東京と大阪に本社を置く婦人服を中心とした衣料品の製造販売企業であるイトキン。従業員数も多く、様々なブランドを展開しており、新卒・中途を問わず、積極的に人材を募集しています。特に店舗スタッフを募集する販売職の求人が活況です。
このページでは、イトキンの中途採用求人の状況や、転職者の年収・就労環境などについて、まとめているので、参考にしてください。
目次
中途採用の募集内容・選考プロセスについて
イトキンの中途採用情報ですが、販売職であれば、公式サイト内に採用案内ページが用意されており、勤務地別、ブランド別に検索をかけることが出来ます。(正社員・契約社員・アルバイト、それぞれの雇用形態で求人が発生しています。)
アパレル業界での販売職経験者を優遇していますが、高卒以上であれば、未経験者でも応募出来る求人が大半です。全国各地の店舗において、求人が出ているので、大都市圏だけでなく、地方でも仕事が見つかる状況です。
一方、総合職の場合、中途採用は不定期での募集となります。また、自社での直接採用ではなく、転職会社経由で募集をかけるケースが通常のパターンなので、総合職の求人状況を知りたい人は、アパレル業界に強い転職会社に問い合わせるようにしてください。
このページの最後に、代表的な会社を数社、リストアップしておきますので、参考にしてください。ちなみに、中途採用の対象となる職種は、生産管理、商品企画、経理、総務、人事、営業、マーケティング等、多岐に渡ります。
イトキンの社員年収・給与制度について
イトキンの社員年収ですが、雇用形態や職種によって違いがあります。代表的な年収事例を幾つか挙げると、下記の通りとなります。
【販売職】
- 33歳 販売員 年収260万円
- 30代 販売スタッフ 年収240万円
- 副店長 年収270万円
- 店長 年収300万円
【総合職】
- 30歳 営業 年収370万円
- 30代 商品企画 年収360万円
- 40代 営業課長 年収500万円
- 30代 事務 年収290万円
イトキンは、年俸制となっており、同業他社に比べて、基本給で比較すると、同業他社よりも低めとなるケースが多いのですが、正社員は業績に応じたボーナスが支給されるので、賞与も含めれば、ほぼ業界水準並となり、他の企業との差を感じる社員は少なくなっています。
ただし、業績が良くないと全額支給とはならないですし、それだけでなく、年俸自体も減らされることがあります。(年俸は年度の初めに決定されるのですが、業績次第で減額される仕組みとなっています。)また、各種手当についても、会社の経営が厳しくなると減らされる傾向にあります。
昇給については、制度自体はありますが、昇給額はかなり少なく、10年以上勤めても、ほとんど給与が上がらなかったというケースもあります。階級を上げ、マネジメント職にならないと、収入アップは難しいと考えてください。
なお、契約社員、アルバイトとなると、ボーナスは支給されないので、収入額はさらに少なくなります。フルタイムで働くのであれば、正社員以外の雇用形態は避けておいたほうが無難です。契約社員、アルバイトでしか採用枠がないということであれば、イトキンへの転職は止めておくという判断もアリです。
人事評価・昇給制度について
イトキンの人事評価制度ですが、実績に加えて、上司の評価が重要な要素を占めています。評価基準が社内で確立されているわけではないので、当人の好き嫌いに左右される部分が多く、関係性次第でも変わってくるので、評価に公平性を欠いていると感じる社員が多くなっています。
販売職においては、店舗全体での売上が評価対象となるのですが、ショップごとに売上の良し悪しがあるので、勤務先によって昇進スピードに違いが出ることになります。
また、総合職については、職場ごとの評価方法に違いがあるので、一概には言えないのですが、休日のイベントや飲み会に出ている社員のほうが高評価を受けるなど、業務以外の部分が判断材料に使われる傾向があります。
イトキンのワークライフバランスについて
イトキンは、ワークライフバランスの確立を会社として提唱しているので、有給を取得しやすいように制度設計がされていますし、ノー残業デーを設けるなど、残業も出来るだけ減らす方向で動いています。
ただし、仕事量が多い部署・店舗では、残業や休日出勤が当たり前のように行われており、有給が取りにくいケースも珍しくないので、中途での転職を検討する時には、入社後の配属先の就労状況について、事前に確認しておくことをオススメします。
女性の働きやすさ
イトキンは、女性の働きやすさという観点で見た場合には、非常に良い会社と言えます。女性社員の割合が高い会社なので、仕事の内容、給与額、昇進度合いについては、男女平等ですし、実際に管理職を勤める女性が多数存在します。
さすがに、役員レベルとなると、男性が大半を占めますが、今後は、この状況も変わっていく可能性が高いので、女性が、より高い地位を目指すことも出来そうです。
子育て支援も手扱い会社であり、産休・育休制度の取得率が非常に高く、復帰後には、本人の希望で時短勤務を選択することも可能です。時短勤務が難しい部署の場合、配置転換をするなどして、対応してもらうことも出来ます。
ただし、どうしてもその部署で働きたいけど、時短勤務を選択すると、離れざるを得ないということもあるので、この点はマイナスと言えるかもしれません。
イトキンへの転職は、慎重に検討すべき
ここまで、イトキンの社内事情について見てきましたが、良い面もあれば、悪い面もあるというのが、正直なところです。そのため、会社に何を求めるのかということによって、イトキンが転職するに値する企業なのかどうかという問いに対する答えも、変わってきます。
これは個人の価値観次第なので、何とも言えないのですが、少なくても、無条件で『転職すべき!』と断言出来るぐらいの優良企業ということではないので、転職の有無については、慎重に検討すべきです。
もし、このあたりの判断に迷うようであれば、転職会社に相談することをオススメします。彼らは転職のプロなので、第三者的な立場で、客観的にアドバイスをしてくれます。
また、彼らは他社の情報も押さえているので、転職先となる会社に望む条件を伝えれば、その条件に合う他社の求人を教えてもらうことも出来ます。
イトキンであれ、他社であれ、転職を目指す会社が決まれば、面接をパスするためのフォローを受けることが出来ますし、初任給などの条件面についても、交渉してくれるので、より好条件を引き出してもらえる可能性もあります。
転職を目指す際には、強力なサポート役となる存在なので、うまく活用してください。下記の転職会社であれば、アパレル業界に精通しているので、相談先として最適です。
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最後に補足ですが、イトキンは高収入を望むスタッフより、仕事自体にやりがいを感じるスタッフのほうが、定着率が高く、長期間に渡り、勤務を続ける傾向にあります。この背景には、イトキンは自分で企画を立案して進められるといった、仕事の自由度が高い会社であるということがあります。
そういった意味では、イトキンは給与が安くても、仕事が楽しければ満足出来るという人に向いている会社と言えるかもしれません。