創業から50年近くが経過する今現在においても、国内外の消費者から、創造性、デザイン性が高く評価されている、日本を代表する、高級アパレルブランド、コムデギャルソン。
ファッションから香水、バッグまで、16ブランドを展開、日本国内に約100店舗、海外に約20店舗の直営店を運営しています。
業績は順調に推移しており、会社公表のデータでは、売上高が400億円を突破しています。事業規模が大きくなっているため、人材採用の動きも活発であり、毎年、新卒で40~50名を採用するとともに、中途に関しても、常時募集をかけています。
転職のチャンスが豊富に存在するので、コムデギャルソンで働くことに関心がある人は、このタイミングを逃さず、真剣に検討しみてください。
このページでは、コムデギャルソンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与体系、就労環境などの待遇面についてまとめていますので、転職を検討する際の参考情報としてください。
目次
コムデギャルソンの中途採用求人の傾向
中途採用については、販売職、総合職(営業、商品企画、生産管理、パタンナーなど)のどちらにおいても、求人が発生しています。
雇用形態に関しては、総合職の場合、正社員採用となる求人が殆どですが、販売職だと、正社員以外にも、アルバイト・契約社員としての採用となる案件が出ています。(正社員採用案件でも、入社後3ヶ月は、試用期間として、アルバイト扱いとなることもあります。)
ただし、コムデギャルソンは、アルバイトとして採用されたとしても、再雇用制度が用意されているので、勤務実勢次第で、正社員に登用されるチャンスがあります。(入社後、半年で、アルバイトから正社員へと登用された人も存在します。)
応募条件については、アルバイト採用の場合、学歴・経験を問わない案件が大半を占めますが、それ以外の求人においては、該当業務に関する実務経験が必須になると考えてください。
職種によっては、英語・中国語(ビジネスレベル)といった語学スキルや、マネジメント経験が要求されるケースもあります。
求人情報の入手方法
コムデギャルソンは、中途採用に関しては、転職会社に告知を一任しているので、求人情報を入手する際には、転職会社にコンタクトを取る必要があります。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、コムデギャルソンだけでなく、他社の求人のことについても、教えてもらうことが出来ます。
ほかの企業の求人にも興味があるという人は、コムデギャルソンの求人について、問い合わせる時に、あわせて聞いてみてください。
コムデギャルソンの給与制度、社員年収について
コムデギャルソンに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に、年収事例をいくつか挙げると、下記の通りとなります。
- 販売 22歳 年収370万円
- 販売 25歳 年収300万円
- 販売 25歳 年収320万円
- 販売 25歳 年収350万円
- 販売 25歳 年収370万円
- 販売 30歳 年収320万円
- 販売 30歳 年収450万円
- 店長 29歳 年収500万円
- 店長 30歳 年収480万円
- 店長 35歳 年収600万円
- エリアマネージャー 34歳 年収560万円
- 営業 24歳 年収390万円
- 営業 31歳 年収360万円
コムデギャルソンの給与体系は、基本給に加えて、年2回(7月、12月)の賞与が支給されるというスタンダードなものとなっています。
賞与の支給額に関しては、会社の業績や個人の成績によって決定されるため、その年によって、若干の違いはありますが、おおよそ基本給2ヶ月分となるのが一般的です。
ただし、業績が良かった年は、通常の賞与とは別に、月収1ヶ月分程度となる決算賞与が支給されるので、合計3ヶ月分という計算になります。
残業代については、基本的に、実働分がしっかりと支給されているので、サービス残業の心配はありません。
昇給に関しては、毎年1回、給与見直しの機会が用意されており、昇給額は、少額ですが、給与が上がることが多いですし、管理職に就けば、給与が大幅に上がる傾向にあるので、そういった意味では、収入を重視する人にとっても、やり甲斐のある会社です。
福利厚生については、雇用、労災、健康、厚生年金といった社会保険が整っていることに加えて、家族手当や住宅手当、退職金制度が設けられています。(アルバイトの場合でも、各種社会保険は完備されています。)
また、販売スタッフに対しては、被服手当(2万円程度)が支給されますし、店頭で着用する洋服を、会社から貸し出してもらえる被服貸与制度もあるので、負担は少ないです。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をもとに、基本給が算出されることになりますが、ここは交渉次第という要素もあるので、コムデギャルソンから提示された金額に納得がいかない時には、そのまま受け入れるのではなく、希望条件を伝えて、話し合うようにしてください。
前述したように、コムデギャルソンは、昇進して、ポジションが変わらない限り、給与の大幅アップが見込めない会社なので、入社時に設定された給与額というのは、後々まで付いて回ることになります。
そのため、給与などの待遇面に不服があるのに、妥協してしまうと、入社後、後悔することになりかねないので、しっかりと交渉することをオススメします。
こういった条件交渉の進め方が分からない、もしくは苦手という人は、前述した転職会社に交渉の代行を依頼してください。
彼らは、この手の交渉に長けており、うまく話を進めてくれますし、実際に条件アップに成功するケースが少なくないので、自分で強引に進めるよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。
コムデギャルソンの評価制度について
コムデギャルソンでは、半期に一度、売上・実績などの数字や個人目標の達成率をベースに、直属の上司が査定をして、評価を下すようになっています。(コムデギャルソンには人事部が無いので、この評価が最終査定となります。)
なお、部署ごとの傾向としては、販売、営業といった職種だと、売上のような目に見える数字で、評価が下される傾向にあるので、査定の内容が分かりやすく、不満を感じる社員は少ないです。
一方、それ以外の職種だと、無形の仕事を評価するので、査定の内容は、上司の裁量に任されることになります。そのため、評価基準で不透明と感じる社員が存在するのが、実情です。
なお、そういった部署においては、上司が求められる役割を、的確に果たす人が、高い評価を受ける傾向があります。
そのため、高評価を目指すのであれば、日頃から、上司とこまめにコミュニケーションを取って、上司の意図を把握することを、心がけておくといいでしょう。
教育制度・成長環境について
コムデギャルソンの教育体制ですが、商品知識や、業務遂行上、必要な基本的なスキルを学ぶための導入研修が用意されているので、経験が浅い人でも、安心です。
さらに、OJTの仕組みが機能しており、上司や先輩スタッフからの指導を受けられる体制が整っている会社でもあるので、通常業務をこなしながら、技術を身につけることが出来ます。
(ある程度の能力・経験がある人は、導入研修はパスして、働きながら、必要な知識を習得していくことになります。)
また、社風として、コムデギャルソンは社員に対して、新しいことへのチャレンジを、積極的に推奨している会社なので、自分から手を挙げれば、色々な仕事に携わることが出来ます。
元々、社員と社長との距離が近い会社であり、自由に意見交換が出来るので、社内の風通しは良く、自由度の高い働き方ができますし、社長も含めて、クリエイティブな人が多いので、普通に働いているだけでも、創造性、ファッションセンスが磨かれる環境です。
ちなみに、コムデギャルソンは、海外にも直営店を展開していることもあり、日本本社で勤務していたとしても、海外出張の機会が多い会社ですが、ここでも要望を出せば、海外業務を経験させてもらえるので、グローバルで働きたいという人には、チャンスです。
(ただし、英語、中国語などの語学スキルがないと、こういったチャンスを与えられる機会は限られてくるので、注意してください。)
いずれにしても、コムデギャルソンは、意欲さえあれば、いくらでも自分を成長させられる環境となっており、アパレル業界で、長く働くつもりならば、この会社で勤務することは、将来にもつながる貴重な経験になるので、成長環境という観点から見ると、文句なしにオススメの会社です。
ワークライフバランスについて
コムデギャルソンは、営業・販売といった職種を除けば、残業時間が少ない部署ばかりですし、有休の消化率も高いので、プライベートを重視する人でも、まず満足できるはずです。
一方、営業・販売に関しては、業務量が膨大な部署が多いので、残業時間が長くなることが珍しくありません。休日に出勤しなければならなくなることもありますし、有休取得も簡単ではないので、ワークライフバランスは、あまり良くないです。
ちなみに、コムデギャルソンの場合、成果を挙げるために、自ら残業や休日出勤を選択して働いている人、仕事に熱中していて、時間を忘れてしまったという人が多いので、こういった就労環境に、文句を言う社員は、それほど多くはありません。
むしろ、残業代が高額になるので、給与が増えると喜んでいる人のほうが多いぐらいなので、会社として、就労環境を改善する必要性は、あまり感じていないようです。
そのため、営業・販売といった職種の就労環境は、今後も激務で変わらない可能性が高いので、ワークライフバランスを重視する人は、この点を考慮したうえで、転職の判断を下すようにしてください。
女性の働きやすさについて
コムデギャルソンは、社長が女性ということもあり、女性を積極的に登用している会社です。仕事を頑張っていれば、その姿勢を評価して、チャンスをもらえますし、そこで結果を出していけば、ポジションが上がる可能性もあります。
実際、コムデギャルソンには、女性管理職が多数活躍しており、部長以上の役職に就いている女性も多いので、キャリアアップに意欲的な女性には、最適な職場です。
また、産休・育休といった子育て支援制度も、しっかりと整備されており、多くの社員が活用しています。
ちなみに、こういった制度を利用した人でも、現在、管理職に就いて活躍しているので、産休・育休の利用がキャリアに影響するのではという心配は無用です。
復帰後には、時短勤務を利用することも出来ますし、周りのスタッフからのサポートを受けられる環境なので、育児と仕事の両立を考えている人も、大丈夫です。
しかしながら、先ほど触れたように、営業・販売といった職種だと、1人当たりの業務量が多く、大変ですし、ほかの人も仕事に追われている状態なので、周囲からのフォローというのも、ほかの部署ほどは期待できません。
もし、このあたりが気になるようであれば、事前に会社側と相談しておくことをオススメします。
なお、コムデギャルソンでは、一時的に正社員からアルバイトへ雇用形態を変えて、育児が落ちついた段階で、正社員に復帰するといった働き方も認められているので、子育てを優先するため、勤務時間を減らしたいという時には、こういった選択肢もあります。
コムデギャルソンの転職先としての価値
ここまで、コムデギャルソンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、創業者でもある社長が女性ということもあり、女性にとって働きやすいように、職場環境が整備されています。
その結果、実力のある女性社員が、数多く在籍して活躍しています。生き生きと仕事をしている女性が多いので、この業界で転職先を探している女性には、文句なしにオススメ出来る会社です。(育児と仕事の両立もしやすいので、小さな子供がいる人でも大丈夫です。)
また、コムデギャルソンの魅力的な要素として、社内教育体制が充実していること、社長との距離が近く、経営的なことを直接的に聞けるので、経営スキルを学べる環境であること、クリエイティブな社員が多いので、デザインセンス、創造性が磨かれる環境でもあることなども、挙げられます。
ただし、給与を含む待遇面については、他社と比べて、特筆出来るほどではないですし、一部の職種においては、ワークライフバランスも良くないので、このあたりを重視する人は、他社の求人もチェックして、比較検討することを、オススメします。
下記に、コムデギャルソンの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしていますが、彼らは、様々な企業の求人情報を押さえているので、ぜひ他社の求人も、紹介してもらってください。
<コムデギャルソンの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。