1999年に渋谷で生まれたファッションブランド、ナノ・ユニバース。個性的なデザインと、センスの良さから、20代を中心に若者から支持を受け、急成長、今では、全国各地に店舗を構えるまでになっています。
2003年には、日本を代表する大手アパレル企業、TSIホールディングスの完全子会社となり、以降、グループの売上を牽引しています。特に、EC販売においては、2桁成長を維持しており、グループ内の系列会社のモデル例となっているぐらいです。
業績が好調であるため、ナノ・ユニバースは、人材採用の動きが活発であり、中途採用に関しても、販売職、総合職、ともに募集がかかっています。
ナノ・ユニバースへの転職のチャンスは豊富に存在するので、転職を考えている人は、このタイミングを逃さないように、真剣に検討してみてください。
目次
ナノ・ユニバースの中途採用求人の傾向
販売職に関しては、全国各地の店舗を対象に、ストアスタッフを募集する求人が出ており、高卒以上であれば、経験不問で誰でも応募可能となっています。
雇用形態は、契約社員となりますが、未経験者でも20~25万円の月給が見込めますし、福利厚生についても、正社員同様の待遇が受けられます。また、正社員登用制度が用意されているので、勤務実績次第では、正社員に昇進することも出来ます。
アパレルの店舗スタッフとしては、かなり破格の条件となっており、ここはさすが、業界内でも有数の業績を誇るナノ・ユニバースです。
一方、総合職に関しては、タイミングによって、求人が出ている職種が異なりますが、対象となるのは、営業、マーケティング、MD、ディストリビューター、貿易事務、デザイナー、商品企画、人事、総務、経理財務、法務、広報など、様々です。
また、ナノ・ユニバースはECの売上比率が40%を超えるなど、ネット販売に力を入れているため、Webデザイナー、Webディレクター、Webマーケター、サイトメンテナンススタッフ、システムエンジニアなど、ネット周りの求人が多くなっています。
総合職に関しては、いずれの職種においても、1~3年程度の実務経験が必須となります。雇用形態は正社員となりますが、3ヶ月の試用期間が設けられて、その間は契約社員として働くことになるというケースもあります。
求人情報の入手方法
ナノ・ユニバースの公式サイト(トップページ)にアクセスして、下のほうにスクロールすると、現在、募集がかかっている求人の一覧が表示され、そのなかで気になる求人があれば、クリックすることで、募集要項を表示させることが出来ます。
http://www.nanouniverse.jp/
サイトにアクセスしても、会社のロゴ以外は何も表示されないのですが、マウスを動かすと、中身が表示されるので、とりあえず動かしてみてください。(アパレル企業だけに、見た目にこだわったサイトとなっていますが、それだけに少し分かりづらくなっているので、要注意です。)
ちなみに、ナノ・ユニバースは、中途採用に関しては、転職会社経由でも募集をかけているので、そちらから求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々なブランド、企業の求人案件を扱っているので、ナノ・ユニバース以外の求人のことについても知りたいという時には、まとめて教えてもらえるので便利です。
このページの最後に、ナノ・ユニバースの求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
社員の年収・給与制度について
ナノ・ユニバースに勤務する社員の給与水準ですが、販売職、総合職、それぞれの年収事例を挙げると、下記の通りとなります。
【販売職】
- 20代 販売員 年収380万円
- 23歳 ショップスタッフ 年収420万円
- 26歳 販売スタッフ 年収470万円
- 30代 店長 年収540万円
【総合職】
- 20代 営業 年収450万円
- 30歳 バイヤー 年収450万円
- 30歳 Webマーケター 年収530万円
- 43歳 EC部門マネージャー 年収750万円
- 30代 人事 年収550万円
- 30代 ディストリビューター 年収500万円
ナノ・ユニバースの給与体系は、基本給に加えて、ランク給が支給されるといったものとなります。基本的に賞与は、支払われないのですが、決算内容によっては、ボーナスがもらえる年もあるので、会社の業績次第で、年収に大きな違いが出ることになります。
また、冒頭でも触れましたが、販売職は、入社時には契約社員としての採用となりますが、ランクを上げることで、正社員に昇格する仕組みが整っていますし、優秀な人だと、入社直後に正社員として採用されるケースもあります。
また、希望すれば、総合職への異動が認められることもあるので、かなり将来性があるポジションと言えます。
残業代に関しては、みなし残業制度が導入されており、仕事が集中する時期だと、例外的に、みなし残業で決められた時間より、実際の残業時間のほうが多い時もありますが、基本的には、実際の残業代よりも、手当額のほうが多くなっているので、ここはお得感があります。
また、近年では、みなし残業の時間を超えた場合には、残業代を追加支給するケースも出てきているので、今後は、ますます状況が改善される可能性が高いです。
ただし、残業代に関しては、部署単位でルールが設定されているため、所属部署によって状況が変わるので、事前に自分が配属されることが想定される部署のことについて、確認しておくことをオススメします。
福利厚生に関しては、家族手当や住宅手当といったものはありませんが、各種社会保険が完備されているほか、社員持株会、定期健康診断、社員割引制度などが用意されています。
また、会社提携のスポーツジムやリゾートホテルを無料、もしくは、割引価格で利用出来る制度、資格取得や語学習得を支援する制度やグループ会社のアイテムを、家族が割引価格で買うことが出来るファミリーセールなどもあり、社員からの人気が高くなっています。
昇給については、毎年2回、給与見直しの機会があり、先ほども触れたように、ランク制となっているため、ランクに応じて、給与が上がることになります。
なお、ナノ・ユニバースは、役職者に対しては、一気に給与を上げる会社なので、キャリア志向が強い人にとっては、収入という意味でも、やり甲斐がある環境となっています。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をベースに、給与額が設定されることになりますが、ここは交渉次第という要素もあるので、ナノ・ユニバースから提示された金額に、納得がいかない時には、希望額を伝えて話し合うようにしてください。
そこで、妥協してしまうと、入社後、後悔することになりかねないので、要注意です。もし、こういった交渉を、どう進めていいのか分からないということであれば、前述した転職会社に代行を依頼することをオススメします。
彼らは転職のプロであり、この手の交渉経験が豊富なので、状況に合わせて、うまく会社側と話をしてくれます。必ずしも、うまくいくとは限りませんが、交渉下手な人が、自分でどうにかしようとするよりも、よほど良い結果につながるので、最初から任せてしまったほうが賢いです。
ナノ・ユニバースの評価制度について
ナノ・ユニバースの評価制度ですが、半期に一度、個人の業績を踏まえながら、直属の上司が査定を行い、ランクを決めるという内容となります。(販売スタッフや営業だと、売上という目に見える数字が絶対となり、ほぼここで決まります。)
なお、査定時には、ノルマが課されることが多いのですが、甘めなので、プレッシャーになるようなことは、まず無いようです。
ランクに応じて、昇給や昇進が判断されるのですが、良い結果を出せれば、ランクが2、3段階、まとめて上がることもあります。そのため、実力があれば、若い人でも管理職に就くことが出来るなど、キャリアップのチャンスが豊富な職場です。
ちなみに、ナノ・ユニバースでは、会社自体で統一の評価基準を定めることはしていないので、部署ごとに、評価方法に違いがありますし、ここに査定者である上司の意向も加わるので、人によっても、評価の指標が変わってくるというのが、実情です。
そのため、この会社で高評価を得るうえでは、上司としっかりとコミュニケーションを取って、評価の基準を把握しておくことが、必要不可欠になると考えてください。
教育制度・成長環境について
ナノ・ユニバースは、非常に教育体制が整っている会社であり、スキル向上の道筋が体系化されています。入社時の基礎研修はもちろんのこと、その後も、定期的に様々な研修や勉強会が開催されているので、自分が希望するものに、参加することが可能です。
実務的なスキルに関しても、OJTの仕組みがしっかりしているので、仕事を通じて学べますし、上司や先輩スタッフが細かくフォローしてくれるので、経験が浅い人でも、安心して勤務することが出来ます。
なお、これは、ナノ・ユニバースの社風だと思いますが、部下の能力・特性を、一人一人正確に把握している上司が非常に多く、効果的にスキルアップ出来るように、仕事の割り振りを考えてくれるので、仕事を通じて成長するペースは速いです。
繰り返しになりますが、能力が認められれば、販売職から総合職への異動が可能ですし、自分から手を挙げれば、新しいことにもチャンレンジさせてもらえるので、自己成長を図るうえでは、最適な会社と言えます。(総合職のなかで、職種を変えることも出来ます。)
ワークライフバランスについて
ナノ・ユニバースは、深夜残業や休日出勤が当たり前、有休を取るのは、まず無理といった職場もあれば、残業が少なく、有給を希望通り取れるという職場もあり、部署によって、ワークライフバランスの良し悪しに、大きく違いがあります。
ただし、前者のような職場は、一部に限られていますし、会社としても、就労環境の整備に努めおり、年々、良くなっているので、それほど心配する必要はありません。
ただし、ワークライフバランスを重視する人にとっては、転職の判断を下す際の重要ポイントとなってくると思いますので、気になる人は、入社後に自分が配属されることが予想される職場の就労環境について、事前に確認することをオススメします。
(会社側に直接尋ねたとしても、転職希望者にとって、耳障りの悪い情報は、それとなく伏せられる可能性があるので、転職会社に問い合わせたほうが、確実です。)
女性の働きやすさについて
ナノ・ユニバースは、仕事の割り振り・責任分担、昇進・昇給のチャンスにおいて、男女平等の会社であり、男女で差が付くことは一切ありません。
逆に言えば、長期労働やハードな作業を行うため、体力が必要となる職場においても、女性だからといって、大目に見られることはないのですが、そこに支障がなければ、男性社員と同じように第一線で働くことが出来ます。
そして、そこで優秀な実績を残せば、役職に昇進することも可能です。(実際、ナノ・ユニバースには、管理職に就いて、活躍している女性が多いです。)
育児支援制度に関しては、育休や産休が整備されており、実際に取得している社員が多くなっていますし、復帰後には、時短勤務を選択出来るようになっているので、仕事と子育ての両立が図りやすい状況となっています。
しかしながら、産休・育休の取れやすさ、子育てに対する周囲の理解といったことに関しては、職場によって違いがあるので、要注意です。(この点を重視する人は、やはり事前に、現状について確認しておいたほうがいいでしょう。)
ナノ・ユニバースの転職先としての価値
ここまで、ナノ・ユニバースの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、待遇面は悪くないですし、就労環境も良好なので、転職先候補として、十分に検討するだけの価値がある会社と言えます。
仕事で成果を挙げれば、昇進・昇給という具体的な見返りが得られるので、やり甲斐も感じやすい職場です。
教育制度がかなり充実しており、働きながら技術が向上するように、しっかりと考えられていますし、自分が考えるキャリアパスを追求していきやすい会社でもあるので、成長志向が強い人にも、オススメの会社です。
このように書いていくと、良いところばかりですが、敢えて、マイナス点を挙げると、正社員でも賞与がない会社なので、年収をトータルで見ると、他社を大きく上回ることは無いということです。
それでも、アパレル業界のなかでは、平均以上の水準となっているのですが、外資ブランドなど、もっと高給与の企業が存在するのも、また事実なので、そういった意味では、ほかの企業の求人もチェックして、比較検討したうえで、最終判断を下したほうがいいです。
下記に、ナノ・ユニバースの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしてありますが、彼らは様々な企業の求人情報を保有しているので、ぜひ、他社の求人のことについても、聞いてみてください。
そこで、どの企業にすべきか迷った時には、転職先選びについて、相談することも出来ます。的確なアドバイスをしてくれるので、参考になるはずです。
<ナノ・ユニバースの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足1
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。