キムラタンの中途採用事情

 

ベビー服・子供服の製造・販売事業を展開するアパレルメーカー、キムラタン。1948年創業の木村坦商店を前身とする老舗メーカーですが、ここ数年は、業績が思わしくなく、赤字が続いている状態です。

 

そのため、役員報酬や従業員賞与を削減する、不採算店舗を閉店する、店舗の統廃合を進めるなど、暗い話が多いのですが、その反面、主力ブランドのボブソンが、品揃えを強化することで、売上拡大に成功する、ショッピングモールなどを中心に、新店舗が売上を伸ばすなど、回復の兆しも見せています。

 

現時点においては、出店戦略を中心に、事業モデルの再構築を行っている状態ですが、それに伴い、組織の改編も進んでおり、人材の入れ替わりが起きています。

 

そのため、キムラタンからは、常時、中途採用の求人が発生しており、転職のチャンスは、思いのほか多いです。

 

業績が低調なため、決して、条件が良いわけではないのですが、今後、業績が回復する可能性もあり、その時には、待遇が改善されるかもしれません。

 

そのあたりを見越して、この会社に転職するというのは、それほど間違った考え方ではないので、興味がある人は、真剣に検討してみてください。

 

このページでは、キムラタンの中途採用求人の傾向、及び、社員の給与水準、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。

 

目次

キムラタンの中途採用求人の傾向

繰り返しになりますが、キムラタンは、中途採用の求人の発生頻度が高く、販売職、総合職(営業、デザイナー、マーチャンダイザーなど)、どちらにおいても、求人が見つかります。

 

雇用形態に関しては、販売職だとアルバイト、総合職だと契約社員となるのが、一般的です。正社員として採用されるケースは殆どないのですが、キムラタンには、正社員登用制度があり、優秀な勤務実績を挙げれば、正社員として再雇用されるチャンスがあります。

 

応募条件については、総合職だと、基本的に該当業務に関する実務経験が必須となりますが、アシスタント職としての採用となる求人もあり、こちらでは、経験不問となります。

 

一方、販売職に関しては、子供服が好きであれば、経験を問わないとする求人が大半を占めているので、未経験者でも、採用される可能性は十分にあります。

 

求人情報の入手方法

キムラタンの公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧が掲載されているので、そちらから求人情報を入手することが可能です。
http://www.kimuratan.co.jp/recruit/index.html

 

また、中途採用案件に関しては、民間の転職会社も取り扱っているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。

 

公式サイト、転職会社、どちらからでも、入手出来る情報に違いはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、キムラタン以外の求人のことについても、知りたいという時には、まとめて教えてもらえて便利です。

 

このページの最後に、アパレル業界に強い転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

キムラタンの給与制度、社員年収について

キムラタンに勤務する社員の給与水準ですが、職種別の年収事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

  • ショップスタッフ 24歳 年収170万円
  • 服飾デザイナー・パタンナー 26歳 年収270万円
  • 服飾デザイナー・パタンナー 36歳 年収310万円
  • データベース系SE 25歳 年収390万円
  • 営業管理 45歳 年収500万円
  • クリエイティブマネージャー 39歳 年収710万円
  • 一般事務 36歳 年収270万円
  • 経営企画 課長代理 30歳 年収600万円

 

キムラタンの給与体系は、基本給に加えて、年2回の賞与が支給されるという、ごく標準的なものとなっており、業績次第では、決算賞与がプラスされます。

 

ただし、職種や役職によって違いはありますが、賞与額は月収1ヶ月分にとどまることが多いですし、決算賞与も毎年支払われるわけではないので、業界内におけるキムラタンの給与水準は、低めの部類に入ります。

 

残業代に関しては、みなし残業制度が導入されていますが、会社として、残業時間を減少させる方針で動いているため、実働分よりも、手当のほうが多いという人の割合が高くなっており、働く側に有利な制度設計になっていると言えます。

 

なお、職種や部署によっては、みなし残業制度が適用されないケースもあるのですが、その場合には、残業代が全額支払われています。

 

昇給については、毎年、給与見直しのチャンスがあるのですが、管理職に就かない限り、殆ど上がることはないので、収入増を目指すには、キャリアアップする以外には、方法がないと考えてください。

 

福利厚生については、雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金といった社会保険が完備されているほか、勤続年数によって支給される手当や、社員割引制度が存在します。

 

これらの福利厚生は、正社員だけでなく、勤務時間がフルタイムであれば、アルバイトも利用可能となっています。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用の場合、前職までの経歴・実績をベースに、基本給が算出されることになりますが、ここは交渉次第という要素もあるので、キムラタンから提示された金額に納得がいかない時には、そのまま受け入れるのではなく、希望条件を伝えて、話し合うようにしてください。

 

先ほども触れたように、ポジションが変わらない限り、大幅な給与アップは難しい会社となっており、入社時に設定された数字が、入社後もずっと付いて回ることになるので、初任給の影響度は、非常に大きいです。

 

その反面、転職する時というのは、最も自分の要望を受け入れてもらいやすいタイミングなので、この機会を逃さないことです。(中途半端に妥協すると、後悔する可能性が高いです。)

 

もし、こういった条件交渉の経験がなく、どう進めていいか分からないということであれば、転職会社に交渉の代行を依頼するようにしてください。

 

彼らは、この手の話し合いに長けており、状況に合った最善な方法で、交渉してくれます。その結果として、条件の上積みに成功するケースも多いので、一度相談してみることをオススメします。

 

キムラタンの評価制度について

キムラタンの評価制度は、自己評価シート、面談内容、考査表などを、直属の上司が総合的に判断して、人事考課を下すといったものとなっています。

 

販売や営業といった職種においては、売上などの数字で、評価が決定されることが多いです。個人目標が設定されることはないため、ノルマ自体は存在しないのですが、ある程度の実績を出しておかないと、いきなり給与が下がったり、降格したりすることがあるので、注意してください。

 

(逆に、成果を挙げれば、それが昇進につながり、引いては、給与が上がることにもなるので、その点は、やり甲斐があると言えます。)

 

一方、事務職など、間接部門、管理部門においては、定性評価の要素が強いため、仕事のパフォーマンスよりも、地道かつ真面目に働いている人が、高評価を受ける傾向にあります。

 

ただし、職種や上司によって重視する基準に違いがあるので、この会社で高評価を得るためには、自分の職種の評価体系が、どのような内容になっているか、事前に確認して、正確に把握しておく必要があると考えてください。

 

ちなみに、キムラタンには、チームワークが必要となる仕事が多く、コミュニケーション能力を重視する役職者が多いので、協調性がある人だと、評価が高くなる傾向があります。

 

教育制度・成長環境について

キムラタンは、基礎的なスキルや、商品知識を学ぶための研修制度を用意しているので、経験の浅い人でも、安心して仕事を始めることが出来ますが、それ以上のプログラムはないので、ある程度の経験・スキルを持つ人にとっては、座学で学べる機会というのは、皆無に等しいです。

 

ただし、仕事中に上司や先輩スタッフから、丁寧に指導してもらえるので、日常の業務を通じて技術を向上させられる環境が整っていますし、職種間の垣根が低い会社なので、一つの業務を通して、様々な部署の人間と関われるので、幅広い知識を習得出来ます。

 

自分から意思表示すれば、様々な仕事にチャレンジさせてくれる会社でもあるので、意欲さえあれば、短期間で濃密な経験を積んで、自分を成長させることが出来る職場です。

 

ワークライフバランスについて

以前のキムラタンは、一人当たりの業務量が膨大であったため、残業時間が多く、みなし残業の設定時間を大幅に超えて、サービス残業をすることが、少なくありませんでした。

 

かつ、仮に、仕事が早く終わっても、先に帰れるような雰囲気の職場ではなかったので、無駄に居残ることになり、平日は仕事で潰れて、プライベートの時間が、全く取れないような状況でした。

 

ただし、ここ数年は、会社が労働環境の改善に努めているため、だいぶ状況が良くなっています。残業時間は大きく減りましたし、定時に帰ったとしても、文句を言われるようなことは、一切なくなりました。(残業がゼロという部署も増えてきています。)

 

また、有休に関しても、取得率が向上しましたし、事前に上司に希望日を伝えておけば、殆どの場合において、希望通りに認められる状況となっています。

 

繁忙期でなければ、まとめて取得することも出来るようになってきているので、キムラタンは、ワークライフバランスを重視する人にも、オススメ出来る会社です。

 

女性の働きやすさについて

キムラタンは、仕事の割り振り・役割分担において、男女に違いはなく、昇進の機会についても、女性だからといって制限されることはありません。

 

むしろ、女性目線の意見が重宝されることもあり、女性のほうが主力として活躍しているというのが、現状です。そういった意味では、キャリア志向が強い女性にとっても、十分に満足出来るはずです。

 

また、キムラタンは、子供服を中心に扱うアパレルメーカーということもあり、母親となった社員を大切にしているため、産休・育休といった子育て支援制度が、しっかりと整備されており、実際に取得している女性社員が、多数存在します。

 

復帰後には、フレックスタイムや時短勤務制度を利用出来ますし、子育てに理解のあるスタッフが多く、サポートを受けやすい環境となっているので、子育てと仕事の両立についても、全く問題なしです。

 

キムラタンの転職先としての価値

ここまで、キムラタンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、残業が少ないうえ、有休をとりやすい会社なので、ワークライフバランスを重視する人に、オススメです。

 

また、母親としての意見を仕事に活かしてもらいたいということもあり、小さな子供を持つ人でも、働き続けられるように、職場環境を整えているので、子育て中の人にも、オススメの会社です。

 

ただし、給与など、待遇面については、他社と比べて、それほど良くないというのが実情です。ここ数年は、業績が低迷していることもあり、急激に改善されることは、考えにくいので、今の条件で満足出来そうにないという人は、他社を、あたったほうがいいです。

 

いずれにしても、キムラタンは、長所と短所が入り交じっているところがあり、転職先としての価値というのは、その人の価値観によっても変わってくるので、自分が望むものを満たす会社なのかどうか、冷静に見極めたうえで、転職の判断を下すようにしてください。

 

最後に、キムラタンの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷う部分があれば、相談してみてください。

 

また、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。希望条件を伝えれば、それらの条件を満たす会社が存在するかどうか、チェックしてくれますので、ぜひ、色々と話をしてみてください。

 

<キムラタンの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社>

 

※補足
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。