テネリータ、INCONTRO、リズム&バランスなどのブランドを展開するアパレル商社、興和。医療機器や健康商品から、生鮮食品、建材、化学用品、業務用機器まで、様々な製品を扱う総合商社ですが、ファッションを主力事業の一つに据え、長年に渡り、独自ブランドを運営してきています。
最近では、オーガニックコットンや高品質リネンを使用した製品の開発に経営資源を投下するなど、高級路線を強化しています。
人材採用に関しては、興和は新卒採用をメインとしているため、中途採用の求人については、あまり発生することはありません。そういった意味では、転職の機会は限られていますが、求人がゼロということではないので、興味がある人は、広くチャンスを模索することをオススメします。
このページでは、興和の中途採用の求人情報を入手する方法、及び、社員の年収・給与水準、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
目次
興和の求人情報の入手方法
興和の公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、そのなかで、キャリア採用ページも用意されているので、そちらにおいて、求人情報について確認することが出来ます。
http://www.kowa.co.jp/recruit/index.htm
また、興和は転職会社経由でも、人材を募集しているので、こちらも重要な情報源となります。ちなみに、転職会社に求職者登録(会員登録)をしておくと、その後は、自分が希望する条件に合う求人が発生した時には、メールなどで通知してもらえます。
そのため、自分で探す手間が省けるので、なかなか便利です。(登録後は連絡を待つだけです。)
特に、興和のような、求人の発生頻度が低い会社の情報を確実に抑えるには、最良の方法です。
このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、今のうちに登録しておくことをオススメします。
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なお、興和にこだわっていると、いつ、転職のチャンスが訪れるか分からないということがあるので、他社も視野に入れて、転職活動に取り組んだほうが、より確実ですが、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、違う会社の求人を紹介してもらうといったこともアリです。
興和に勤務する社員の年収・給与制度について
興和に勤務する社員の給与水準ですが、いくつか、職種別に年収事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 20代 経理 年収320万円
- 20代 事務 年収340万円
- 20代 生産管理 年収400万円
- 20代 企画 年収440万円
- 20代 開発 年収450万円
- 28歳 営業 年収450万円
- 40歳 営業チーフ 年収820万円
- 45歳 営業課長 年収1000万円
興和は、基本給に加えて、年2回の賞与(6月、12月)が支給されるといったオーソドックスな給与体系となっており、アパレル業界内で言えば、高めの給与水準と言えます。
なお、部署によっては、残業が頻繁に発生するところもありますが、興和の場合、残業代は、支払われにくい傾向にあるので、その点は、注意が必要です。
(基本給が高めに設定されていることもあり、社員から、それほど不満の声が上がっていないので、今後もしばらくは、改善されない可能性が高いです。)
賞与については、部署や職種によって、支給額に違いがあるのですが、労働組合がしっかりと機能していることもあり、業績に関わらず、毎年、安定して支給されています。
昇給については、毎年4月に、給与見直しの機会があります。年功序列型となっていることもあり、ほぼ全員がアップすることになります。興和では等級制度が導入されており、等級に応じて、昇給額が決まることになりますが、非管理職の場合、個人差は殆ど付かず、全員一律です。
福利厚生に関しては、ごく一般的なものとなりますが、社宅・家賃補助制度が充実していることを高評価する社員が多くなっています。また、営業職で、海外が勤務先となる場合は、手当がプラスされるので、同期よりも高収入になる可能性が高いです。
興和の評価制度について
興和の人事評価制度ですが、業務態度やプロジェクトの達成度合いなどを、直属の上司が査定、その点数によって、等級が決まるというというのが、基本な仕組みとなっています。
ただし、前述したように、年功序列型の会社なので、等級よりも、これまでの勤続年数のほうが、影響度が大きいです。(特に、昇進については、年齢・勤続年数が上の人ほど有利です。)
また、興和では、査定の結果については、一切公表されず、ブラックボックスとなっているうえ、社内で明確な評価基準が提示されているわけではないので、最終的には、上司の意向次第ということになります。
従って、どれだけ上司からの心象を良くするかというのが、重要な要素となっており、高評価を狙うのであれば、日頃から上司と意思疎通を図って、上司の意向を正確に把握したうえで、その意向に沿ったパフォーマンスを発揮することを、心がけてください。
ただし、そうやって高評価を得ても、すぐに昇進や昇給に直結することはないので、やり甲斐がないと感じる人もいるかもしれませんが、この状況を裏返して見れば、成果を厳しく追求されることがないので、仕事に対するプレッシャーは、ありません。
仮に、結果を出せなくても、待遇面が悪くなることはありません。そういった意味では、のんびりとマイペースで働ける会社なので、こういった働き方を望む人にとっては、居心地が良い職場と言えるでしょう。
教育制度・成長環境について
興和では、自社商品や業界に関する知識や、一般的なビジネススキル・マナーを習得するための研修制度が用意されているので、経験やスキルに不安がある人でも、こういったプログラムを利用することで、仕事に必要な知識を習得することが出来ます。
社内研修で学ぶことは、あくまでも基礎的なものとなり、より高度なことに関しては、業務を通じて、その経験のなかで身につけていくことになりますが、幸い、興和は先輩や上司からの指導が手厚い会社なので、この点でも安心です。
また、興和は、自分から手を挙げれば、色々なことにチャレンジさせてくれる会社なので、意欲的な人であれば、幾らでも、自分を成長させるチャンスを得ることが出来ます。
ちなみに、興和では、幅広い知識を持って、オールマイティに働くことが出来る人を、評価する傾向にあり、そのため、部署を超えて、仕事をすることが多いので、自分の専任業務以外にも、様々なことを経験することが出来ます。
しかしながら、一つ一つのことを、丁寧に行っていかないと、全てが中途半端になってしまい、将来、他社へ再転職するようなことになった時に、武器となるものが何もなく、全く評価されないというような状況に陥る可能性があるので、気を付けてください。
ワークライフバランスについて
興和では、定時で帰ることの出来る部署は少なく、どの職場においても、毎日、ある程度の残業が発生するのが、当たり前となっています。また、休日に出勤して、仕事をせざるを得なくなるケースも珍しくないので、拘束時間は長いと考えておいたほうがいいです。
有給に関しては、部署や職種によって、多少の差はありますが、以前よりは、取得しやすくなっており、上司に前もって、相談することで、数日間のまとまった休みを取ることも可能です。ただし、それでも、有給の消化率は、4割前後に留まっているので、なかなか厳しい状況です。
女性の働きやすさについて
興和は、今現在においては、管理職に就いている女性は少なく、部長職以上になると、殆ど存在しないのが実情です。このため、キャリアアップをしたいと考えている女性にとっては、好ましい状況ではありません。
しかしながら、ここ数年、会社として、女性の活用に力を入れ始めており、僅かではありますが、女性管理職の数が増えてきているので、今後には期待出来るかもしれません。(気になる人は、最新の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。)
育児支援体制に関しては、産休・育休といった制度が整っており、実際に利用している社員が多数存在します。前述したように、残業する部署が多いのですが、復帰後は、時短勤務を使うことが出来るので、育児と仕事を両立させながら働くことは、十分に可能です。
興和の転職先としての価値
ここまで、興和の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、いかがだったでしょうか。拘束時間が長いうえ、残業代が支給されにくい状況ですが、それでも、アパレルとしては、給与が高く、仕事のプレッシャーも少ないので、のんびりと勤務がしたい人には、オススメの会社です。
一方、成果を出しても、それがすぐに評価につながるわけではないので、キャリアアップに意欲的な人(特に女性)にとっては、やり甲斐を感じるのが難しい会社であり、決してオススメ出来る転職先ではありません。
このように、人によって、向き・不向きが分かれる会社なので、自分の価値観に合うかどうかを、冷静に判断したうえで、興和への転職を目指すかどうか、考えるようにしてください。
また、そもそもの話として、興和の場合、求人の数が少なく、求人情報を入手することが最優先課題となりますので、冒頭のほうでも触れましたが、今のうちに転職会社に登録しておくことをオススメします。
下記に、興和の中途採用求人の取り扱い実績がある代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
<興和の中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足1
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』、『DYM就職』の3社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。
※補足2
転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。