ポール・スミス、ランバン コレクション、ヴィヴィアン・ウエストウッドマンなど、7つの海外ブランドの企画・販売事業を手掛ける、ジョイックスコーポレーション。伊藤忠商事の子会社として、48年に渡り、アパレル事業を展開している業界を代表するリーディングカンパニーです。
創業以来、順調に業績を伸ばし続け、2018年現在においては、全国に約270の店舗を構えるほどになっています。2020年に創業50年を迎えるにあたり、さらなる事業拡大を目指して、新たな人材を積極的に募集しています。
毎年、20~30名程度を新卒で採用しつつ、中途に関しても、常時募集をかけているので、ジョイックスコーポレーションへの転職のチャンスは多いです。
このページでは、ジョイックスコーポレーションの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
目次
ジョイックスコーポレーションの中途採用求人の傾向
販売職(店長候補を含む)の求人がメインとなり、ブランド別、店舗別に、多数の募集案件が発生しています。未経験者が応募可の求人もあれば、実務経験が必須となる求人もあります。当然、後者のほうが、条件面で上なので、販売経験者はこちらを狙ったほうがいいです。
なお、ジョイックスコーポレーションの場合、販売スタッフは、契約社員、もしくは正社員としての採用となりますが、正社員登用制度が用意されているので、仮に契約社員として入社した場合でも、正社員になれるチャンスは、十分にあります。
一方、総合職に関しては、営業、マーケティング、経理財務、人事、経営企画といった職種において、求人が出てくるケースが多いです。
また、ジョイックスコーポレーションは、近年、ネット販売への取り組みを強化しているため、Webデザイナー、Webマーケター、システムエンジニアなど、Web関連の職種において、募集がかかる頻度が高くなっています。
総合職に関しては、該当業務に関する実務経験があることが、必須応募条件となりますが、前職の業種は問われないケースが多いので、アパレル経験がない人でも大丈夫です。
求人情報の入手方法
公式サイト内のキャリア採用情報ページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧が掲載されているので、そちらから求人情報を入手することが出来ます。
http://www.joix-corp.com/recruit/career
また、中途に関しては、ジョイックスコーポレーションは転職会社経由でも、告知をかけているので、こちらに問い合わせる形でも、情報を得ることが可能です。
公式サイト、転職会社、どちらでも入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、ジョイックスコーポレーションだけでなく、色々な会社の求人について知りたいという時には、まとめて教えてもらえるので、便利です。
このページの最後に、ジョイックスコーポレーションの中途採用求人を取り扱う転職会社のなかで、代表的なものをリストアップしてありますので、参考にしてください。
社員の年収・給与制度について
ジョイックスコーポレーションに勤務する社員の給与水準ですが、販売職、総合職、それぞれの年収事例を挙げると、下記の通りとなります。
【販売職】
- 20代 販売員 年収220万円
- 30歳 販売スタッフ 年収300万円
- 30代 副店長 年収350万円
- 30代 店長 年収400万円
【総合職】
- 30代 商品企画 年収300万円
- 30代 パタンナー 年収330万円
- 20代 営業 年収350万円
- 30代 営業主任 年収500万円
ジョイックスコーポレーションは、基本給に年2回の賞与(7月、12月)が支給されるといった、オーソドックスな給与体系となっています。
以前は、賞与が支払われない年もあったのですが、ここ数年は、毎年、確実に支給されているので、アパレル業界のなかでは、比較的、待遇面が安定している企業と言えます。
福利厚生に関しては、各種社会保険(雇用・労災・健康・厚生年金)が完備されているほか、時間外手当、出張手当、家族手当、役職手当といった手当が、用意されています。また、保養所や社員割引制度が利用出来るようになっています。
(残業代については、分単位で支給されるようになっています。)
昇給については、毎年8月に給与見直しの機会が用意されていますが、変わらないことが多いですし、上がったとしても少額にとどまるのが、現状です。
仕事において、誰からも一目瞭然の目覚ましい実績を残すか、もしくは、管理職に昇進しない限り、大幅に給与が上がることはないと考えてください。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績を加味して、給与額が決まることになりますが、ここは交渉次第という要素が強いので、ジョイックスコーポレーションから提示された金額に不満がある時には、納得出来るまで交渉することをオススメします。
先ほども触れたように、ジョイックスコーポレーションは、そう簡単に給与が上がる会社ではないので、中途半端に妥協してしまうのはNGです。
ある意味、この会社においては、転職時というのが、最も自分の希望を通しやすいタイミングと言えるので、このタイミングを逃さないようにしてください。
こういった交渉を、どんなふうに進めればいいのか分からないということであれば、前述した転職会社に交渉の代行を依頼してください。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれますし、その結果として、条件がアップするケースは珍しくありません。
相談すれば、快く応じてくれるので、遠慮せずに、一度連絡を取ってみてください。
ジョイックスコーポレーションの評価制度について
ジョイックスコーポレーションでは、年に1回、その年の目標の達成度合いをベースに、人事査定が行われています。
以前は、勤続年数に比例して、昇進のチャンスが増える年功序列型でしたが、近年、成果主義型の評価制度へと変わっています。
それに伴い、個人の責任が明確になるとともに、ノルマが増えています。ハッキリいえば、以前よりも、仕事はキツくなっていますが、その分、実績がきちんと評価されるようになっているので、やりがいがある環境になったとも言えます。
(実際、高いモチベーションを持って、仕事に取り組む人が増えています。)
ただし、昔の年功序列の雰囲気が、いまだに残っている部署もあるので、このあたりを気にする人は、配属先の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。(転職会社に聞けば、すぐに教えてくれます。)
なお、ジョイックスコーポレーションは、少しでも社員の待遇が良くなるように、社内規定や評価制度を細かく修正していますが、年々、確実に良い方向に変わっているので、今後は、より一層働きやすくなる可能性が高いです。
教育制度・成長環境について
ジョイックスコーポレーションでは、商品知識や基本的な業務スキルを習得するための研修や、ファッションのトレンドを把握するための勉強会などが、定期的に開催されており、こういった場を利用して、業務に必要な知識・スキルを身につけることが出来ます。
また、これは、対象者が限定されますが、海外研修や外部講師を招聘して開催されるマネジメント研修、プレゼンスキル、コミュニケーションスキル、ロジカルシンキングなど、汎用的なビジネススキルを学ぶための研修なども用意されています。
加えて、ジョイックスコーポレーションはOJTがしっかりしており、上司や先輩スタッフから、丁寧に指導してもらえるため、現場の仕事を通じて、スキルを向上させることも可能です。(販売職においては、接客マナーだけでなく、一般的な礼儀作法や言葉遣いについても、教えてもらえます。)
なお、ジョイックスコーポレーションは、社員一人一人に、広範囲の業務を経験させる会社なので、実際に働くなかで、自分の職種以外の業務にも携わることが多く、仕事をこなすなかで、他職種のことにも詳しくなり、知識の幅が広がるというメリットもあります。
総じて、ジョイックスコーポレーションは、自己成長を図りやすい環境なので、スキルアップに意欲的な人には、オススメの会社です。
ワークライフバランスについて
ジョイックスコーポレーションの就労環境は、部署によって大きく異なるので、一概に、こうとは言えませんが、無駄な長時間労働を強いるような雰囲気は一切ないので、たとえ、仕事が忙しい部署に所属していたとしても、自分の責任を果たしてさえいれば、定時に帰宅することは可能です。
ただし、販売や営業など、時間内に終えられるような業務量ではなく、残業や休日出勤が、常態化してしまっている部署も、一部には存在するので、ワークライフバランスを重視する人は、入社後、自分が配属されることが予想される職場の就労環境について、事前にチェックしておくことをオススメします。
ちなみに、ジョイックスコーポレーションは、有休の消化率が、それほど高い会社ではないのですが、自分が休むことで業務に支障が出ることがない状態にしておけば、事前に上司と、日程を調整することで、希望通りに休みを取ることが出来ます。
女性の働きやすさについて
ジョイックスコーポレーションは、メンズブランドの会社ということもあり、男性社員の割合が高くなっており、管理職に就いている女性は少ないのですが、仕事の内容や昇進・昇給の機会に関して、男女差はないので、女性だからといって、働きづらさを感じることはないでしょう。
ダイバーシティの観点から、会社として女性登用を積極的に進めているので、キャリア志向が強い女性にとっては、むしろチャンスと言えます。
一方、育児支援体制については、産休や育休といった休暇制度が整備されており、実際に取得している社員が多数存在します。
職場復帰についても、問題なしですが、仕事が忙しい部署だと、復帰直後から長時間拘束されることになり、子育てに支障が出る可能性があるので、その点は、注意が必要です。
しかしながら、ジョイックスコーポレーションは、職場環境の改善を目的として、職場の不満を伝えることが出来る窓口が設けられており、実際、子育てと仕事の両立に関する相談が増えているため、少しずつですが、状況が改善されています。
ジョイックスコーポレーションの転職先としての価値
ジョイックスコーポレーションは、教育体制がしっかりしている会社ですし、OJTも機能しているので、仕事を通じて、自分を成長させたいという意欲が強い人には、オススメの会社です。
その反面、給与などの条件面については、それほど特筆出来るものはないですし、就労環境についても、悪くはないのですが、他社と比較して、著しく高い魅力を感じる要素があるわけではないので、転職先候補として見た場合、業界内において、ごく一般的な会社と言うのが、適切な表現になってくるかと思います。
そのため、ジョイックスコーポレーションへの転職を目指すかどうかというのは、他社との兼ね合いになってくると思いますので、色々な企業の求人案件と見比べながら、最終判断を下すようにしてください。
下記に、ジョイックスコーポレーションの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしてありますが、彼らは様々な企業の求人案件を押さえているので、ぜひ他社のことについても、色々と話を聞いてみてください。
<ジョイックスコーポレーションの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足1
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。
※補足2
複数の求人を比較して、どの会社がベストなのか、判断に迷う時には、転職先選びについて、転職会社にアドバイスを求めるのもアリです。客観的な視点で評価してくれるので、参考になる意見が聞けるはずです。