婚約指輪・結婚指輪などのブライダルジュエリー、及び、ピアス・ブレスレットなどのファインジュエリーの製造販売を手掛けるジュエリーメーカー、トレセンテ。国際ジュエリーコンテストでの入賞実績を多数誇るなど、デザイン力に定評があるメーカーです。
1989年の創業以来、着実に成長してきましたが、近年のアパレル不況の煽りを受け、売上は低迷、2017年の4月にライザップグループ傘下のEC事業者、夢展望に買収され、子会社化しました。
そのため、今後の事業形態については、不透明な部分もありますが、現時点(2017年9月)において、入手出来る情報をベースに、トレセンテの中途採用求人の傾向、及び、社員年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
目次
トレセンテの中途採用求人の傾向
中途に関しては、販売スタッフを募集する求人が、定期的に発生しています。雇用形態は契約社員、給与は経験に応じてということになりますが、最低20万円以上は保証されています。
販売スタッフ以外の職種においては、これまでの実績では、デザイナー、営業、経理財務、人事、経営企画、マーケティングといった職種で、募集がかかったことはありますが、今後は不明です。
トレセンテは、自社サイト内で、人材募集をかけると同時に、アパレル業界における転職支援サービスを展開する転職エージェント経由でも、募集をかけていますが、エージェントであれば、裏事情を把握しているので、今後の求人の見通しについて、問い合わせれば、教えてくれるはずです。
トレセンテに、直接問い合わせても、あまり細かいことは教えてくれない可能性が高いので、エージェントに聞いたほうが確実です。
このページの最後に、アパレル業界に強い代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、興味がある人は、連絡を取ってみてください。
※補足
トレセンテに関しては、今後、どれだけ求人が出てくるか微妙なところがあり、他社も含めて、転職先を探したほうが賢明ですが、エージェントであれば、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社のことについても、話をしてみることをオススメします。
トレセンテの社員年収・昇給制度について
トレセンテに勤務する社員の年収ですが、具体的な年収事例をいくつか挙げると、下記の通りとなります。
- 20代 販売スタッフ 年収200万円
- 20代 販売スタッフ 年収240万円
- 20代 販売スタッフ 年収300万円
- 20代 販売スタッフ 年収310万円
- 40代 店長 年収480万円
トレセンテは、基本給に加えて、年2回の賞与が支給されるといった給与体系となっています。インセンティブ制度はなく、個人の実績よりも、部署単位での業績を重視する傾向にあります。年に一度、昇給するチャンスがあり、昇給額は少ないのですが、大半の社員の給与が上がります。
残業手当や地域手当などの福利厚生は、ある程度整っているのですが、元々、給与水準が低いアパレル業界内においても、平均を下回る給与設定となっており、管理職に就かないと、生活が厳しいというのが、実情のようです。
トレセンテの評価制度について
トレセンテは、毎年、売上目標の達成率などを見て、上司が査定を行っていますが、社内で統一された基準がなく、査定者である上司の意向に左右されることになります。
実績を出したとしても、それが、そのまま評価につながるとは限らないこともあり、成果主義の評価体系を好む人にとっては、不向きな環境です。(明るくハキハキと話す人が高評価を受ける傾向にあるなど、仕事の実績とは関係のないところで、評価が左右されるという要素もあるようです。)
一方、比較的まったりと働くことが出来る部署が多いため、マイペースでのんびり働きたいという人にとっては、プレッシャーが少なく、居心地が良い職場環境と言えます。
教育制度・成長環境について
トレセンテでは、基礎研修や自社商品に関する勉強会など、基本的な知識を学べる研修制度は充実しており、経験・スキル面で不安がある人でも、問題なく働くことが出来ます。
また、ジュエリーコーディネーターになるための支援制度も導入されており、会社のフォローを受けながら、資格を取得することが可能です。
実践的なスキル(応用レベルのスキル)の習得に関しては、実際の仕事を通じて行われることになりますが、トレセンテはOJTがしっかりしている会社なので、先輩スタッフ・上司の指導を受けながら、業務遂行に必要な知識・技術を身につけることができます。
ちなみに、トレセンテは小さな会社ということもあり、一人一人の社員が、決裁権を持って働くことになるので、自分自身のやる気次第ではありますが、日常業務を通じて、ロジカルシンキング、問題解決力、洞察力といったビジネススキルを磨くことも出来る環境です。
そういった意味では、トレセンテは自分を成長させることが出来る職場と言えるでしょう。
ワークライフバランスについて
トレセンテは、残業時間が少ない部署が殆どで、繁忙期でも、遅くまで仕事に拘束されるというケースは少ないので、プライベートの時間を重視する人にとっては、オススメの会社です。
公休も多く、夏季や冬季に長期連休を取得出来るので、こういった機会を利用して、旅行を楽しむ社員も多いです。
また、有給については、完全消化を目指している会社なので、周辺スタッフとのコミュニケーションをきちんとしておけば、有給申請がそのまま通ることが多いです。
女性の働きやすさについて
トレセンテは、業態がら、女性中心の会社ということもあり、仕事内容が男女で異なる(差を付けられる)ということはありませんし、キャリアアップに関しても、平等にチャンスが与えられています。むしろ、女性のほうが活躍しやすい会社です。
産休・育休といった育児支援制度も整備されおり、かつ、子育てに理解があるスタッフばかりなので、気兼ねなく、休暇を申請することが出来る職場です。復帰後には、時短勤務で働くことが出来るので、育児と仕事の両立も可能です。
実際に、育児休暇を取得するスタッフが多い会社ですが、産休・育休前に、管理職に就いていた人の場合、復帰後には、役職から外されるケースもあるので、その点だけは、注意が必要です。
トレセンテの転職先としての価値
ここまで、トレセンテの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、残業が少なく、休みも多いなど、労働環境は整っており、ノルマなどもなく、プレッシャーのかかりづらい職場なので、マイペースに働きたい人にとっては、最適な会社です。
一方、評価方法において、不透明な部分が多く、売上など、仕事で目に見える結果を残したとしても、即、高評価につながるわけではないので、優秀な人が実力どおりの待遇を受けられる可能性は低い状況です。
そのため、実力勝負の世界を望む人にとっては、トレセンテは、やり甲斐に欠ける環境と言えるでしょう。
このように、トレセンテは、人によって評価が変わる会社なので、自分に合う会社なのかどうかを冷静に判断したうえで、転職を目指すべきなのかどうか、判断を下すようにしてください。
また、トレセンテは、買収されたばかりということもあり、今後は、社内の体制が大きく変化する可能性があります。特に、買収元が、ライザップという急成長を遂げているベンチャー企業なので、攻めの経営に変わるかもしれません。
そうなると、外資のように、実力勝負の世界となってくるので、これまでのトレセンテとの雰囲気とは、真逆になります。もちろん、これまでトレセンテが培ったものを活かすために、現状からは大きく体制を変えることはしないという可能性もあります。
いずれにしても、このあたりは流動的なので、トレセンテへの転職を考えるのであれば、事前に最新の社内事情について、確認することを忘れないようにしてください。
下記に、アパレル業界に強い転職エージェントをリストアップしておきますが、エージェントであれば、このあたりの社内事情については、把握しているはずなので、情報源として、うまく活用してください。
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。