さが美の中途採用事情

 

日本各地に、160以上の店舗を展開する、国内有数の呉服チェーン、さが美。ここ最近は、市場縮小のあおりを受けて、業績が低迷していましたが、オリジナル商品の開発、レンタル市場の開拓といった施策が、少しずつ効果を発揮することで、回復傾向にあります。

 

今後も、この動きを推進するとともに、経費削減や生産性の向上など、収益構造の改革を行うことで、営業利益率が3%以上になることを目指すとしています。

 

改革途中の企業と言えるため、人材採用に関しては、それほど動きが活発なわけではなく、店舗スタッフを募集する求人については、常時発生しているものの、本社勤務の総合職に関しては、募集があまりかからない状態です。

 

転職のチャンスは限られていると言えますが、ゼロというわけではないので、さが美への転職を目指すのであれば、こまめに求人情報をチェックすることを、オススメします。

 

このページでは、さが美における中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境などについてまとめていますので、参考にしてください。

 

目次

さが美の中途採用求人の傾向

繰り返しになりますが、店舗スタッフを募集する求人が中心となります。雇用形態はアルバイト、契約社員が主となり、正社員としての採用となる求人というのは、ほぼゼロです。(店長候補を募集する求人で、チラホラ見かける程度です。)

 

また、総合職に関しては、求人の発生頻度は極めて低くなりますが、一応、過去の実績としては、営業、マーケティング、社内SE、バイヤー、品質管理、MD、財務経理、人事、法務、経営企画といった職種において、求人が発生したことがあります。

 

求人情報の入手方法については、会社の公式サイト内にある採用情報ページをチェックするか、もしくは、転職会社に問い合わせるかの、いずれかとなります。

 

ただし、総合職に関しては、転職会社経由で、募集がかかるケースが多いので、総合職での転職を考えているのであれば、今のうちに求職者登録(会員登録)をしておくことをオススメします。

 

一度登録しておけば、その後は新規求人が発生するたびに、メールなどで通知してもらえるので、情報源として活用出来るからです。自分で探す手間が省けて楽ですし、求人に気付かずスルーしてしまうというミスを防ぐことにもつながるので、一石二鳥です。

 

このページの最後に、アパレル業界に強い転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 


総合職での転職に関しては、いつチャンスが来るか分からないので、さが美だけに固執せず、他社も視野に入れて、転職活動を進めたほうが賢明です。幸い、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、ぜひ、他社のことについても聞いてみてください。

 

さが美の社員年収・昇給制度について

さが美に勤務する社員の給与水準ですが、年収事例を幾つか挙げると、下記の通りとなりますが、アパレル業界のなかでは、ごく平均的なレベルと言えます。

 

【販売職】

  • 20代 着物コーディネーター(パート) 年収150万円
  • 28歳 ショップスタッフ 年収350万円
  • 25歳 販売スタッフ 年収370万円
  • 20代 店長 年収400万円

【総合職】

  • 20代 一般事務 年収200万円
  • 20代 経理 年収300万円
  • 28歳 内勤営業 年収300万円
  • 42歳 営業管理 年収350万円

 

さが美の給与体系は、基本給と賞与が支給されるオーソドックスなものとなっています。しかしながら、賞与については、売上・実績などの数字を確認して、支給額が決まるのですが、近年、業績が低迷していたこともあり、現状は寸志レベルにとどまっているのが現状です。

 

業績が回復傾向にあるので、今後は、アップする可能性もありますが、現時点では厳しいものになっているということは、頭に入れておいたほうがいいでしょう。

 

昇給に関しては、毎年1回、給与見直しの機会があり、人事評価と自己評価によって決まります。平均的な能力の社員であれば、毎年、給与が上がります。ただし、アップ幅は少額なので、給与を大幅に上げるには、管理職に就くのが唯一の手段と考えてください。

 

さが美の評価制度について

さが美は、先述したとおり、毎年、売上や実績など、個人目標の達成率をベースに、直属の上司が査定を行うようになっています。

 

数字が評価のベースになること、査定項目が細かく分かれており、きめ細かなチェックが行われていることから、実情に即した評価となっており、結果に対して、不公平感を感じる人は少ないです。

 

ちなみに、販売職や営業職だと、ノルマを厳しく設定する部署・店舗が多く、目標の売上を挙げることが出来ないと、かなりのプレッシャーを受けることになります。

 

そのプレッシャーに耐えきれず、退職することを選択する人もいるぐらいなので、マイペースに働けるような職場を探している人は、要注意です。

 

教育制度・成長環境について

さが美は、展示会などのイベント前に開催される定期勉強会や通信教育の補助金制度など、社員向けに、様々な教育制度を用意しており、本人の意志で、自由に利用することが出来るようになっています。

 

少し前までは、月に1~2回、実務研修も開催されていましたが、現在は、先輩スタッフや上司から直接、知識や技術を学ぶスタイルに変更されています。やる気がある人だと、色々なことをマンツーマンで教えてもらえるので、スキルアップしやすい環境です。

 

しかしながら、部署によっては、教える立場にある社員が多忙で、指導に回す時間が確保出来ず、フォローアップがおざなりになっているといった問題も発生しているので、注意が必要です。

 

ワークライフバランスについて

さが美は、残業が少ない部署が大半を占めており、有給についても、早めに申請しておけば、希望通りに休みが取れる会社なので、プライベートを重視する人にとっては、まず満足出来る環境です。(育児や介護などで、急な休みが必要となった時にも、対応してもらえます。)

 

このように、さが美は基本的に就労環境が良好な会社なのですが、店舗勤務である販売職の場合、店舗間で待遇・労働環境に大きな差があり、なかには、深夜残業や休日出勤が、頻繁に発生するような店舗も存在します。

 

そのため、店舗スタッフとして転職するのであれば、自分が配属される予定の店舗の状況について、事前にチェックしておくことをオススメします。

 

女性の働きやすさについて

さが美は、女性社員が多い会社ということもあり、仕事内容が男女で違うということはありませんし、キャリアアップの機会についても、平等です。産休・育休制度も整備されており、復帰後には、時短勤務を選択することも可能です。

 

ただし、子育て支援制度での休暇を、実際に取得する社員はそれほど多くなく、結婚や出産を機に退職する人の割合が高くなっているのが、実情です。このため、勤続年数が長い女性社員が少なく、従って、管理職に就いている女性も、全体の比率からすれば、少なめです。

 

会社としても、この問題を解決するために、色々なサポートを行っており、少しずつ、職場環境が改善されているので、今後は、状況が変わるかもしれませんが、現在のところは、子育てとキャリアの追求を両立させるのは、難しいなので、どちらを優先するか決めておいたほうがいいです。

 

さが美の転職先としての価値

ここまで、さが美の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、ワークライフバランスが良好な部署が多く、自分の責任を果たしてさえいれば、プライベートを満喫することが出来る職場なので、自分の時間を大切にしたいという人には、オススメの会社です。

 

その一方で、産休や育休などの取得実績が少ないので、子育てと仕事の両立を念頭にしている女性が転職を考えるには、不向きな会社です。

 

このように、さが美は、人によって評価が変わる会社なので自分に合う会社なのかどうかを冷静に判断するようにしてください。

 

また、給与・福利厚生などの待遇面が、決して良いとは言えないので、他社の求人情報も入手して、比較検討したうえで、この会社への転職を目指すのかどうか、最終判断を下すようにしたほうが賢明です。

 

下記に、さが美の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしていますが、彼らは、様々な企業の求人情報を押さえているので、ぜひ他社のことについても聞いてみてください。

 

なお、転職会社は、アパレル業界専門の会社と、様々な業種の企業を横断的に扱う総合系会社に分かれるので、アパレル企業の求人については前者、他業種の企業の求人については、後者に相談するのがベストです。

 

<アパレル業界専門の転職会社>

 

<総合系転職会社>

 


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。