画像出典:Leo Berne
日本を代表するアパレルブランド、イッセイミヤケ。1971年の設立以来、順調に事業を拡大、今では、メンズ・レディスのアパレルだけでなく、香水や時計ブランドも展開しています。人材登用に積極的な会社であり、中途採用に関しても、総合職・販売職、ともに常時募集がかかっています。
このページでは、イッセイミヤケの中途採用求人の詳細や、転職者の年収・就労環境などについて、まとめているので、転職活動に役立ててください。
目次
中途採用の募集内容・選考プロセスについて
イッセイミヤケの中途採用情報ですが、公式サイトのリクルートページ内で募集職種や求人要項が掲載されているので、そちらから詳細な情報を手に入れることが可能です。
http://www.isseymiyake.com/recruit/career.html
販売職・生産管理・海外営業・縫製・販売促進・経理・デザイナーなど、様々な職種において、求人が発生しています。中途の場合、契約社員としての採用となるのが、一般的なケースです。
ただし、勤務評価が高い社員については、正社員として再登用される仕組みがあり、入社後、数年で正社員に昇格することも可能なので、正規雇用の仕事を探している人も、ぜひ転職先候補として検討してみることをオススメします。
勤務先地域ですが、総合職は東京本社勤務が基本ですが、最近では海外勤務も増えてきています。一方、販売職だと、全国にある各店舗が職場となるので、対象地域は日本全域と考えてください。
応募条件に関しては、全職種共通で、2年以上の実務経験を必須とする求人が大半です。これは最低条件であり、業務に関連した高度なスキルを求められる傾向があるので、ハードルは高めです。
競争倍率が高いこともあり、2年程度の経験だと、応募しても採用されるチャンスは少ないのが実情です。なお、海外事業部門では、ビジネスレベルの英語力も必須となるので、さらにハードルが上がります。
唯一の例外となるのが、販売職のアルバイト採用案件であり、こちらは、高卒以上であれば、未経験者でも応募可能です。先ほども触れたように、イッセイミヤケは勤務評価次第で、ポジションを上げていける実力主義の会社なので、まずはアルバイトとして入って、頑張っていくという方法もアリです。
実務未経験者が、イッセイミヤケに入社出来る唯一の手段なので、アパレル経験がないという人は、現実的な選択肢として、検討してみることをオススメします。
イッセイミヤケの社員年収・給与制度について
イッセイミヤケの社員年収ですが、職種や採用方法によって違いがあります。会社発表の年収も含めた、いくつかの代表的なサンプル例をあげると、下記のようになります。
【販売職】
- 30歳 販売スタッフ 年収280万円
- 32歳 販売員 年収420万円
- 店長 年収430万円
【総合職】
- マーケティング部門 年収450万円
- 生産管理・販売促進・Web関連 会社想定年収400~600万円
- 海外営業・縫製・経理 会社想定年収370~500万円
イッセイミヤケは、各種手当が出ており、アルバイト以外だとボーナスも支給されます。それらを合わせると、アパレル業界内での給与水準は標準、もしくは少し高めとなります。ただし、業績によっては、ボーナスが出ないケースもあります。
また、昇給については、それほど多くのことは望めません。昇給制度自体はありますが、額は少なめで設定されており、不満を持つ社員が多いです。高収入を望むのであれば、管理職にならないと難しいと考えてください。
また、アルバイトは、全体的に給与は低めです。残業代が全額支給されるため、残業が多いと、それなりの額になりますが、会社として、残業を減らす方針を取っているため、結果的に給与が少なくなり、生活苦になるアルバイトスタッフも存在します。
正社員になれば、収入面は大きく改善されますが、それまでは厳しいので、アルバイトとして働く場合には、実家で暮らすなど、当面の生活費を確保するための方策を考えておくべきです。
人事評価制度について
イッセイミヤケの人事評価制度は、実績や売上を評価対象にしつつも、数字で見えない部分でも評価されるため、不明瞭と捉えるスタッフが多数存在します。基本的には、年功序列に近い形になっており、長く働いている人が、それなりの評価を受ける態勢となっています。
上司の好き嫌いで昇進や昇給が決まることが多いため、能力の高い人が評価されないことを不満に思い、退職するケースもあります。
総合職は、実績のある上司がいる職場で働けるかどうかが、キャリアアップするための重要な要素となり、派閥なども存在するので、所属する部署で今後が決まると言っても過言ではありません。
販売職についても、配属先が重要で、個人売上よりも店舗としての売上が評価に響いてくるので、売れ行きの悪いショップに割り当てられた場合は、いくら頑張っても、自分の評価が上がらないという店舗間での不公正さが存在するのが実情です。
イッセイミヤケのワークライフバランスについて
イッセイミヤケでの残業の有無・休日の取りやすさは、部署と上司次第と考えてください。忙しい部署では、有給申請が出しづらい雰囲気がある、上司や先輩が帰らないので、自分の仕事が終わったのに、帰宅しにくいといった問題点があり、プライベートと仕事の両立は難しい状況です。
また、総合職の専門的な部署では、仕事をすることが大好きで超過勤務になっても、働き続ける社員もおり、そのような人がいる場合には、会社がその職場に仕事を回して、周りが苦労するといったケースもあります。
上司に自分の意見をきちんと伝えることで、仕事内容が改善した人もいますが、こういった相談をしたことで、上司からの心証が悪くなり、その後の勤務評価に響いたといったこともあるなど、このあたりは、かなりセンシティブです。
女性の働きやすさ
イッセイミヤケは、女性社員の割合が高く、昇進で男女差はないので、キャリアアップを望む女性にとっては、良い職場と言えます。ただし、前述したように、昇進には上司との相性が大きな要素を占めるので、その点は公正とは言いがたい部分もあります。
産休・育休制度に関しては、企業自体がサポートすることを当然と考えているため、取得しやすい環境となっており、それに加えて、子供が小学生になるまでには、時短勤務を認めています。
ただし、時短勤務で働く場合でも、足りなくなった時間を補うための社員を補充されることは少なく、結果的に他のスタッフの負担になるというケースが多いのが実情です。
そのため、事前に社内での人間関係をきちんと構築しておかないと、同僚とのトラブルに発展しかねません。実際、居心地が悪くなって働き続けるのが難しくなり、退職せざるを得なくなったという事例もあります。
こうやってみると、本当に育児をしながら働ける会社なのかどうかというのは、かなり微妙なところです。
転職先としてのイッセイミヤケの評価は?
ここまで見てきたように、イッセイミヤケは給与水準が良い会社ですが、評価制度、ワークライフバランスといった就労環境については、注意すべき点もある会社です。そのため、転職先候補としてみた場合の評価は、非常に難しい企業です。
良い面も悪い面もあるので、人によって評価が大きく分かれるというのが実情です。そのため、自分が会社に求めるものを明確にして、イッセイミヤケがその基準を満たす企業であるのかどうか、冷静に見極めることが重要です。
また、その時には、アパレル業界に強い転職会社に相談するのもオススメです。彼らは転職のプロなので、客観的な視点で判断してくれますし、他社の情報も押さえているので、同業他社と見比べたうえで、イッセイミヤケへ転職すべきかどうか、分析してもらうことも可能です。
場合によっては、他社のほうが有力転職先候補になってくるかもしれませんが、その時には、求人を紹介してもらったり、面接に通過するためのアドバイス、年収などの条件交渉の代行といったフォローを受けることも出来ます。
転職を目指すときには、心強い存在なので、うまく活用してください。下記のエージェントであれば、アパレル業界専門なので、相談先として最適です。