ライトオンの中途採用事情

 

ジーンズを主軸商品とする衣料品チェーン店を運営する東証一部上場企業、ライトオン。売上低迷が続いていましたが、近年、ベーシックアイテムへの注力や、ジーンズブランドとの連携強化、若手タレントを起用したTVCMなどで、業績が好転、2016年8月には最高益を記録しました。

 

しかしながら、2017年8月期の決算では、営業利益が前期の92%減に落ち込むなど、業績は、安定していません。

 

今後の改善策として、既存製品の品質向上・コスト削減に取り組むとともに、20~30代の若者をターゲットにした、新ブランド『ノーティードッグ』を立ち上げています。

 

当初は10店舗のみの展開を見込んでいましたが、ショッピングセンターからの引き合いが強いため、30店舗に増やすなど、かなり好調な動きを見せています。

 

このように、新たな動きを見せている会社なので、人材の入れ替えにも、積極的であり、新卒・中途を問わず、優秀な人材を求めています。

 

大変な状況にある会社ですが、それだけに新しいことに挑戦していくという空気が、社内に根付いているので、主体的に仕事に取り組んでいきたいという人にとっては、やり甲斐がある環境となっています。

 

元々、ライトオンは、1995年の上場から、一度も赤字に転落したことがなく、利益を上げ続けている、地力がある会社であり、優秀な社員が多いので、そういった環境で働けるというのは、大きな経験になります。(2017年8月期の決算でも、黒字は維持しています。)

 

アパレル業界を代表する優良企業なので、この業界で、転職を考えているようであれば、選択肢の一つとして、真剣に検討することをオススメします。

 

このページでは、ライトオンにおける中途採用求人の傾向、及び、社員年収、就労環境などについてまとめていますので、転職活動の際に、役立ててください。

 

目次

ライトオンの中途採用求人の傾向

中途採用の募集対象となっている職種は、下記の通りとなります。

 

【販売職】
店舗スタッフ、店長候補、エリアマネージャー

【総合職】
バイヤー、ディストリビューター、デザイナー、パタンナー、品質管理、生産管理、営業、マーケティング、販売企画、経理、財務、人事、総務、広報、法務、店舗開発、経営企画

 

基本的に、中途に関しては、経験者を募集することになるため、いずれの職種においても、該当業務に関する一定年数の実務経験が必須となりますが、唯一の例外は、販売スタッフであり、経験が浅い人、もしくは未経験者でも応募出来るケースが多いです。

 

その場合、雇用形態に関しては、アルバイト・契約社員となりますが、ライトオンでは、正社員登用制度があり、年に2回、希望者に対して査定が行われているので、勤務評価次第では、早い段階で正社員になることが出来ます。

 

アパレル業界の場合、経験がないと、いきなり正社員として採用されることは、まずないので、経験面が不十分な人にとっては、まずはアルバイトからスタートするというのは、十分に合理的な選択肢です。(ちなみに、ライトオンの場合、販売職から総合職を目指すことも可能です。)

 

求人情報の入手方法

公式サイト内に採用情報ページが開設されており、こちらから、現在、募集がかかっている求人案件の詳細について、確認することが出来ます。
https://right-on.co.jp/career/

 

ただし、総合職については、転職エージェントを経由して、募集がかかることが多く、公式サイトをチェックしても、求人が見つからないことが多いので、エージェントに問い合わせたほうが速いです。このページの最後に、代表的なエージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

ライトオンの社員年収・昇給制度について

ライトオンに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

【販売職】

  • 23歳 販売スタッフ 年収200万円
  • 28歳 販売スタッフ 年収330万円
  • 25歳 副店長 年収380万円
  • 31歳 店長 年収400万円
  • 34歳 店長 年収450万円
  • 33歳 エリアマネージャー 年収500万円

【総合職】

  • 31歳 MD 年収400万円
  • 28歳 デザイナー 年収400万円
  • 33歳 商品企画 年収500万円
  • 37歳 商品企画 課長 年収650万円
  • 42歳 品質管理 年収540万円
  • 36歳 人事 年収500万円
  • 43歳 営業 年収600万円
  • 45歳 営業 課長 年収700万円

 

ライトオンは、基本給に加えて、年2回(6、12月)の賞与、各種手当が支給されるといった給与体系になっています。(賞与については、6ヵ月ごとの人事考課の結果に応じて、支給額が決まるので、個人差が生じます。)

 

住宅手当や家族手当をはじめとして、手当がかなり充実していますし、かつ、残業代が全額支給となっているなど、アパレル業界のなかでも、好待遇となっています。

 

昇給については、毎年1回、チャンスがありますが、全く上がらない、もしくは、上がったとしても少額にとどまるというケースが大半を占めるので、あまり期待出来ません。管理職にならない限り、給与の大幅アップは難しい会社と考えてください。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途でライトオンに入る時には、前職までの経歴・実績を加味して、給与が決まることになりますが、交渉次第で大きく変わるという要素があるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで諦めずに、キチンと自分の要望を伝えて、交渉するようにしてください。

 

ライトオンは、そう簡単に給与が上がる会社ではなく、ある意味、転職時が最も大きなチャンスなので、中途半端に妥協するのはNGです。

 

こういった交渉が苦手ということであれば、転職エージェントに代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉事に慣れており、うまく話を進めてくれます。良い条件を引き出すことに成功するケースが多いので、無理に自分で何とかしようとせず、任せてしまったほうが賢明です。

 

ライトオンの評価制度について

ライトオンは、半年に一度、自己評価と直属の上司からの査定を組み合わせる形で、人事考課が行われます。販売職や営業職に関しては、売上などの数字が、加味されることになります。

 

能力・実績が認められれば、年齢・性別・勤続年数などを問わず、誰でも管理職に昇進出来るので、キャリア志向が強い人にとっては、やり甲斐がある会社です。ただし、評価基準は厳しく、相当の実績を残さないと、昇進出来ないので、その点は注意してください。

 

また、なかには、査定基準が曖昧だったり、自分の好き嫌いで評価するような上司もいます。こういった上司に当たった場合、心証を良くするために、日頃からコミュニケーションを密にするなど、政治的な動きも必要となってくると考えておいたほうがいいです。

 

教育制度・成長環境について

ライトオンでは、様々勉強会やミーティングが、定期的に開かれており、こういった場を利用して、仕事に必要な様々な知識を得ることが可能です。

 

また、OJTの活用に力を入れており、現場における指導がきちんと行われている会社なので、毎日の業務を通じて、スキルを磨くことが出来ます。

 

しかしながら、OJTが機能していない部署も存在するので、配属先によって、キャリア開発に差が生じるのも事実です。この点が気になる人は、転職後、自分が配属されることが想定される店舗・部署の状況について、確認しておくことをオススメします。

 

(転職会社に問い合わせれば、すぐに教えてくれますし、情報がない時には、調べてくれます。ちなみに、ライトオンに聞いても、あまりよろしくないことは、それとなく、お茶を濁される可能性があるので、要注意です。)

 

ワークライフバランスについて

ライトオンは、全社的に業務量が多く、1人当たりの負荷が高いので、ワークライフバランスという点では、あまり期待出来ません。深夜残業、休日出勤が当たり前という部署も存在します。

 

特に、イベント前や新規事業を立ち上げる時期には、かなり忙しくなり、体力的にきつくなって、仕事を辞めざるを得なくなる社員もいます。有給についても、取得が難しく、希望通りの休みを取ることは厳しいので、プライベートをある程度、犠牲にして働くことを覚悟したほうがいいです。

 

女性の働きやすさについて

ライトオンは、女性の従業員が多い会社ということもあり、仕事内容やキャリアアップに関して、女性だからといって、不利な立場に置かれることはありません。近年は、女性の管理職比率を上げる方針をとっているため、むしろ女性のほうが、昇進しやすかったりします。

 

育休・産休といった育児支援制度も、きちんと整備されており、誰でも希望通りに取得することが出来ます。ただし、前述したように、一人当たりの業務量が多い会社なので、復帰後、ハードワークに身体がついていかなくなり、退職する社員もいます。

 

ライトオンの転職先としての価値

ここまで、ライトオンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、実績や売上といった数字で評価する実力主義の会社なので、精力的に働いて、それに対する見返りを得つつ、ビジネスマンとして、能力を高めていきたいと考えている人にとっては、面白い職場です。

 

その反面、仕事量が多く、ワークライフバランスは悪いので、プライベートを大切にする人が、働き続けるのは、難しい会社です。

 

このように、ライトオンの転職先としての価値は、人によって大きく変わってくるので、自分に合う会社なのかどうかということを冷静に見極めたうえで、転職の判断を下すようにしてください。

 

最後に、ライトオンの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは、ライトオンの社内事情を把握しているので、判断に迷うようでしたら、ぜひ一度、相談してみてください。客観的な視点で、アドバイスしてくれるので、参考になります。

 

また、エージェントは、様々なアパレルブランド・メーカーの求人情報を押さえているので、他社のことについて聞いてみるのもオススメです。

 

転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件を満たす企業を探し出して、紹介してくれますが、ライトオン以上に魅力を感じる会社が出てくるかもしれないので、興味がある人は、調べてもらってみてください。

 

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