スクロールの中途採用事情~年収、就労環境などについて~

 

カタログやインターネットを媒体とする通信販売事業を手掛けている東証一部上場企業、スクロール。インナーを中心とした、レディースアパレル関連商材を主軸商品として、生協組合員向け販売事業、及び、自社通販事業を展開しています。

 

流行の移り変わりが激しい女性向けアパレル商品が、事業の中核となるため、世の中の流れを見極めて、状況に合わせて考え方を変えられる柔軟性、及び、必要なアクションをすぐに取れる行動力を身につけた人材が必要とされています。

 

そのため、人材採用を積極的に進めており、中途採用に関しても、即戦力となる実務経験豊富なビジネスマン(ウーマン)を、常時募集しています。

 

このページでは、スクロールの中途採用求人の内容や、転職者の年収・就労環境などについて、まとめていますので、転職活動に役立ててください。

 

目次

中途採用の募集内容・選考プロセスについて

スクロールの公式サイト内には、専用の採用情報ページが用意されていますが、そちらで確認出来るのは、新卒募集案件ばかりなので、中途採用の求人情報については、入手することが出来ません。
http://www.scroll.jp/

 

※補足)
スクロールでは、卒業見込みの人のみではなく、卒業後3年以内であれば、新卒採用の求人に応募可能なので、該当する人は、中途だけでなく、新卒の求人情報についても、確認してみてください。

 

中途採用に関しては、転職会社を経由して、募集がかかるケースが多いので、アパレル業界において転職支援サービスを展開している転職会社に連絡を取ってみることをオススメします。このページの最後に、代表的な会社を数社、リストアップしておきますので、参考にしてください。

 

なお、中途採用の場合、営業・法務・商品企画・マーケティング・ECサイト運営・物流管理・コールセンターといった職種が、募集対象となります。

 

ただし、求人数自体は、それほど多いわけではなく、タイミングによって、求人が出ている職種は変わってくるので、詳細については、直接、転職会社に確認してみてください。

 

なお、希望職種において、有効求人が見つからない時には、とりあえず転職会社に登録しておいて、新規求人が発生した時に、連絡をしてもらうようにしておくことをオススメします。一度、登録しておけば、あとは連絡を待つだけで済むので、探す手間が省けて便利です。

 

ちなみに、スクロールの場合、中途採用に関しては、冒頭でも触れたように、実務経験が必須となります。(最低、数年程度の経験は要求されると考えてください。)ただし、物流管理については、未経験者でも応募出来ることがあります。

 

勤務地に関しては、静岡本社、もしくは、東京本店のいずれかとなります。転勤が頻繁に発生する職種もあるので、勤務地を重視する人は、面接時に必ず確認するようにしてください。

 

社員年収・昇給制度について

スクロールの社員年収ですが、採用地域や役職によって違いがあります。代表的な年収例を下記に挙げるので、参考にしてください。

  • 20代 販促 年収320万円
  • 30代 商品企画 年収330万円
  • 30代 法人営業 年収450万円
  • 30歳 庶務事務 年収380万円
  • 30歳 マーケティング 年収360万円

 

スクロールでは、ボーナスや決算賞与が支給されているのですが、これらをあわせても、給与水準は、通販業界のなかでも低くなっています。独身だと何とか生活出来るにしても、家族を養うのは厳しいと言うのが実情です。

 

給与を少しでも上げてもらおうと、労働組合が交渉したケースがありましたが、経営陣は、共働きをすることが当たり前という考えなので、結果として、待遇は変わりませんでした。こういった状況は、今も変わらないので、給与増に関しては、期待しにくい状況です。

 

また、本社採用者が優遇される傾向にあり、他地域で勤務する社員と比較して、手当額に開きがあるため、賃金格差が生まれています。ここに不公平感を感じて、退社を決意する社員も存在します。

 

年に1回の昇給制度が設けられていますが、変わらないケースが多く、仮に上がったとしても、微々たるものなので、一定レベル以上の役職に就かない限り、大幅な給与アップは難しいと考えてください。

 

このように、スクロールの給与水準は、決して良いとは言えないのですが、管理職になると状況は一変します。実力主義の会社であることから、役職に就いている人間に対する待遇面は、ガラッと変わります。

 

他社と比較しても、高給与というケースもあるので、そこを目指すという選択肢もありますし、もちろん、そう簡単なことではないので、より高い給与が望める他社を選択するという考え方もあります。

 

このあたりの判断には難しいものがありますが、後悔しないように納得がいくまで、ジックリと考えてみてください。自分では判断がつかないという人は、上記で触れた転職会社に相談するのもオススメです。

 

彼らはプロなので、客観的な視点からアドバイスしてくれます。様々な企業の求人情報も押さえているので、他社とスクロールを比較することも出来ます。

 

スクロールの人事評価・組織体制について

人事評価制度ですが、前述したように、実力主義なので、毎年同じ時期に、目標として設定された数字の達成度合いによって、評価が下されます。

 

ただし、目標はかなり高めに設定されるため、普通に仕事をしている程度では、目標値を超えることは難しいです。そのため、ポジションが下の人だと、働くモチベーションを維持出来ず、後々も惰性で仕事をしてしまう傾向にあるので、注意が必要です。

 

そのうえ、人事評価制度が少しずつ変わるので、不透明な部分が出てしまい、評価に納得のいかない従業員が職場を去るケースもあります。また、上司に気に入られていない人は、昇進しにくい部署も存在するなど、公平で明確な人事とは言いづらい状況です。

 

スクロールのワークライフバランスについて

スクロールは、残業を無くすことを会社の方針としており、残業削減・サービス残業禁止が徹底しています。それに加えて、一部の職場を除いて、基本的に土日が休みとなっているため、休日の旅行などのプランが立てやすく、プライベートと仕事の両立がしやすい環境と言えます。

 

ただし、役職無しの社員の場合、基本給が低いため、残業がないと手取り額が上がらず、せっかく時間にゆとりがあっても、お金がないので、充実した休暇を過ごせないという状況に陥っているケースもあるようです。

 

また、業務量の多い部署では、定時時間内で仕事を終わらせるように、強いプレッシャーを受けることになり、スタッフに余裕がなく、職場内の人間関係がギスギスしてしまっているという事例もあります。

 

女性の働きやすさ

スクロールは、女性をターゲットにした事業を展開している会社ということもあり、女性社員の比率が高く、女性だからといって、差別を受けることはなく、男性と同じように働くことが出来ます。

 

また、数年前までは、管理職については、男性を中心に据えている企業だったのですが、近年では、昇進の機会も男女平等となっており、女性管理職の数も増えてきているので、本人が希望するのであれば、キャリアアップの機会は得られる会社です。

 

産休・育休制度は完備されており、取得率も非常に高くなっています。復帰後は、時短勤務を選択出来るので、職場復帰を果たす社員も多いです。

 

先ほども触れたように、残業禁止を掲げる企業なので、定時で上がることが出来るため、家事や育児をしながら、仕事がしやすい環境となっており、そういった点でも、女性が働きやすい会社と言えます。

 

スクロールの転職先としての価値

ここまで、スクロールの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、他社と比較しても、劣る部分が多く、転職を目指すべき会社とは、断言出来ないというのが、正直なところです。

 

ただし、役職に就けば、他社以上の給与を得られる、女性(特に子育て中の女性)にとっては働きやすいといった長所もあり、人によっては、悪くない会社とも言えます。

 

自分が会社に何を求めるのかということによって、評価が変わってくる会社とも言えるので、自分の価値観と照らし合わせながら、考えてみてください。なお、その際には、先ほども触れましたが、転職会社のアドバイスを受けるのもオススメです。

 

下記に、アパレル業界に強い転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

<アパレル業界専門の転職会社>

 


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。