スキルを学ぶことができます。

 

これは、サービス業であれば、どこでも通用するスキルであり、今後のことを考えても、大きな財産となります。(顧客からのクレームに対して、臨機応変に対応できるスキルが身に付くという声もあります。)

 

シャネルでは、個人プレイが少なく、チーム単位で業務を進めるので、チームワーク、コミュニケーションスキルを磨く場としても最適です。

 

総じて、シャネルは色々な意味で自分の実力を高められる会社なので、成長意欲が高い人にはオススメです。

 

シャネルで働くことの隠れた魅力

顧客には富裕層が多く、そういった人たちとの人脈が構築できるのも、大きな魅力です。シャネルで築いた人脈を武器に、保険会社や証券会社へ転職して、営業するといったこともできます。

 

あまり表には出てきませんが、こういったことをしている人は、けっこういるようです。

 

ワークライフバランスについて

休日は一般企業に比べるとかなり多いうえ、残業が少ない会社なので、プライベートの時間を大切にしたい人にとっては、シャネルは満足度が高い会社だと思います。

 

これは、人員をしっかり確保できているからこそできることですが、シャネルは人気度が高く、求人を出せば、すぐに人が集まるため、欠員が出たとしても、すぐに代わりの人材が補充されます。

 

そのため、人手不足で一人当たりの業務量が増えるといったこともありません。今後も人気が落ちるとは考えられないので、ワークライフバランスについては、心配する必要はないでしょう。

 

総合職だと、フレックス勤務を導入する部署も出てきており、働き方の自由度は高いです。

 

有休も取れやすい

シャネルは有休が取れやすい会社であり、毎年、100%消化しているという人も多いです。サービス業なので、クリスマスのような繁忙期は、さすがに無理ですが、そういった時期を抜かせば、いつでも希望通りに取得できます。

 

有休の消化率が悪いと、上司から休みを取るように、せかされるぐらいなので、誰に遠慮することなく、申請できます。仕事が暇な時期に、まとめて取得して、長期休暇を楽しむという社員も多いです。

 

また、最近では半休を取得できるようになったので、何か用事がある時に、有休を利用して済ませるといった使い方も可能です。

 

販売職の休暇状況

給与体系のところでもふれましたが、販売スタッフの公休は1ヶ月10日となっており、そのうちの3日ほどは、休みの希望を出すことができます。

 

2ヶ月ごとにシフトが組まれるので、前もって勤務スケジュールを把握できるうえ、土日のどちらかは、必ず休めるようになっているので、プライベートの予定が立てやすいです。

 

注意点としては、正社員は、全国レベルで転勤があるので、生活環境を変えたくない人は、会社側と相談しておく必要があります。

 

また、傾向としては、百貨店に入っている店舗のほうが、拘束時間が長くなります。

 

女性の働きやすさについて

女性が主軸となる会社なので、仕事の内容に男女差はなく、女性だからといって、やりづらさを感じることはないでしょう。女性特有の悩みについても、相談しやすい環境です。定年まで働き続ける女性社員が多いことからも、女性が働きやすい職場ということが分かります。

 

管理職に昇進する女性も増えてきており、キャリア志向が強い女性もオススメです。(ただし、役員クラスとなると、まだまだ男性がメインです。)

 

仕事と子育ての両立は可能?

シャネルは、あまり産休・育休が取りやすい会社ではなかったので、妊娠をきっかけに退職する人が多かったのですが、ここ数年でだいぶ事情が変わってきています。

 

産休・育休を取得するのが、一般的になりましたし、復帰後には、子どもが小学校にあがるまでは、時短勤務を選択することも可能です。

 

結婚・出産に対して理解のある社員の割合が高いこともあり、家庭と仕事を両立して、働き続けている女性が多いです。

 

ただし、販売職と総合職を比較すると、やりやすさという点では、総合職のほうが上です。販売職は立ち仕事なので、子育てに体力を使う時期には、肉体的に厳しいということもあるようです。

 

また、シフト勤務で週末に出勤しなければいけないため、子どもの休みに合わせられないという悩みを持つ人もいます。

 

ただ、店舗スタッフという職種として考えれば、シャネルは、ほかの会社よりも、よほど働きやすい職場なので、納得している人が多いのも、また事実です。

 

まとめ:シャネルへの転職はアリ?

シャネルは非常に働きやすい会社ですし、休みも多いので、転職先としてオススメと言えるブランドです。優秀な社員が多いうえ、教育制度が確立されているので、自分の実力を高められるという意味でもオススメです。

 

強いて難点を言えば、給料などの待遇です。アパレルというくくりで考えれば、業界トップクラスですが、ラグジュアリーブランドとして考えると、シャネル以上の好条件を提示する求人が見つかるケースもあります。

 

また、シャネルで働けるだけのスキルがあれば、別業種で、より高年収の仕事に就ける可能性もあります。

 

そのため、収入重視で転職先を探すのであれば、シャネル以外の企業の求人についても、チェックしておくことをオススメします。

 

冒頭でもふれましたが、転職エージェントに相談すれば、あなたの経歴・スキルを加味して、マッチする求人を探して提案してくるので、興味があれば、ぜひ一度コンタクトしてみてください。

 

シャネルの求人を扱う転職エージェント
転職会社名対象職種備考
ビズリーチ総合職マネージャークラスの求人もカバー
JACリクルートメント総合職マネージャークラスの求人もカバー
リクルートエージェント総合職
クリーデンス販売職
ファッショーネ販売職