GAPジャパンの中途採用事情と年収

画像出典:Ralph Andrew San Pascual

 

1969年にアメリカ カリフォルニアのジーンズ店から始まり、今では、世界最大規模のカジュアル衣料ショップにまで成長したGAP。自社で製品を企画、自社製品として委託生産した商品を、チェーン店で販売するという製造小売業を初めて展開した先駆者的な会社でもあります。

 

現在、世界90ヵ国以上において店舗を展開していますが、その日本法人となるのが、GAPジャパンです。1994年に設立され、傘下ブランドには、GAP(ギャップ)、Banana Republic(バナナ リパブリック)、Old Navy(オールド ネイビー)があります。

 

本社は、東京都渋谷区千駄ヶ谷にあり、 店舗は北海道から沖縄まで全国38都道府県に幅広く展開しています。外資系企業らしく、能力主義で年齢、勤続年数、性別、学歴は年収に関係ありません。風通しの良い職場環境で、プライベートでも仲が良いチームも多いです。

 

店舗勤務は一般的なアパレル企業より給料が多い一方で、裁量権が大きく、求められる能力も高くなっています。その環境にやりがいを感じ、自分の成長をモチベーションに変えられる人に向いている会社です。

 

チームとして目的を持って働くので、問題意識を持って、その解決に向かって意見を出して自ら動けるような人が求められています。

 

目次

GAPジャパンの中途採用事情

GAPジャパンは積極的に人材を募集しており、中途採用求人も活発です。職種別で見ると、販売職が中心です。店長は内部昇格というケースが多いので、大半が販売スタッフ(一般スタッフ)の募集案件となっています。

 

日本全国の店舗が対象となるので、勤務地については、融通が効く状況です。雇用形態は正社員、契約社員のいずれかであり、店舗ごとに異なるので、個々に確認するようにしてください。

 

一方、総合職については、数は限られていますが、グラフィックデザイナー、経理、商品企画等、様々な職種で中途採用がかかっています。本社勤務者に占める転職組の割合は非常に高いので、中途採用でも違和感なく、職場に入っていくことが出来ます。

 

募集頻度はそれほど多くないため、GAPへの転職を目指すのであれば、タイミングを逃さないことですが、いつ、求人が発生するか分からないので、自分で常に求人情報をチェックするのは大変です。

 

そのため、アパレル企業や外資企業の求人に強い転職エージェントに求職者登録(会員登録)をしておくことをオススメします。一度登録すれば、新規求人が発生するたびに、メールなどで通知を受けられるので、抜けがなくなり便利です。

 

GAPにはアルバイトから契約社員を経ての正社員登用制度もあり、店舗スタッフも店長を経て本社へのキャリアアップが可能です。しかし、その店舗において役職の空席がないと昇進出来ないため、本社へのキャリアアップは厳しい道のりではあります。

 

また、GAPでは、チーム単位で協力して目標を達成することを重視しているため、対人コミュニケーション能力が必須となります。選考時にも、厳しくチェックされるので要注意です。

 

選考プロセスは、書類選考後、面接2~3回を経て内定に至ります。一次面接では、普段読んでいる雑誌名や自分の長所短所を聞かれることが多いです。

 

社員の年収・給与制度について

GAPジャパンにおける中途採用者の年収ですが、具体的な事例を幾つかあげると、下記の通りとなります。

  • 販売スタッフ(正社員) :1年目 280万円
  • 販売スタッフ (契約社員):1年目 時給1000円(週30~40時間勤務)
  • ストアマネージャー:5~10年目 500~600万円
  • マネージャー:2~10年目 350~500万円
  • 企画:5年目 600万円
  • 経理:3年目 600万円

 

一般的なアパレル企業と比較しても、給与水準は高い傾向にあります。外資系らしく、年齢、勤続年数、性別より、実際に何をして、どのような結果を出したのかといった実績が年収に直結します。そのため、同じポジションでも100万単位の年収差が生じることが普通になっています。

 

GAPジャパンは年俸制を取っており、年収を12分割したものが1ヶ月の基本給となります。毎月の月給は、基本給の他には、通勤手当のみというシンプルな給与体系です。

 

定期的なボーナスはなく、チームとしての目標を達成した場合(販売職では、売上目標)、インセンティブボーナスが支払われます。

 

残業代は支払われますが、残業時間が多いと、時間内に仕事を完了させるだけの能力がないとみなされ、評価が低くなるため、サービス残業をする人も多いです。

 

昇給は年1回です。評価は直属の上司が行います。自分がこの1年間で行ってきたことをアピールするプレゼンテーションの機会が与えられます。

 

販売実績などの数字上の結果はもちろん、チャレンジするマインドやプロセスも評価対象となるため、プレゼン時だけでなく常日頃からしっかりと自己アピールすることが重要になります。

 

GAPジャパンのワークライフバランス

GAPジャパンは、完全週休二日制です。社内規定の有給に加えて、祝日分の代休、夏季特別休暇が用意されており、会社として有給休暇消化を積極的に勧めているため、休みが取りやすい環境にあります。

 

実際、多くの社員が、年2回1週間から10日間の連続休暇を取っており、旅行に行くなど、充実したプライベートを送っているようです。

 

また、出産休暇、育児休暇、介護休暇、配偶者出産休暇、傷病休職と、個人の事情に配慮した休暇制度が別途設けられており、他のアパレルブランドとは比較にならないくらい、休暇制度が整備されています。

 

通常勤務では、店舗スタッフは1週間ごとのシフト制のため、予定が立てにくいという難点があります。ただし、事前に希望休を申請しておくと、シフト決めに考慮してくれる責任者が多いです。

 

基本的に残業はNGとなっていますが、新商品入荷やイベント前など、繁忙期では深夜までの残業となることも多々あります。

 

一方、本社の管理部門は、在宅就業やフレックスタイム制が導入されている部署もあり、ワークライフバランスが取りやすくなっています。いずれにせよ、自分でスケジュールをマネジメントする能力があれば、プライベートを充実させやすい会社です。

 

女性の働きやすさについて

アパレル業界のため、GAPジャパンには数多くの女性が働いています。特別休暇制度とともに時短勤務制度、本社には在宅ワーク可能な部署もあり、女性に働きやすい環境を会社としては整備しています。特に本社勤務では、ワーキングマザーが多いです。

 

店舗勤務はシフト制で夜遅くまで働き、子どもの病気など突発的な休みは取りにくいので、子育てをサポートしてくれる人がいないと、子育てとのフルタイム勤務との両立は難しいと感じている人が多いようです。

 

ただし、産休や育児休暇が取りにくい雰囲気はないので、このあたりは無理なくプライベートを優先することが出来ます。

 

GAPジャパンは日本では珍しく、LGBT(性的マイノリティー)の採用も積極的に行っている会社であり、性差による差別はなく、完全な能力主義です。これは裏返して言えば、店舗勤務のような肉体的にハードな仕事もであっても、女性だからと免除されることはなく、真の意味での男女平等の世界です。

 

GAPジャパンの中途採用情報を入手する時に、オススメの転職エージェント

GAPジャパンはアパレル業界のなかでは、超が付くほどの優良企業であり、転職先としてもオススメですが、中途採用に関しては不定期での募集となります。そのため、先ほども触れたように、転職エージェントなどを活用して、新規求人情報を的確に押さえることが重要となります。

 

下記のエージェントであれば、外資企業やアパレル企業の求人案件の取り扱い実績が豊富なので、情報源として頼りになります。

※どのエージェントから求人を紹介してもらえるのか分からないので、複数のエージェントに登録しておくことをオススメします。