1985年、自身のブランド「TOMMY HILFIGER」を創立、メンズカジュアルコレクションで脚光を浴び、現在に至るまで、アメリカ大衆文化の先駆者として活躍するトミーヒルフィガー。世界90カ国以上で、約1400店舗を展開する、世界中の人に愛されているグローバルアパレル企業です。
その日本法人にあたるのが、トミーヒルフィガージャパン。1996年の設立以来、順調に店舗数を増やし、今では、全国に約150店舗を展開、500人以上のスタッフが働くブランドに成長しています。
古き良き定番スタイルを残しながらも、今風に着こなすトミーヒルフィガーのスタイル「クラシック・アメリカン・クール」をコンセプトに、顧客にトレンドやコーディネートを提案、根強い支持を得ています。
このページでは、トミーヒルフィガージャパンの中途採用求人の動向、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
目次
トミーヒルフィガージャパンにおける中途採用求人の傾向
トミーヒルフィガージャパンでは、新卒、第二新卒、中途に分けて、人材を募集する方針を採っています。新卒を採用の中心に据えており、中途採用に関しては、追加の人員が、急遽必要になった時に、その都度募集をかけるというものになっています。
公式サイト内に店舗スタッフ、本部スタッフという形で、採用ページが開設されており、新規求人が発生した時には、そちらに募集要項が掲載されることになります。
店舗スタッフ→https://tommy-job.net/jobfind-pc/area/All?jobtype=00002%2C0000
本部スタッフ→https://tommy-job.net/jobfind-pc/area/All?jobtype=00003%2C00004%2C00006
中途に関しては、定期的に求人を出すということではないので、タイミングによっては、求人見つからないことも、十分にありえます。そのため、トミーヒルフィガージャパンへの転職を狙うのであれば、こまめにサイトをチェックすることをオススメします。
また、転職会社を通じて募集をかけるケースが多いため、転職会社に登録しておくのもアリです。一度登録しておけば、新規求人が発生するたびに連絡をもらえるので、自分で探す手間が省けて便利ですし、求人に気付かなかったというミスを防ぐことも出来ます。
このページの最後に、アパレル業界の求人に強い転職会社を数社リストアップしておきますので、参考にしてください。
なお、応募条件についてですが、販売職(店舗スタッフ)では学歴不問、業界経験や職種経験がなくても応募可能としているため、転職の間口は広い会社と言えます。
一方、バックオフィス系(総合職)については、実務経験者を募集するのが通常のパターンなので、どの職種であっても、該当業務に関する一定レベルの経験が求められると考えてください。
(求人にもよりますが、最低2~3年程度の経験は必須です。マネージャークラスだと、5年、10年といった年数が、要求されることもあります。)
社員の年収・給与制度について
トミーヒルフィガージャパンに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な数字を挙げると、以下のようになります。
- 販売員 在籍6年 年収220~250万円
- 店長 26歳 中途 在籍5~10年 年収240~260万円
- 管理部門 33歳 中途2年 年収400万円くらい
- 事務系 中途3年 年収350万円
- シニアマネージャー 年収600万円くらい
アパレル業界のなかでは、給与水準はやや高めと言えます。ただし、一部の部署では、残業代の支給額に制限があることに加え、店舗勤務の場合、着用販売の費用が別途かかるため、収入面で、不満を感じている人が存在するのも事実です。
給与は年棒制で、賞与は年2回、昇給は年に1回あります。給与テーブルがあるため、社員間の給与差は、さほどありません。
賞与の査定は、店舗、及び会社全体の売り上げに基づく実績評価と、MBO評価の2段階構成となっています。MBO評価というのは、各自1年単位の個人目標を立てたうえで、半期ごとに一度、店長以上の上層部と、目標の達成度合いに関するフィードバックを受けるという制度です。
外資系企業を中心に、導入する会社が増えている評価制度ですが、トミーヒルフィガージャパンの場合、実際に重視されているのは、業績などの数字なので、MBO評価の重要度はそれほど高くはないと考えてください。
また、トミーヒルフィガージャパンは、人事評価において、上司が非常に大きな権限を持っている会社であり、上司からの評価が低いと、退職を勧告されることもあります。また、ここでの注意点は、上司との意思疎通がうまくいかないことが、低評価につながるケースがあるということです。
上司の裁量が大きいため、起きてしまうことですが、トミーヒルフィガージャパンで高評価を得るには、結果を出すのはもちろんのこと、上司との関係性を良好に保つことが、必要不可欠だと考えてください。(どの会社でも、多かれ少なかれ、同様の傾向がありますが、特にその傾向が強い会社ということです。)
昇給については、それほど期待出来ず、管理職(店舗勤務であれば店長)以上の役職に就かない限り、給与が大幅にアップすることはないと考えてください。
中途採用の場合、前職までの実績を加味して、初任給が設定されますが、交渉次第という側面もあります。ある意味、入社時が最も、自分の要望を通しやすいタイミングなので、変に妥協することはせず、納得がいくまで、会社側と話し合うようにしてください。
(固定給が低額で設定された場合、インセンティブ給も低く抑えられてしまう傾向があるので、尚更です。)
こういった交渉が苦手という人は、転職会社に代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなのでうまく話をまとめてくれます。一個人が自分で交渉するよりもうまくいく可能性が高いので、ぜひサポートを受けてください。
成長環境について
トミーヒルフィガージャパンは、社員の育成には、それほど力を入れている会社ではありません。入社年数、役職別のセミナー、不定期の勉強会などが開催されてはいるものの、実務に直結するような内容ではないため、仕事に必要な知識・スキルの習得は、個人の努力に任されている状態です。
特に店舗スタッフに関しては、その傾向が強く、上司の行動を見て、自分から学び取るという姿勢が、必要不可欠となります。これが出来ないと、いつまでも実務能力が上がらず、自分の評価が下がることにつながるので、要注意です。
その反面、トミーヒルフィガージャパンは、自ら手を挙げる人間に、チャンスを与える会社ですし、実績を挙げれば、年齢にかかわらず、昇進出来るので、早い段階から、業務を管理するような立場に就くことも可能です。
そのため、主体性がある人にとっては、仕事を通じて、様々な経験を積み、自分を成長させていくことが出来る環境なので、やり甲斐を感じやすい職場と言えます。
逆に、受け身の人、指示待ちの人だと、チャンスを得られないまま時間を過ごしてしまうことになり、会社や周囲からの評価も落ちるので、こういったタイプの人にとっては、あまり居心地が良い職場とは言えないでしょう。
トミーヒルフィガージャパンにおけるワークライフバランスについて
店舗勤務の販売職だと、シフト勤務となりますが、本人の要望を聞いたうえで、シフトを組む社風を持つ会社なので、休暇の取得については、自分の希望通りになるケースが多いです。(もちろん、サービス業なので、土日に休むというのはNGです。)
また、トミーヒルフィガージャパンは、アパレル企業としては珍しく、残業が少ない会社ですし、有休の消化率も年々上昇傾向にあるため、ワークバランスについては、おおむね良好と言えます。
一方、本社勤めの総合職となると、状況は一変します。職種にかかわらず、深夜残業、休日出勤が常態化している傾向があります。特に、高評価を得るために実績を残そうとすると、ハードワークが避けられないため、結果として、長時間働くことになります。
仕事を第一に考える人であれば、問題ないかもしれませんが、仕事と同じように、プライベートを重視する人だと、働き続けるのは難しいでしょう。
ただし、本社勤めでも、有休、夏期休暇、冬期休暇の取得は出来るため、日頃は仕事に追われていても、そのなかで、うまくスケジュールを調整して、リフレッシュする時間を確保している社員もいます。こういったことを考えると、自分次第で、どうにかなるという一面があるとも言えます。
女性の働きやすさについて
実力主義の外資なので、女性だからといって差別されることはないですし、女性の社員比率が高い会社なので、女性にとっては働きやすい職場と言えるでしょう。キャリア志向が強い女性にとっても、満足して働ける会社と言えます。
産休・育休といった制度も完備されていますし、妊娠期間中、時短勤務を選択することも出来ます。また、本人が望めば、妊娠と同時に、働きやすい部署への異動を申請することが可能です
このように、出産までのサポートについては、一通り整備されていますが、その反面、復帰後の会社からのサポートは不十分であり、上司や同僚に働きかけて、自ら環境を整えることが必要になります。もちろん、これは簡単なことではないので、ここを理由として、結婚に伴い退職する人が少なくありません。
トミーヒルフィガージャパンの転職先としての価値
トミーヒルフィガージャパンは自社ブランドへの思い入れ、熱意に重きを置く会社です。何よりもトミーヒルフィガージャパンのブランドが大好きで、公私ともに携わりたい人、人と接することが好きな人、数字をあげることに意欲的に取り組める人にとっては、申し分がない転職先と言えます。
その反面、トミーヒルフィガーブランドにあまり興味がない人、目標達成に意欲が持てない人、公私の線引きをしたい人には、あまり満足出来るような雰囲気の会社ではないでしょう。
面接の際には、業界や会社への興味・関心・意欲を問われる質問が多く、同業他社との差別化、なぜトミーヒルフィガージャパンが良いのかといった問いに対して、明確に回答出来ないと、まず採用されません。
トミーヒルフィガージャパンは、自社ブランドへの思い入れの強さを指標として、人を選ぶ会社だと言えます。企業が求めるニーズを踏まえ、自身がその環境のなかでどれくらい力を発揮できそうか…といったことも含め、自己分析を行い、転職の決断を下すようにしてください。
最後に、アパレル業界に強い転職会社をリストアップしておきますが、このあたりの判断について、アドバイスを求めるのもアリです。彼らは転職のプロなので、冷静に分析してくれます。
また、転職会社は様々な企業の求人を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうことも可能です。複数の求人を比較したほうが、より良い判断が下せますし、もしかしたら、トミーヒルフィガージャパン以上に魅力的な職場が見つかるかもしれないので、ぜひ、他社のことについても聞いてみてください。
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