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イタリアに本拠地を構えるラグジュアリーブランド、ドルチェ・アンド・ガッバーナの日本法人であるドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパン。ドルチェ・アンド・ガッバーナ社の自社工場製品の日本市場における輸入・販売事業を一手に引き受けています。
2001年のドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパン設立当初は、業績も好調で、店舗を順調に増やしていきましたが、近年は、業績不振に陥っており、店舗数も減ってきています。
このような状況を打破するために、ドルチェ・アンド・ガッバーナのファンを1人でも多く増やすことを企業目標としています。
品質の良さを認知してもらうことで、売上の向上につなげるという狙いがあるため、販売職や営業・マーケティング職を中心に、優秀な人材の確保に積極的に取り組んでいます。
このページでは、ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンの中途採用求人の動向や、社員年収・就労環境などについて、まとめていますので、転職活動に役立ててください。
目次
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンの中途採用求人の傾向
中途採用に関しては、接客販売業務に従事するセールスアソシエイト(販売職)の募集案件が最も多くなります。
通常、販売職となると、応募条件が緩いケースが多いのですが、ドルチェ・アンド・ガッバーナの場合、販売体制のテコ入れに余念がないこともあり、経験豊富なベテランに限定して募集をかけており、そのため、セールス販売の実務経験が必須となります。
また、販売経験に加えて、マネジメント経験や語学力(英語・中国語・韓国語)が要求されるケースもあるなど、応募条件のハードルは高めです。
その代わり、雇用形態は正社員ですし、給与についても、経験値やスキルを加味して、優遇されるケースが多いです。
(ただし、後ほど詳しく触れますが、ドルチェ・アンド・ガッバーナは、販売スタッフの基本給を渋めに設定している会社なので、実力を認められないと、他ブランドよりも、低給与になる可能性が大です。)
セールスアソシエイト以外では、エリアマネージャー、営業、マーケティング、経営企画、経理財務といった職種を対象に、募集がかかることはありますが、求人の発生頻度は低くなるので、販売職と比較すると、転職のチャンスは限られてくると考えてください。
求人情報の入手方法
ドルチェ・アンド・ガッバーナの場合、転職会社を経由して、募集をかけるのが一般的なので、求人情報を入手するためには、転職会社に問い合わせる必要があります。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
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販売職以外の職種については、転職会社に相談しても、有効求人がないというケースが少なくないのですが、その時には、休職者登録(会員登録)をしておくことをオススメします。
一度登録しておけば、その後は、新規求人が発生した時に、その都度、メールで教えてもらえるので、自分で探す手間が省けて便利ですし、求人に気付かないというミスを防ぐことが出来るので、一石二鳥です。
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンの社員年収・昇給制度について
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体例を挙げると、下記の通りとなります。
【販売職】
- 26歳 販売スタッフ 年収300万円
- 30歳 販売ススタッフ 年収350万円
- 30歳 販売ススタッフ 年収500万円
- 32歳 セールスアソシエイト(リーダー) 年収540万円
- 34歳 フロアマネージャー(店長) 年収600万円
【総合職】
- 34歳 経営管理 年収650万円
- 29歳 営業 年収500万円
- 28歳 経理財務 年収450万円
- 33歳 経理財務 年収550万円
給与は年俸制となっており、14分割されたものが毎年支給されるとともに、6月、12月に1か月分が賞与扱いとして、プラスされるという形式となっています。プラス、販売職の場合、目標達成率に応じて、インセンティブがもらえるので、部署や個人ごとに給与差が生じることになります。
ちなみに、ドルチェ・アンド・ガッバーナの販売職の基本給は、ただでさえ給与水準が低いアパレル業界のなかでも、平均を下回る数字となるため、思うように実績を残せないと、生活することさえ厳しいという状況に追い込まれるケースもあります。
その反面、高いパフォーマンスを残せば、インセンティブ給が高額になり、実際、優秀なスタッフだと、年収600万円以上を得ている人も多数存在します。
販売職で、これだけの給与をもらえる人は、高級ブランドでも少ないので、そういった意味では、ドルチェ・アンド・ガッバーナは、チャンスがある会社とも言えます。
一方、総合職については、基本給が高めに設定されており、アパレル業界のなかでも、恵まれていると言えます。(管理職になると、さらに給与が上がります。)
昇給については、年に1回、給与の見直しがなされる機会がありますが、上がったとしても少額にとどまるケースが多いので、あまり期待はできません。
ちなみに、個人の数字だけでなく、会社の業績も加味して、昇給額が決められることになるので、どれだけ頑張って結果を出しても、会社全体の業績が振るわなければ、昇給はゼロになります。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用者に関しては、前職の給与ベースで、初任給が設定されることになりますが、交渉次第で数字が大きく変わるという要素もあるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、自分の希望額を伝えて、きちんと話し合うようにしてください。
ここで、引き下がってしまうと、その額で決まってしまいますし、ドルチェ・アンド・ガッバーナは、昇給のペースが遅い会社なので、入社後も、その数字が付いて回ることになります。中途半端に妥協してしまうと、後々まで引きずることになるので、要注意です。
もし、こういった条件交渉を行うのは気が引けるという人は、前述した転職エージェントに、交渉を代行してもらってください。
彼らはプロなので、うまく交渉を進めてくれますし、その結果として、上積みを勝ち取るケースが少なくないので、交渉が苦手という人は、最初から任せてしまったほうが賢明です。
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンの評価制度について
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンでは、社内で明確した評価基準が存在せず、最終的には、直属の上司の意向次第ということになります。
極端なことを言えば、仕事を頑張った人よりも、上司と仲が良い人、イベントや飲み会に参加して、上司から好かれている人のほうが、高評価を得やすいというのが、実情です。
最近は、会社も悠長なことを言っておられず、実力主義の色を強く打ち出しているので、特に、数字で結果が見える販売職に関しては、実績を残す人が高い評価を得られるようになりつつありますが、正直、まだまだという一面もあります。
そのため、実力主義の世界で勝負したいという人は、他の会社を選択することも視野に入れて、ドルチェ・アンド・ガッバーナへの転職については、慎重に検討することをオススメします。
(今後は、状況が一変する可能性もあるので、転職する時に、評価制度を重視する人は、最新の状況について、確認するようにしてください。転職エージェントに問い合わせれば、このあたりのことは、すぐに教えてくれます。)
教育制度・成長環境について
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンには、仕事に必要な実務スキル・知識を習得するための研修から、汎用的なビジネスマナー、ビジネススキルを学ぶ研修まで、様々なトレーニングプログラムが定期的に開催されており、自分が希望する研修を自由に受講することが出来ます。
特に、販売職向けの研修プログラムに関しては、ドルチェ・アンド・ガッバーナの場合、富裕層の顧客が多いということもあり、高度な接客技術が必要となるため、接客・クレーム処理のスキルを高めるための研修制度が充実しています。
なお、将来のキャリアパスということに関していえば、先ほども触れたように、ドルチェ・アンド・ガッバーナのなかで、出世していくのは難しいのですが、知名度が高いブランドということもあり、この会社で一定の実績を残せば、他社への転職が決まりやすい傾向にあります。
そのため、優秀な人は、より好条件を提示してもらえる別の会社へ転職するというケースが多く、こういったことも踏まえると、ドルチェ・アンド・ガッバーナで働くというのは、十分に合理的な選択肢といえます。
ただし、部署によっては、かなりユニークな方法(=独自の方法)で仕事を進めていることがあり、このような職場で働いていると、その経験が、別の会社では、通用しないという可能性もあるので、注意が必要です。
ワークライフバランスについて
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンは、残業が殆どないうえ、年間休日が多い会社なので、ワークライフバランスは極めて良好と言えます。(有給休暇の取得も容易であり、ほぼ希望通りに休むことが出来ます。)
また、人事評価のところでも、触れましたが、仕事のパフォーマンスと評価が直結していないこともあり、会社側からの数字に対するプレッシャーは少なく、マイペースで働けます。
言い方は悪いのですが、上司との関係性さえ維持しておけば、適当に働いていたとしても、昇進出来る可能性があるぐらいなので、仕事はそこそこでいいので、それよりもプライベートを重視したいというタイプの人にとっては、働きやすい企業と言えるでしょう。
ただし、この状況が、今後も続くとは限らないということは、頭に入れておいてください。
女性の働きやすさについて
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンは、総合職・販売職を問わず、女性社員の比率が高い会社であり、仕事内容に男女差はなく、女性も男性と同じように働くことが出来ます。キャリアアップの機会も、男女平等であり、管理職に就いている女性も少なくありません。
(そもそも、昇進自体が正当に行われていないということはありますが、これは女性だからということではなく、男性も同様です。)
育児支援体制も充実しており、産休・育休が、自由に取得出来ますし、復帰後は、時短勤務や雇用形態の一時変更制度などを使って、生活環境に合わせた時間で、業務に携わることが可能です。(子育て終了のタイミングで、正社員に復帰することが可能です。)
そのため、育休後、仕事に復帰する人が多く、雰囲気としても、子育てに対する配慮が感じられる職場となっているので、子供を持つ人でも、気兼ねなく働けます。
ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンの転職先としての価値
ここまで、ドルチェ・アンド・ガッバーナ・ジャパンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、残業が少ないうえ、公休日数が多い会社なので、プライベートを重視する人にとっては、申し分がない職場と言えます。
その一方で、人事評価が曖昧な会社であり、仕事で成果を出したとしても、それが報われるようにはなっていないので、バリバリ働いて、それに見合う収入・ポジションを手にしたいと考えている人にとっては、やる気がそがれる職場とも言えます。
自分が会社に何を重視するかによって、ドルチェ・アンド・ガッバーナの転職先としての価値は変わってくるので、自分の価値観と照らし合わせながら、転職の判断を下すようにしてください。
下記に、ドルチェ・アンド・ガッバーナの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、自分では判断がつかないという時には、相談してみてください。プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、エージェントは様々な企業の求人案件を扱っているので、別会社の求人を紹介してもらうのもアリです。もしかしたら、ドルチェ・アンド・ガッバーナ以上に、魅力的な会社が出てくるかもしれないので、興味がある人は、ぜひ他社のことについても、聞いてみてください。
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