バブアー、マッキントッシュ、モンクレール、グレ、ケンゾー・パリなど、数々の一流ブランドを展開する八木通商。元々は、アパレル素材の輸出をメインとする繊維商社でしたが、1970年代に入ってから、高級衣料品の輸入販売事業に方向転換。
経営不調に陥ったヨーロッパの有名老舗ブランドを、日本市場において成功させることで、世界ブランドとして再生させたという実績を持っています。
ブランドを育てる手法に長けており、近年においては、日本市場だけでなく、アジア市場、欧米市場においても、積極的に事業を拡大しています。
英国の革製品ブランドの卸売事業を、韓国と台湾でスタートさせるなど、日本抜きの事業展開も始めており、文字通りのグローバル企業へと、成長しようとしている企業です。
こういった革新的な会社なので、人材採用の動きは、非常に活発であり、外部から優秀な人材を獲得することにも力を入れているので、中途採用に関しても、様々な求人が出ています。
八木通商への転職のチャンスは豊富に存在するので、転職を考えているのであれば、このタイミングで、真剣に検討することをオススメします。
このページでは、八木通商の中途採用求人の傾向、及び、給与体系、労働環境などについて、まとめていますので、参考にしてください。
目次
八木通商の中途採用求人の傾向
八木通商では、販売職を中心に、営業、商品企画、事業企画、MD、PR、経理財務、一般事務といった職種において、求人が発生しています。
雇用形態に関しては、契約社員として採用されるというのが、最も多いパターンですが、八木通商では、正社員登用制度を設けており、勤務実績によっては、正社員として再雇用される可能性があります。
応募条件については、販売スタッフの募集案件については、高卒以上であれば、経験不問とする案件が常時発生しているので、未経験者にもチャンスがあります。
販売職以外の職種については、該当業務に関する実務経験が必須となりますし、職種によっては、英語、中国語などの語学力が必要となる案件も出ています。
また、店長など、マネージャーレベルの求人だと、実務経験だけでなく、マネジメント経験(3~5年以上)が求められることになるので、ハードルは高めになると考えてください。
(求人によっては、複数の職種の業務経験がある人が、厚遇されるケースもあります。)
求人情報の入手方法
八木通商では、公式サイト内にある採用情報ページに、新卒・中途、及び、ブランド別に、現在、募集がかかっている求人の一覧を掲載しているので、そちらから求人情報を入手することが出来ます。
http://www.yagitsu.co.jp/ja/recruit/
また、中途に関しては、転職会社経由でも募集をかけているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に違いはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、八木通商以外の求人のことについても知りたいという時には、まとめて教えてもらえるので、便利です。
このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、興味がある人は、チェックしてみてください。
社員の年収・給与制度について
八木通商に勤務する社員の給与水準ですが、職種別に、いくつか年収事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 販売 23歳 年収350万円
- 販売 28歳 年収300万円
- 販売 31歳 年収360万円
- 販売 38歳 年収350万円
- 営業 24歳 年収250万円
- 営業課長 40歳 年収700万円
- 経理 27歳 年収450万円
- 秘書 27歳 年収400万円
- 貿易事務 30歳 年収300万円
- 広告 26歳 年収500万円
- マーケティング マネージャー 40歳 年収650万円
- 輸出繊維部 副部長 40歳 年収1020万円
- 輸出繊維部 部長 45歳 年収1150万円
八木通商では、年俸制が採用されており、年俸額を12分割したものが、毎月支払われる、もしくは、毎月、14分割されたものが支給されるとともに、夏と冬に1ヶ月分が賞与扱いとして、プラスされるという仕組みのどちらかを選択することが出来ます。
なお、賞与とは別に、5年ごとに会社設立の記念として、勤続年数に応じた金一封が支給されています。(雇用形態に関係なく、社員全員がもらえることが多いです。)
また、販売職の場合、年俸とは別に、店舗の売上予算達成時に、インセンティブを受け取れるようになっています。設定される目標が、かなり厳しい数字となっているので、インセンティブを稼ぐためのハードルは高めですが、達成ノルマはないので、そこは気楽です。
残業代に関しては、残業が発生した場合には、残業代が1分単位で支払われており、サービス残業の心配はないのですが、八木通商は、会社が残業を減らす方針で動いていることもあり、残業自体が少なく、残業代の支給額というのも、少ないです。
昇給については、年1回、給与が見直される機会が用意されていますが、役職がない一般職の場合、ほぼ全員一律で、数千円の給与アップとなるのが基本です。
毎年、必ず、給与が上がるという会社は、アパレル業界においては極めて稀で、それを考えると、八木通商は好待遇と言えます。
さらに、上記の年収事例を見ても明らかなように、管理職に就くと、給与が一気に上がりますし、部長以上の役職だと、年収1000万円といった高所得を得ることも可能です。
こういったことを加味すると、転職先を選ぶ際に、収入を最重視するという人にとっても、八木通商の給与水準は、十分納得がいくレベルにあると言えるでしょう。
福利厚生に関しては、社会保険が完備されているほか、家賃補助制度、社宅制度、社員割引制度、クラブ活動への費用補助制度などが、用意されており、まずまずです。
ちなみに、一部の職種には、昼食費補助制度がありますし、販売職に関しては、シーズンごとに、店頭で着用する洋服を数着もらえる、制服支給制度が設けられており、自分で購入する必要がないため、出費が少なくて済むと、社員には好評です。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用者の場合、前職の経歴や実績をベースに、基本給が算出されることになりますが、ここは、会社側との話し合い次第という要素もあるので、八木通商から提示された金額に、納得がいかない時には、自分の希望額を伝えて、交渉することをオススメします。
八木通商の給与水準は悪くないので、ほかのアパレル企業と比較しても、良い条件が提示されると思いますが、ポジションが変わらない限り、給与が大幅に上がることはないため、入社時に決まった数字が後々まで、付いて回ることになります。
そのため、中途半端に妥協してしまうと、入社後、後悔することになりかねないので、しっかりと要望を伝えるようにしてください。
もし、こういった条件交渉の経験がなく、どう進めていいか分からないということであれば、前述した転職会社に、交渉のプロセスを請け負ってもらうことも可能です。彼らはプロなので、この手の交渉ごとに慣れており、うまく話を進めてくれます。
実際に、条件アップに成功するケースが多々あるので、交渉が苦手という人は、自力で解決しようとするよりも、転職会社のサポートを受けたほうが賢明です。(交渉のストレスから解放されるというのも、大きなメリットです。)
八木通商の評価制度について
八木通商の評価制度ですが、売上などの数字(実績)や、面談の内容をベースに、各部署のマネージャーが査定を行う仕組みとなっています。
以前は、評価項目が、社内で定まっていなかったこともあり、不当な評価をされたと感じる社員が多かったのですが、近年は、評価制度の見直しが行われ、評価基準が明確になりました。
まだまだ過渡期ということもあり、いまだに、評価の基準が不透明な部署も存在しますが、全体的に、本人の実力、パフォーマンスに応じた評価を得られるようになってきているので、不満を感じるようなことは、そうはないでしょう。
ただし、そうはいっても、八木通商においては、査定者の権限が強くなっているため、マネージャーの意向によって、評価が左右されるという要素もあり、この会社で高評価を得るには、上司から期待されている役割をこなすことが、必要不可欠です。
そのためには、日頃から、上司とコミュニケーションを取って、自分に求められている役割を把握することが重要となってくるので、こういったことを、常日頃から意識するようにしてください。
教育制度・成長環境について
八木通商の教育体制ですが、商品知識や基本的なスキルを学べる基礎研修が用意されているので、経験が浅い人でも安心して勤務することが出来ますし、経験豊富な人は、外部講師が行う勉強会やマネジメント研修によって、実践的なスキルの習得が可能となっています。
また、OJT教育が整っており、上司や先輩スタッフから、丁寧に指導してもらえるので、通常業務をこなしながら、技術を向上することが出来ます。
新しいことに、積極的にチャレンジ出来る会社でもあるので、意欲さえあれば、様々なことを経験して、スキルアップすることが可能です。
なお、八木通商においては、一定の能力があると認められれば、海外出張、海外駐在のチャンスもあります。英語や中国語が堪能な人ほど、こういった機会を得る傾向にあるので、海外業務に興味のある人には、日頃から、語学スキルを磨いておくと、いいでしょう。
(海外業務に関しては、志望制となっているので、仮に、こういった仕事は避けたいという時には、会社に、そのことを伝えれば、無理に仕事を割り当てられることはないです。)
ワークライフバランスについて
先ほども触れましたが、八木通商は、残業を削減する方針で会社が動いており、ノー残業デーや、20時以降の残業禁止が制度化されています。
また、業務の効率化を進めることで、勤務時間内に、日常業務を終わらせることが出来る部署が大半を占めるようになってきており、プライベートを重視する人にとっても、満足出来る職場です。
なお、この方針が決まる前までは、一人当たりの業務量が膨大なものとなっていたため、八木通商は、深夜残業や休日出勤が当たり前という会社でした。
こういった勤務形態が常態化していたため、勤続年数が長い社員のなかには、定時に退社することを良しとしないような人もいます。
こういった人は少数派ですし、会社からも、考え方を改めるように注意されているので、あまり気にする必要はないのですが、インターネットの口コミなどを見ると、上司や先輩が、こういったタイプで、無駄な残業をさせられて困っているといった声もあるので、触れておきます。
(こういった口コミは、少し前のもので、今は、殆どこういったケースは、無いと思います。)
ちなみに、八木通商は、有休が取りやすい会社で、消化率が高いですし、旅行などで、長期休暇が欲しいという時には、リフレッシュ休暇と合わせて、有休を申請することで、まとまった休みを取るといったことも認められています。
総合的に見ると、八木通商の就労環境は良好であり、ワークライフバランスを重視する人にも、オススメです。
女性の働きやすさについて
八木通商は、仕事内容について、男女に違いはないですし、昇進・昇給の機会に関しても、男女平等です。なお、現在、部長以上の役職に就いているのは、男性社員ばかりですが、会社として、積極的に女性の登用に力を入れているので、今後は、状況が変わってくると思います。
また、産休・育休といった子育て支援制度に関しては、数年前まで、取得が難しく、出産を機にやむなく仕事を辞めるという人が多かったのですが、近年は、そういった状況が改善されており、多くの社員が、実際に制度を利用して、休みを取っています。
時短勤務制度は用意されていないので、復帰後はフルタイムで働くことになりますが、定時に帰れるように、周りのスタッフがサポートしてくれるので、仕事と育児を両立することは、十分に可能です。
ただし、人員不足の部署だと、周りのスタッフも余裕がなくなっており、ほかの社員を気遣うことは難しくなっているので、このあたりが気になる人は、転職した時に、自分が配属されることが想定される部署の状況について、確認しておくことを、オススメします。
ちなみに、こういった部署はあくまでも例外的ですし、年々、就労環境は良くなっている会社なので、これから改善されていく可能性が大です。
八木通商の転職先としての価値
ここまで、八木通商の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、ワークライフバランスが良好な会社なので、仕事だけでなく、プライベートも大切にしたいという人にとっては、オススメの会社です。
また、教育体制が充実している会社であり、研修、勉強会、海外出張など、スキルや知識を学べる機会に事欠かないので、成長意欲が高い人にも、オススメの会社です。
給与、福利厚生などの待遇面に関しても、アパレル企業としては、好待遇と言える部類に入るので、転職先として検討するだけの価値がある会社と言えます。
ただし、これは、あくまでもアパレル業界での話であり、ほかの業種の会社と比較しても、どうしても見劣りする部分があることは、否定出来ません。
もし、業種にこだわりがないのであれば、ほかの業種の企業も含めて、転職先を模索することをオススメします。
下記に、八木通商の求人案件を扱う転職会社をリストアップしていますが、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、興味があるようであれば、ぜひ、他社の求人も紹介してもらってみてください。
また、どの業種にするか、あるいは、どの会社にすべきか、転職先選びに迷うようであれば、アドバイスを受けることも出来るので、ぜひ一度相談してみてください。(客観的な視点から、話をしてくれるので、参考になります。)
<八木通商の中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。