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全世界において、2000店舗以上を展開する、フランス発祥のコスメブランド、ロクシタン。南フランス、プロヴァンス地方のライフスタイルを取り入れた、自然派のコスメティックブランドとして、根強い人気を誇っています。
その日本法人にあたるのが、ロクシタンジャポン。全国各地に、100以上の店舗を展開しています。日本のショップは、世界中のロクシタンのなかでも、高い売上を上げる稼ぎ頭となっており、業績は非常に好調です。
そのため、人材採用に積極的であり、販売職、総合職、双方において、多数の求人が発生しています。なお、総合職に関しては、Eコマースへの取り組みを強化していることから、デジタルマーケティング部門からの人材募集案件が、増加傾向にあります。
このページでは、ロクシタンジャポンの中途採用求人の内容や、転職者の年収・就労環境などについて、まとめていますので、転職活動の際に、参考にしてください。
目次
中途採用の募集内容・選考プロセスについて
ロクシタンジャポンの中途採用求人の内容ですが、東京本社勤務となるオフィススタッフ(総合職)を募集する求人、及び、全国各地の店舗が対象となるショップスタッフ(販売職)を募集する求人が常時出ています。
http://saiyo.loccitane.co.jp/
販売職、総合職、ともに募集の大半が正社員採用案件となっています。応募資格については、販売職の場合、社会人経験が1年以上あれば、アパレル経験が無くても、応募可能なケースが多いです。研修制度が整っているので、経験が浅い人でも安心して働くことができます。
また、販売経験がある人だと、給与を含む条件面で優遇される可能性が高く、スキルが認められれば、リーダー職としての採用となる可能性もあります。
一方、総合職については、VMD・デジタルマーケティング・人事・経理・営業等、対象となる職種は様々ですが、どの職種においても、高いレベルでの技術・実務処理能力を求められることになるので、経験豊富な人でないと厳しいです。
また、ビジネスレベルの英語力(TOEIC 750点以上)が必須とされるケースも多いので、さらにハードルは高くなります。
なお、総合職については、求人数自体が、それほど多くなく、タイミングによって、募集がかかっている職種が異なるので、具体的にどんな求人が出ているのかは、その都度、確認するようにしてください。
なお、これらの職種において、アルバイトの求人が見つかることもありますが、実務経験が必須となり、人間性・性格も面接でチェックされるなど、こちらもハードルは高いので、気楽に応募することは、止めておいたほうがいいです。
社員年収・昇給制度について
ロクシタンジャポンに勤務する社員の年収事情ですが、職種や雇用形態によって異なります。下記に、いくつか、具体例を挙げますので、参考にしてください。
【販売職】
- 28歳 ショップスタッフ 年収280万円
- 29歳 販売員 年収240万円
- 33歳 販売員 年収360万円
- 27歳 販売スタッフ(リーダー職) 年収380万円
- 30歳 販売スタッフ(リーダー職) 年収350万円
- 28歳 店長 年収450万円
- 32歳 店長 年収400万円
【総合職】
- 30歳 マーケティング 年収500万円
- 29歳 デジタルマーケティング 年収600万円
- 32歳 営業 年収550万円
- 34歳 営業 年収600万円
- 35歳 経理課長 年収650万円
ロクシタンジャポンでは、インセンティブに加えて、年2回の賞与が支給されていますが、賞与額自体は、販売職だと、それほど多くは望めません。そのため、家族を持っている人だと、生活が苦しいと感じるケースもあるようです。
ただし、販売職の場合、残業代が全額支給となっているので、業務量が多い店舗で働いているスタッフだと、手取り額が増える傾向にあります。また、売上に応じたインセンティブ給も上がることになります。
そのため、総額で見ると、まとまった額になり、こういった店舗で働くスタッフからは収入に関する不満の声はあまり聞こえません。このように、勤務店舗によって、年収差が生じる傾向があるので、注意が必要です。
一方、総合職に関しては、アパレル業界のほぼ平均的な給与水準となっていますが、みなし残業制度が導入されているので、残業時間が多くなればなるほど、実質的に給与額が減ることになります。
ロクシタンジャポンでは、定時で退社出来る社員は、ごく一部に限られているので、労働時間と比較すると、他社よりも、給与条件は劣るとも言えます。
昇給については、会社業績と個人実績を加味して、年1回、給与額を改定する制度が設けられていますが、仮に昇給したとしても少額ですし、昇給がゼロという年もあるので、あまり期待は出来ません。
大幅な給与増を目指すのであれば、管理職ポジションに就くのが唯一の手段となりますが、ここは実力主義となっているので、実績を挙げなければ、長期間働き続けたとしても、昇格のチャンスはゼロです。
その代わり、管理職にキャリアアップすれば、800~1200万円レベルの年収を手にすることが可能なので、チャレンジするだけの価値は十分にあります。
なお、中途採用の場合、入社時の評価が、後々まで響いているので、入社時の条件交渉が、かなり重要です。自分の希望条件を伝えて、納得するまで、交渉するように心がけてください。このあたりの交渉が苦手という人は、転職会社に代行してもらうのもアリです。
彼らは転職のプロなので、交渉術に長けており、うまく好条件を引き出してもらえます。転職会社がロクシタンジャポンの求人を扱っていることが前提の話となりますが、中途採用に関しては、転職会社経由で募集がかかるケースが多々あります。
このページの最後に、アパレル業界専門の転職会社を数社リストアップしておきますので、ロクシタンジャポンからの求人を扱っているかどうか、確認してみてください。
ロクシタンジャポンの人事評価・組織体制について
人事評価については、ロクシタンジャポンは実力主義の会社なので、売上や実績をもとにした査定となり、勤務年数に関係なく、昇進が可能です。(20代でも、上級ポジションに就く人がいます。)
バリバリ働き、成果をアピール出来る人が高評価を受ける傾向にあり、地道に働いているだけでは、キャリアアップは難しい環境なので、昇進を目指すのであれば、自己プレゼン能力は必須と考えてください。
また、幅広い年齢層のスタッフが、一つの部署に所属しており、上司が年下・部下が年上といったケースも珍しくないため、どのような人とも円滑に仕事を進められるだけの協調性・コミュニケーションスキルも、昇進するうえで必須のスキルと言えます。
なお、ロクシタンジャポンでは、直属の上司による査定となるため、本人の好き嫌いで評価するなど、正当な評価が為されないケースもあります。
部署によって、このあたりの事情は異なるので、転職を検討する時には、自分が配属される可能性が高い部署の実情に関して、出来る限り確認しておくことをオススメします。(転職会社が求人を扱っているのであれば、内情を把握していると考えて間違いなしです。)
なお、ロクシタンジャポンの人事担当者に質問しても、耳障りの悪い話は、それとなくぼかされる可能性もあるので、転職会社に確認するほうが無難です。
ロクシタンジャポンのワークライフバランスについて
店舗・部署によっても違いがあるので、一概には言えないのですが、ロクシタンジャポンは、基本的に、業務量が膨大な会社であり、定常的に残業が発生する職場が多いです。毎日、夜遅くまで、働いている社員も少なくありません。
また、それを当たり前と考えて、ハードワークを肯定的に捉える社員が多いため、仕事優先の人でないと、キャリアアップをしていくことは厳しい状況ですし、こういった企業風土のため、有給休暇の取得率も低いです。
結論としては、ロクシタンジャポンは、ワークライフバランスが優れている会社とは言えません。最近では、会社側が、この状況を問題視して、環境改善のための対応策を講じてはいるのですが、まだ、それほど目立った成果は出てないのが実情です。
今後、少しずつ、状況が良くなっていくとは思いますが、現時点においては、ロクシタンジャポンへ転職するのであれば、プライベートを犠牲することを前提に考えたほうがいいです。
女性の働きやすさ
ロクシタンジャポンは、女性社員の比率が高い会社であり、特に、販売職の場合、女性が大半を占めています。そのため、職場での男女差はなく、女性管理職も多数存在するので、キャリアアップに意欲的な女性にとっては、働きやすい職場と言えます。
ただし、前にも述べましたが、仕事量が多いので、体力がないと、仕事を続けるのは難しい環境です。妊娠などで、こなせる仕事が減った場合、働きづらい雰囲気になる部署も存在するので、結婚や出産をきっかけに退職する社員もいます。
産休・育休制度は用意されており、取得率は高いのですが、復帰後、育児と仕事を両立させながら働くのは難しい環境なので、結婚・出産を予定している人、小さな子供がいる人は、注意してください。
アパレル業界専門の転職会社一覧
ここまで、様々な角度からロクシタンジャポンの就労環境について見てきましたが、最後に、アパレル業界専門の転職会社をお伝えしておきます。上述したように、ロクシタンジャポンの内情について教えてもらったり、条件交渉を代行してもらうことが出来るので、うまく活用してください。
他社の求人情報も押さえているので、ロクシタンジャポンと比較して、より好条件の会社が存在しないかどうか、調べてもらうことも可能です。特に、子供を持つ女性にとっては、決して働きやすい会社とは言えないので、様々な企業の求人と比較してみることをオススメします。
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