シティーヒルの中途採用事情

 

レディースヤングカジュアルの商品企画・製造販売を手掛けるアパレルメーカー、シティーヒル。ペルルペッシュ、マジェスティックレゴンなど、4つのブランドを展開、全国のファッションビルを中心に、直営店約140店舗を出店しています。

 

2012年からは、海外への出店も始め、東南アジア、中国に、約70の店舗を展開しています。構造的不況と言われるアパレル業界のなかでも、成長著しい企業として知られており、実際、2015年度には、EC売上成長率が174社中で、7位という実績を挙げています。

 

シティーヒルは人材採用の動きが活発な企業でもあり、新卒に関しては、ここ数年、販売職、総合職を合わせて、50~100名を採用しています。

 

中途の募集人数については、その都度変わりますが、常時、何らかの職種において、複数の求人が出ているので、シティーヒルへの転職のチャンスは豊富に存在します。

 

このページでは、シティーヒルの中途採用求人の傾向、求人情報の入手方法、及び、年収・給与水準、社内の就労環境などについて、まとめていますので、参考にしてください。

 

目次

シティーヒルの中途採用求人の傾向

シティーヒルは、様々な職種を対象に中途採用で募集をかけています。割合としては販売スタッフが最も多くなりますが、総合職に関しても、常に複数名の募集がかかっています。

 

(営業、プレス、MD、デザイナー、バイヤー、生産管理、ディストリビューター、社内SE、店舗開発、内装管理、経営企画、法務、経理財務、人事など)

 

また、冒頭でも触れましたが、シティーヒルは、海外への店舗展開を積極的に進めているので、海外事業専任となるスタッフを募集する求人が多くなっており、実務経験に加えて、海外業務の経験や語学スキルを持っている人だと、好条件で転職出来る可能性が大です。

 

なお、中途に関しては、どの職種に関しても(販売スタッフも含めて)、2~3年程度の実務経験が必要となりますが、それに相応する実務スキル・知識を持っていると会社側が判断すれば、経験が少ない人でも採用されています。

 

また、将来性を加味して、第二新卒、既卒者を正社員として採用するケースもあるので、何か気になる求人が見つかったら、チャレンジしてみることをオススメします。

 

求人情報の入手方法

シティーヒルは、公式サイト内に採用情報ページを設けており、そのページにおいて、中途採用の求人情報について、確認することが出来ます。
http://www.cityhill.co.jp/recruit/

 

また、シティーヒルは、転職会社経由でも、告知を行っているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。

 

公式サイト、転職会社、どちらからでも、入手出来る求人情報に変わりはありませんが、後者の場合、様々な企業の情報を扱っているので、シティーヒルだけでなく、他社の求人のことについても、知りたいという時には、まとめて教えてもらえるので、便利です。

 

このページの最後に、シティーヒルの中途採用求人を扱う、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

社員の年収・給与制度について

シティーヒルに勤務する社員の給与水準ですが、販売職、総合職、それぞれの年収事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

【販売職】

  • 20代 販売スタッフ(アルバイト) 年収160万円
  • 20代 販売スタッフ(契約社員) 年収200万円
  • 20代 販売スタッフ 年収250万円
  • 30代 店長 年収300万円
  • 副店長 年収270万円
  • スーパーバイザー 年収350万円

【総合職】

  • 30代 生産管理 年収230万円
  • 20代 商品企画 年収300万円
  • ディストリビューター 年収260万円
  • 社内SE 年収360万円
  • デザイナー 年収360万円

 

シティーヒルの給与体系は、基本給に加えて、年2回の賞与(6月、12月)が支給されるといったものとなっており、年間の業績次第では、決算賞与がプラスされます。販売職の場合、配属先によっては、地域手当も支給されることになります。

 

ただし、職種や役職によって違いはありますが、賞与額は数万円にとどまることが多いですし、決算賞与が支払われることは稀なので、シティーヒルの給与水準は、業界内においても、低めとなっています。

 

また、部署によっては、きちんと残業代が支払われないケースもあり、不満を持つ社員が存在します。あくまでも、例外的なケースではありますが、こういったことがあるのは事実なので、転職するかどうか、検討する際には、この点は頭に入れておいてください。

 

福利厚生に関しては、社会保険が完備されているほか、契約保養施設の利用割引制度、介護支援制度などが用意されています。また、社員割引で自社商品を購入出来るように、なっています。

 

昇給に関しては、年1回、4月に給与見直しのチャンスがあり、毎年、少しずつ給与が上がりますが、管理職に就かない限り、年収の大幅アップはないと考えてください。

 

シティーヒルの評価制度について

シティーヒルの評価体制ですが、半期に一度、面談内容、自己評価シート、目標達成率などを直属の上司が総合的に判断して、数値化した評価内容を人事部に提出、最終査定が行われるという仕組みとなっています。

 

販売職に関しては、実績重視の傾向が強く、売上など、目に見える実績を出している人は、昇進・昇給という形で、報われます。入社後一年で、販売スタッフから、店長へ登用されたケースもあるぐらいなので、やり甲斐が十分にあります。

 

一方、総合職については、定性評価の要素が強いため、良い結果を出したとしても、即評価につながることは少ないです。

 

ただし、職種間で違いがあり、営業など、販売職に近いような職種もあるので、自分の希望する職種の評価制度が、どのような状況になっているか、事前に確認しておくことをオススメします。

 

(シティーヒルに直接、確認してもいいですし、転職会社に聞いてみるということでも、どちらでも大丈夫です。)

 

ちなみに、シティーヒルでは、評価における上司の権限が強く、最終考課は人事部が行うようにはなっていますが、結局のところ、上司の評価が、そのまま反映されています。

 

そのため、上司が求めている役割をきちんとこなすことが、高評価を得るためのポイントです。(社員のなかには、曖昧な評価をされたと不公平感を覚える人もいるのですが、そういった人というのは、この点を理解しておらず、独りよがりで仕事をしているケースが多いです。)

 

なお、シティーヒルには、キャリアプラン制度として、半期に一度の面談時に、販売職から総合職への転職希望や他ブランドへの異動願いなど、自分が望むキャリアを会社に伝えることが出来るようになっているので、自分の望むキャリアパスを実現しやすいです。

 

教育制度・成長環境について

シティーヒルでは、基本的な知識を学ぶための導入研修が、入社時に行われており、必要に応じて、中途採用者も受講することが出来ます。(ただし、基本的には、受けることはないです。)

 

また、勤務開始後も、フォローアップ研修、職種別研修、階層別研修が受けられるようになっており、自分のスキル・ポジションに応じて、必要な知識を身につけていくことが可能です。

 

また、シティーヒルは、OJTの仕組みが整っている会社なので、現場での仕事のなかで、上司や先輩スタッフからの指導を受けて、効率良く、実践的なスキルを身につけられますし、社員間の意思疎通が活発な職場なので、コミュニケーションスキルが自然と高まるような環境でもあります。

 

新しいことにチャレンジする気があれば、大きな裁量を与えてもらえるため、自分で目標を立てて、行動するということがやりやすいですし、様々なことを経験出来るので、そういった意味でも、シティーヒルは、自分を成長させやすい会社と言えます。

 

ワークライフバランスについて

シティーヒルは、会社自体が残業ゼロを目指していることもあり、社内の雰囲気も残業を減らすことを強く意識したものとなっています。

 

結果として、勤務時間内に業務が終わるように、仕事の進め方を工夫するなど、年々、効率性が向上しており、それに伴い、残業が減っています。

 

同時に、休日出勤も減少しており、かつ、本社勤務だと、土日祝が公休となるので、ワークライフバランスは、なかなか良好です。プライベートを重視する人にとっても、満足出来る環境と言えるでしょう。

 

ただし、管理職になると、仕事量が多くなるため、夜遅くまで働いているような人もいます。ここは、部署によっても異なりますが、いずれにしても、プライベートと仕事のバランスを取るのが、難しくなることは、頭に入れておいたほうがいいでしょう。

 

(ちなみに、先ほども触れたように、シティーヒルでは、残業代が全額支払われず、一部がサービス残業となってしまうことがあります。)

 

有休に関しては、職種や部署によって、取りやすさに差があるので、一概には言えないのですが、基本的には、仕事に支障がない限り、希望通りに取得出来ます。ただし、早めに休みの希望を上司に伝えておくといった配慮は必要のようです。

 

また、一部には、人員不足のため休むことが出来ず、退職時に全消化するといった、部署・店舗もあるので、この点についても、自分が配属される可能性がある部署・店舗の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。

 

女性の働きやすさについて

シティーヒルは、仕事の内容に関して、男女差は一切なく、昇進・昇給の機会も平等に与えられています。管理職に就いている女性社員が多数存在する会社でもあるので、キャリア志向が強い女性には、オススメの会社です。

 

また、産休・育休といった子育て支援制度についても、しっかりと整備されており、実際に、多くの社員が取得しています。復帰後には、時短勤務が利用出来ますし、子供の体調不良などで、急な休みが必要になった時にも、問題なく取れるので、育児と仕事の両立がしやすいです。

 

ただし、先ほども触れましたが、管理職に就くと、業務量が増えるので、子育てをしながら働き続けるのは難しくなります。体力的にも厳しくなることから、ポジションがあがるに連れて、子どもがいる女性の割合は少なくなります。

 

そのため、自分のキャリアと子育て、両方を追求したいと考えている人は、シティーヒルにこだわらず、他社も視野に入れて、広く転職先を模索したほうが、いいでしょう。

 

(必ずしも、シティーヒルがダメというわけではないのですが、もっと良い環境の会社が、ほかにも存在します。)

 

シティーヒルの転職先としての価値

ここまで、シティーヒルの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、基礎から応用までしっかりとした研修制度が整っていることにくわえて、仕事しながらスキルを磨くことが出来る職場となっているので、成長意欲のある人には、オススメの会社と言えます。

 

半期に一度、希望職種への異動申請が出来る、販売職から総合職への転職が可能となっているなど、様々なキャリアパスを描きやすいというのも、大きな魅力です。

 

その反面、待遇面は決して、それほど良いわけではないですし、職種や役職によっては、ワークライフバランスも良好とは言えないので、トータルで考えると、難しい部分もあります。

 

そのため、シティーヒルが、自分が求めるものを満たす会社なのかどうか、十分に考えたうえで、転職の判断を下すようにしてください。

 

下記に、シティーヒルの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断がつかないということであれば、一度相談してみてください。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。

 

また、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、違う求人を紹介してもらうのもアリです。シティーヒル以上に、自分に合う会社が見つかるかもしれないので、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

<シティーヒルの中途採用求人を扱っている転職会社>

 

※補足1
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。

 

※補足2
転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。