エリアマネージャーというのは総合職のなかでは、唯一販売職の中からキャリアアップが出来る職種といえます。販売員→店長と販売職の経験を積み上げていって、優秀な結果を出した人が就ける職業とも言えます。
そのため、エリアマネージャーになる方法というのはシンプルです。販売員として入社として、一つずつステップを踏んでいくというのが正攻法です。ちなみに、販売員は未経験者の場合、アルバイト・契約社員・派遣社員、いずれかの雇用形態での採用となるはずです。
いきなり正社員として採用される可能性は殆どありませんが、販売員として売上実績を上げれば、正社員として契約してもらえるので、この点は問題ありません。非正規雇用であれば、採用のハードルが低いので、出発点としては歓迎したほうがいいくらいです。
ただし、エリアマネージャーを目指すのであれば、ブランド選び(会社選び)にはこだわるべきです。エリアマネージャーになるということは、長期間にわたって、その会社に勤務することになります。
職場の雰囲気が合わないという会社では、続けるのは苦痛ですし、居心地がよくても、将来性がない会社では、自分の人生を預けるのは不安です。もちろん、実績を積んで、もっと良いブランドに転職するという考え方もアリですが、その場合でも、少しでも業界内で評価が高い会社、知名度が高い会社で働いていたほうが、転職時に有利になります。
目次
総合職からエリアマネージャーへの転職はある?
販売員からステップアップする方法以外に、エリアマネージャーになる方法というのは、あまり無いと考えてください。現場感覚が必須の仕事なので、販売職を経験していないと、なかなか勤まらない職業だからです。
営業やバイヤー、MDといった仕事でも、エリアマネージャーに求められる現場感覚を養うのはなかなか厳しいので、総合職からの転職というのは難しいと考えたほうがいいです。(MDやバイヤーからエリアマネージャーを目指すという人は、そもそもいないかもしれませんが・・・)
エリアマネージャーになるために必要なスキル
エリアマネージャーの主な仕事というのは、下記の通りとなります。
- 店舗の売り上げ、仕入れ、在庫管理
- 店舗売り上げ向上プラン策定
- 従業員管理、スタッフへの教育・研修実施
- 面接アレンジ、採用面接
店の売り上げを向上させるためのプランを考えて販売員にアドバイスすること、店舗スタッフを教育することが大きな役割となります。営業と人事ですね。
そのため、販売に精通していることは必須条件ですし、現状を正確に把握するための情報収集力、調査力、分析力を兼ね備えていることも絶対条件です。スタッフに対する教育係でもあるので、指導力、コミュニケーション能力も必須です。
店長を経験しているはずなので、こういった知識は一通り身につけているはずですが、より高いレベルを求めてスキルアップすることが要求されると考えてください。
もし、勉強するのであれば?
スキルアップのために専門的に学ぶということであれば、アパレル業界における営業・マーケティング手法、流通管理・在庫管理について学べる講座を用意しているファッション専門校が多いので、こういったところで勉強するのがオススメです。
ただし、学んだことを現場で実践してこそなので、学校で学ぶのは、あくまでも補助的です。現場で一生懸命働くのが最大のスキルアップなので、そこは勘違いしないようにしてください。
- どうすれば、店の売り上げをアップさせることが出来るのか?
- どうすれば、もっとも良い店舗にすることが出来るのか?
常日頃から、こういった問題意識を持って働くと、驚くほどスキルアップ出来るので、騙されたと思って試してみてください。
エリアマネージャーの先は?
最後に、エリアマネージャーの先のキャリアについて触れておきます。エリアマネージャーとして結果を出した優秀な人材というのは、複数のエリアを管轄するマネージャーに昇格、そこでも結果を出した人は、本社のマーケティング・営業部門の管理者に昇格というのが、一般的な流れです。
本人が選択すれば、バイヤー、MDといった職種への転職も十分可能です。エリアマネージャーとして評価される存在になれば、キャリアアップの機会はたくさんあるということです。
販売員からのステップアップということを考えると、けっこう夢がある話だと思います。もちろん、そもそもの話として、エリアマネージャーになること自体が大変ですし、そこでも目立つ結果を出すというのは、とてつもないことですが、非現実な話ではありません。
十分に可能性があることなので、本気でキャリアアップを考えている人は、ぜひトライしてみてください。