ニューヨーク発のファッションブランド、セオリーやヘルムートラング、プラステといったブランドを手掛ける、リンク・セオリー・ジャパン。デザイナーズ・ブランド並みの品質を誇りながら、低価格のため、ファンが多く、店舗数は530、売上高は1000億円に達しています。
停滞するファッション業界のなかでも、地道に売上を伸ばしているため、人材採用にも積極的であり、中途採用の求人についても、常時、何らかの募集がかかっている状況です。
アパレルにおいて、転職を目指すうえでは、有力候補と言える1社となるので、転職を考えている人は、真剣に検討することをオススメします。
このページでは、リンク・セオリー・ジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
目次
リンク・セオリー・ジャパンの中途採用求人の傾向
店舗スタッフを募集する求人については、公式サイト内にある中途採用情報ページにおいて、募集要項が掲載されています。また、ブランドごとに、求人が発生している店舗を検索出来るようになっているので、求人の状況について確認することも可能です。
https://www.fastretailing.com/employment/ja/ltj/jp/career/
販売職としては珍しく、正社員としての採用となります。勤務地にもよりますが、初任給が20万円以上と高めに設定されていますし、後ほど詳しく触れますが、リンク・セオリー・ジャパンは、福利厚生が充実しているので、待遇面は良好です。
経験不問で誰でも応募出来るので、間口は広いです。一方、総合職に関しては、営業、マーケティング、MD、経理財務、経営企画などが、中途の募集対象となりますが、求人の発生頻度は少ないです。
また、総合職については、自社サイトで募集をかけるケースは少なく、アパレル業界における転職支援を手掛ける転職会社を経由して、求人が出されています。
このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、総合職での転職を狙っているのであれば、そちらに問い合わせるようにしてください。
ちなみに、リンク・セオリー・ジャパンは、総合職に関しては、即戦力の人材を採用するという方針を採っているため、いずれの職種に関しても、該当業務に関する実務経験が必須となります。(求人によっては、語学スキルも要求されると考えてください。)
※補足
転職会社は販売職の求人も扱っているので、店舗スタッフの求人を探す時にも、情報源として活用出来ます。
リンク・セオリー・ジャパンの社員年収・昇給制度について
リンク・セオリー・ジャパンに勤務する社員の年収ですが、下記に具体的な年収事例をいくつか挙げておきますので、参考にしてください。
【販売職】
- 22歳 ショップスタッフ 年収220万円
- 25歳 販売員 年収290万円
- 27歳 販売スタッフ 年収310万円
- 30代 店長 年収370万円
【総合職】
- 20代 総務 年収300万円
- 30代 経営企画 年収350万円
- 29歳 広報 年収600万円
- 30代 経営企画マネージャー 年収700万円
リンク・セオリー・ジャパンは、基本給に加えて、ボーナス(年2回)と決算賞与(業績連動、年1回)が支給される給与体系となっています。ボーナスの支給額は少なめですが、基本給が高めなので、アパレル業界内の平気的な給与水準を上回る年収額となっています。
また、リンク・セオリー・ジャパンは、家賃補助や確定拠出年金、社員割引制度などの福利厚生が充実しており、残業代についても、全額支給となっているので、トータルで考えると、なお良しという状況です。
昇給については、毎年2回、給与見直しの機会がありますが、昇給ゼロということが多いですし、上がったとしても少額にとどまるケースが大半を占めるので、あまり期待できません。
ただし、上記の年収例を見ても分かるように、マネージャー以上の役職に就くと、一気に給与が上がるので、そういった意味では、やり甲斐がある会社ではあります。
リンク・セオリー・ジャパンの評価制度について
リンク・セオリー・ジャパンでは、ジョブグレード制が採用されています。半期に一度行われる昇格試験の結果に上司の査定を加味したものが、最終評価となり、その評価でよって、グレードが決められる仕組みとなっています。
このジョブグレードが、昇進や昇給の判断に直結するので、評価制度としては、非常に分かりやすいものとなっています。
評価の内容についても、おおむね公平ということで、社員の納得度は高いのですが、上司の意向が強いため、上司との人間関係が、評価に影響を与えることもあります。そのため、高評価を狙うのであれば、日頃から、上司と良好な関係を築いておいたほうが賢明です。
教育制度・成長環境について
リンク・セオリー・ジャパンは、社員教育に力を入れており、基本から応用まで、レベルに応じた、様々な研修プログラムが用意されています。希望者は誰でも自由に受講することが出来るので、スキルアップを図りやすい環境と言えます。
ちなみに、外部機関が行う勉強会については、流行のファッショントレンドを学べるということで、社員からの人気が高いです。
キャリアパスについては、3ヵ月に1回くらいのペースで、自分自身のキャリアについて、上司と話し合う機会があり、そこで自分の希望を伝えることが出来ますし、自分が望むキャリアを実現するためにはどうすればいいのか、アドバイスを受けることも出来ます。
結果として、これから自分が何をすればいいのか、将来の道筋がしっかりと把握出来るので、キャリア志向が強い人にとっては、非常にやりやすいと思います。
ワークライフバランスについて
リンク・セオリー・ジャパンは、全社的に残業が少なく、かつ、アパレル業界のなかでは、公休が多い会社なので、ワークライフバランスは良好と言えます。有給についても、1ヶ月前ぐらいまでに届けを出せば、希望通りに取得出来るケースが多く、社員全体の有給の取得率も高いです。
ただし、管理職以上の役職に就くと、業務量が増加するため、労働時間も増えますし、有給も取りにくくなります。就労環境は確実に悪くなりますが、その分、高給与になるとも言えるので、そのバランスをどう考えるかということになります。
女性の働きやすさについて
リンク・セオリー・ジャパンは、女性社員が多数働いていることもあり、女性にとっては働きやすい環境が整備されています。仕事の内容が男女で変わることはないですし、昇進の機会についても、男女平等です。
育児支援体制も充実しており、産休・育休の取得率が高い会社ですし、復帰後には、時短勤務を選択出来るので、出産後も働き続けることが出来ます。出産や育児で仕事を辞めることになるケースは、非常に少ないです。
子育てに対する周りの理解もあるため、仕事との両立が図りやすい状況です。管理職以上の役職に就いている人でも、子育てと仕事を両立させながら働いているので、キャリア志向が強い女性にとっても、働きやすい企業と言えます。
リンク・セオリー・ジャパンの転職先としての価値
ここまで、リンク・セオリー・ジャパンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、給与が高いうえ、福利厚生が充実しているなど、待遇面については、業界内のなかでもトップクラスとなります。
それでいて、就労環境も良好ですし、キャリアアップの機会も充実しているなど、欠点が見当たらない会社と言えます。
もちろん、誰でも合う完璧な会社というのは存在しないので、自分が求めるものを満たしているか、冷静に見極めたうえで、転職の判断を下すべきですが、少なくても検討するだけの価値がある会社なので、ぜひ、真剣に考えてみてください。
最後に、アパレル業界に強い転職会社をリストアップしてありますが、彼らはリンク・セオリー・ジャパンの社内事情に精通しているので、より細かいことを知りたいという時には、直接問い合わせてみてください。
また、彼らは、様々なアパレルブランドの求人案件を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。他社と比較することで、初めて見えてくるものがありますし、もしかしたら、リンク・セオリー・ジャパン以上に魅力を感じる企業が出てくるかもしれません。
選択肢が増えて損することはないので、ぜひ、他社のことについても、聞いてみてください。
<アパレル業界専門の転職エージェント>
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。