ジーユーの中途採用事情~年収、ワークライフ・バランスなど~

画像出典:Patamjn

 

日本では、知らない人がいないと言えるほどの日本を代表するファストファッションブランド、ジーユー。ユニクロを展開するファーストリテイリングの子会社ですが、ユニクロより安く気軽に着ることが出来るアパレルをコンセプトに商品を企画・生産・販売しています。

 

今では、ファーストリテイリングの運営ブランドのなかでも、最も高い業績を誇るようになり、積極的に事業を拡大しています。現在、全国に100店以上の店舗が展開されていますが、新規店舗の出店も相次いでいます。

 

こういった状況を反映して、ジーユーの求人需要は活発であり、中途採用に関しても、常時募集がかかっています。このページでは、ジーユーの中途採用求人の内容や転職者の年収などについてまとめていますので、参考にしてください。

 

目次

中途採用の募集内容・選考プロセスについて

ジーユーの中途採用案件は、本社勤務となるデザイナー・パタンナー・生産管理・VMD・MD・PRといった総合職と各店舗勤務となる販売職の2つに分かれます。それぞれ、採用プロセスや雇用条件が違ってきますので、別物として捉えるようにしてください。

 

まず、総合職については、即戦力となる人材が募集されており、最低でも3年以上の実務経験が要求される案件ばかりです。また、英語力があると優遇される求人が多くなっています。

 

雇用形態については、正社員採用となるケースが大半です。契約社員職の求人も出ていますが、将来的に、正社員として再雇用されることが前提になっているものばかりです。雇用条件としては恵まれたものとなっていますが、それだけに転職者に対する要求度は厳しいので、採用のハードルは極めて高いと考えてください。

 

一方、販売職の場合、高卒以上であれば、未経験者でも応募可能な案件が中心です。北海道から沖縄まで100店舗以上の勤務地で、募集がかかっています。大半が、準社員とアルバイトの求人となっていますが、登用制度があるので、勤務実績次第では、正社員になることも可能です。

 

ジーユーの社員年収・給与制度について

ジーユー社員の年収ですが、職種・雇用形態・部署によって異なります。年収事例をいくつか下記にあげてみますので、参考にしてください。

 

【販売職】

  • 20代 店長 年収350万円 
  • 20代 店長候補 年収300万円
  • 20代 販売スタッフ(アルバイト) 年収200万円
  • 販売スタッフ(準社員) 年収180万円

 

【総合職】

  • 20代 営業 年収400万円
  • 20代 事務 年収330万円
  • 30代 経理 年収450万円
  • 20代 MD 年収370万円
  • 本部勤務 年収850万円

 

ジーユーでは、店舗勤務(販売職)と本社勤務(総合職)によって、給与などの待遇面で違いがあります。まず、販売職ですが、正社員と準社員・アルバイトで大きな差が生じることになります。

 

準社員とアルバイトでは、少し時給に差がある程度で、ほぼ同一の待遇です。どちらも、時給は低めに設定されているので、年収は少なめです。昇給のチャンスは殆どないので、実績をあげて、昇進試験に合格し、正社員になるのが、収入をあげるための唯一の手段となります。

 

また、仮に正社員になったとしても、一般スタッフのままでは、それほど大きな給与アップは望めないので、店長などの管理職にキャリアアップするのが、絶対条件となってきます。(ただし、正社員の場合、ボーナスがもらえるので、同業他社と同じか、やや上の給与水準には、なってきます。)

 

一方、総合職ですが、平社員だと、アパレル業界内の給与水準と同じくらいですが、管理職になると、賞与額が大きくなるので、年収水準が一気にアップします。年収1000万円以上に到達することも十分に可能です。(賞与がファーストリテイリング株で支給されることもあります。)

 

総合職の大半は正社員採用となっており、契約社員から登用されるチャンスもあるので、実力次第で昇進するチャンスはいくらでもあります。ボーナスについても、実績次第なので、自分の努力次第で、幾らでも伸ばすことが出来ます。

 

ただし、配属された部署によっても、評価基準に違いがあり、個人の頑張りがきちんと評価されていないと感じる社員が存在する部署もあるので、ジーユーへの転職を考える時には、配属予定部署の評価体制について、確認しておくことをオススメします。

 

人事評価・昇給制度について

ジーユーの人事評価制度は、実力主義となっており、実績を出せば、年齢関係なく昇進出来るため、働くモチベーションを維持しやすい環境です。ただし、これは厳しさも意味します。実績を出すためには、自身からイニシアティブを取って動き、かつ結果を出し続ける必要があります。

 

また、仮にキャリアアップに興味がなかったとしても、課せられたノルマを果たすことは、常に求められますし、仕事量は膨大なものになります。年齢が上がると、体力的に厳しくなって、辞める人もいるぐらいです。

 

また、職場や上司にもよりますが、アルバイトスタッフにも、結果が求められることが多いので、他社の販売スタッフのアルバイト採用案件のように、気軽に応募すると、後悔する可能性があるので、この点は要注意です。

 

いずれにしても、ジーユーの評価基準は外資と思ったほうがいいです。ファーストリテイリングは、今では立派なグローバル企業なので、このあたりは徹底しています。

 

ジーユーのワークライフ・バランスについて

販売職と総合職で少し違いがあるのですが、多くの社員がワークライフ・バランスは、決して良くないと感じています。有給は、配属先の状況で取りやすさが変わってきます。

 

また、残業についても、基本的には、会社の方針として『残業無し』としているのですが、部署によっては、当たり前のように、毎日残業している職場も存在します。特に、繁忙期だと、休日出勤が当たり前となり、休みが取りにくいので、プライベートと仕事の両立は難しくなります。

 

管理職になると、さらに仕事量が増えるので、平社員よりプライベートの時間が少なくなると考えてください。休日も仕事のことを考えておかなければならないことが多く、精神的にキツイという社員が少なくありません。有給も使いづらい環境となっています。

 

女性の働きやすさ

ジーユーの昇進に男女差はなく、女性でも、どんどんキャリアアップしていくことが可能です。育休・産休制度も整っており、実際に利用している社員も多いので、この点においては、女性にとって働きやすい職場と言えます。

 

ただし、復帰後は、子供がいるからといって、業務負担が軽くなるようなことはありません。そのため、子育てとの両立を目指そうとする場合、より負担が少ないポジションに移らざるを得なくなります。結果として、収入が減ったという例もあります。

 

管理職だった人の場合、復帰後も同じ業務をこなすことは厳しいので、降格という可能性も出てきます。このあたりの状況は、部署によっても違いはあるようですが、かなり厳しいと考えておいたほうがいいです。

 

転職先としてのジーユーの評価

このように、ジーユーは自分の努力次第でキャリアアップを目指せるというメリットがある反面、会社からの要求度は厳しく、場合によっては、自分のプライベートを犠牲にしながら働かざるを得なくなるというデメリットもあります。

 

そのため、転職先としてみたジーユーの評価というのは、判断するのが非常に難しいです。良い点・悪い点がハッキリ分かれているので、会社・仕事に求めるものによって、評価がガラッと変わってくるからです。

 

本人の価値観次第とも言えるので、自分にとって満足出来る会社なのかどうか、しっかりと見極めるようにしてください。

 

そのためには、もっと詳しい情報を集めることが重要ですが、ネットなどで検索しても、恐らく、このページでまとめているもの以上の情報は入手出来ないと思います。そこで、アパレル業界に精通している転職エージェントに話を聞くことをオススメします。

 

彼らは転職のプロなので、あなた自身とジーユーとの相性を的確に判断してもらうことも出来ますし、ジーユー以上の選択肢(転職先候補となる会社)を紹介してもらうことも可能です。

 

話を聞いておいて損はないので、是非一度連絡を取ってみてください。下記のエージェントはアパレル専門なので、アドバイザーとして最適です。