シャネルの中途採用事情と年収

画像出典:Esther Pannullo

 

シャネルと言えば誰もが知っている、高級ブランド品を販売する世界的企業です。シャネルはプロダクトごとに事業部があり、事業部同士の交流はほとんどなく、別会社のような扱いになっています。

 

外資系企業ですが、日本国内では百貨店相手の仕事が主業務となるため、営業部の社風はかなり日本的です。シャネルというブランドが好きな社員が多いため、社員の帰属意識には、かなり高いものがあり、社員満足度が高い企業と言えます。

 

中途で求められる職種など

中途採用募集は、ファッションアドバイザー、ビューティーアナリスト、ジュエリーアドバイザー等、店舗スタッフに限られています。ほとんどが契約社員としての募集となり、新店の出店や店舗拡大の際には、大人数を一括採用するため、転職のタイミングとしては最適です。

 

契約社員は正社員登用への道もありますが、実際はかなり難しいようです。ただし、社会保険完備、交通費支給、産休・育休制度が完備されているなど、福利厚生制度の内容は、契約社員採用の場合でも充実しており、下記に詳細をまとめていますが、年収もそれほど悪くはないため、アパレル業界の他企業と比較すると、ほぼ正社員同様の待遇を受けられると考えて間違いありません。

 

高級店のため、シャネルの服などの購入が必要になってくるのか心配になる人もいるかもしれませんが、制服貸与制度もあるので、この点は安心してください。

 

なお、募集は基本的に女性に限られています。また、本社勤務となる総合職に関しては、滅多に募集が発生しないと考えてください。

 

年収・人事評価制度

シャネルの年収は部門ごとにかなり異なります。年収事例は以下の通りです。

接客販売部門

  • 新卒入社5年目 25歳:年収250万円~300万円
  • 中途入社3年目 20代後半:年収380万円
  • 中途入社10年目 40歳:年収480万円

 

販売員の場合、年収は高額というわけではありません。しかし、その代わり休みが多く、3勤1休体制で月に休日が10日あり、さらに夏と冬に長期休暇を取ることが出来ます。

スタッフ(総合職)部門

  • 新卒入社15年目 38歳:年収550万円
  • 中途入社3年目 30代:年収530万円~570万円

 

業績評価制度はありますが、リーマンショック以降昇給は滅多に見られなくなっています。(最近の好景気で、少しずつ改善されているようです。)

 

新卒の場合昇給スピードが非常に遅く、中途採用社員に負けてしまうことも少なくありません。中途採用者の年収は、前職の給与額と実績をもとに算出されるので、前職で高収入だった人は、シャネルでも高い給与を手にすることが出来ます。

 

ただし、中途採用時の給与額から大きく昇給する頻度はかなり少ないため、入社時の給与交渉が非常に重要になってきます。

 

人事評価に関しては、販売員の場合、売り上げによって評価が明確に決まるため、かなりシビアです。上位顧客を割り当てられた場合、ノルマが高いため、予算を達成出来れば劇的に評価が上がりますが、未達成なら評価はゼロです。

 

到底、クリア出来ないような目標を設定されそうになった時には、遠慮無く見直しをアピールすることが重要です。(人事評価が高い人は、目標設定が上手です。)

 

人事には年功序列なところがあり、上司に気に入られれば目標設定も多少達成しやすくなるなど、日本企業的な所が大きいです。

 

福利厚生・女性の働きやすさ

福利厚生制度はあまり充実していません。しかし、シャネル製品はかなり安く買えます。労働組合制度はありません。そのため、社員の意見は会社には届きづらいこともありますが、全体的な傾向としては、社員の意思を尊重する姿勢が強い会社と言えます。

 

休日は一般企業に比べるとかなり多いのですが、長期休暇の取得に関しては、タイミングによっては、なかなか取りづらいこともあるようです。

 

産休や育休、時間短縮勤務を取得する女性もいますが、販売職は基本的に立ち仕事なので、妊娠しても続けるという人はあまりいません。シフト制勤務となるため、産休を取ると他の誰かにしわ寄せがきます。

 

そのため、以前は、妊娠すると退職をほのめかされるマタハラが起こっていたようですが、今は、世の中の流れとともに徐々に改善されつつあるようです。(このあたりは、店舗ごとに状況が違うようなので、気になる人は事前に確認しておくことが必須です。)

 

店舗スタッフは98パーセントが女性なので、産休や育休などの休みが取りづらいことを抜かせば、男性ばかりの職場に比べると女性が働きやすい環境にはあるようです。

 

本社スタッフに関しては、もっと緩やかな状況であり、家庭と仕事を両立して働いている女性が多いです。

 

退職する理由

リーマンショック後は収入や待遇面が厳しくなっており、本当にシャネルというブランドが好きな人でなければ、続けることに価値が感じられない会社となってしまっており、そのため、シャネルに対する愛着がそれほどない人が退職する頻度が高くなっているようです。

 

また、会社の特徴として事業部ごとに、完全に分業されているため、部署どうし協力し合って仕事を進めるという体制がありません。そのため、周りのことを考えずに仕事を進めるというスタイルに合わずに辞めていくという人もいます。

 

販売スタッフは年功序列が根強く、実力でキャリアアップ出来ないという不満が多いです。また、この会社でしか通用しないスキルしか育たないために、もっと成長したいと辞めていく人も多くいます。男性の場合、女性ばかりの職場のため、その独特の雰囲気に馴染めず、辞めていくというケースもあります。

 

シャネルの転職に成功するためのポイント

シャネルの場合、総合職と販売職で、かなり勤務状況が違ってきます。総合職で転職を目指す場合、そもそも求人が表に出てこないケースが多いので、シャネルとのコネクションが強い転職エージェントに相談することをオススメします。

 

ファッショーネクリーデンスであれば、アパレル業界に特化したエージェントであり、外資ラグジュアリーブランドの求人に強いので、オススメです。

 

また、リクルートエージェントはアパレル専門というわけではなく、外資の求人に強いエージェントであり、ラグジュアリーブランドも押さえているので、こちらも相談先としてオススメです。

販売職に関しては、どの店舗で働くのかというのも、重要な要素となってきます。中途採用の求人は店舗単位で行われていることが多いので、その店舗の職場事情について、事前に確認しておくことが重要です。(その求人を扱っているエージェントに相談すれば、教えてもらえます。)

 

もう一つ重要なことは、中途採用者の場合、転職時に決まった給与が固定されるため、給与交渉をするのは、転職時が最大のタイミングになるということです。そこで、提示された年収に納得がいかない場合には、遠慮なく収入アップを訴えることです。

 

これも、転職エージェントに伝えれば、あなたの代わりに交渉してくれるので、キチンと要望を伝えるようにしてください。

 

最後に、もしかしたら、社内の実情がシャネルのイメージと違っていて、転職するべきかどうか迷ってきたという人もいるかと思います。そんな人は、他ブランドの可能性も模索してみてください。このあたりも、エージェントに相談すれば、転職先選びに関してアドバイスしてくれるので、一度話をしてみることをオススメします。