画像出典:StevieWu
日本でも人気の高いラグジュアリーブランド、ティファニー。職場として見た場合でも、人気は高く、ティファニーへの就職・転職を希望する人は多いのですが、求人の数自体は、決して多くはないので、コレは!と思う求人が見つかったら、すぐに応募することを、オススメします。
なお、ティファニーは、転職エージェントを通じて、求人を告知するのが一般的です。こちらで、ティファニー求人の取り扱い実績が豊富なエージェントをまとめていますので、最新の求人情報を知りたい時には、そちらに問い合わせてください。
いずれにしても、ティファニーは、オススメの転職先ですが、完璧な会社というのは存在しないので、合う・合わないという問題は、必ず出てきます。
そこで、このページでは、ティファニーの給与体系や就労環境、評価制度などについてまとめていますので、転職の判断を下す際の参考にしてください。
目次
ティファニーの中途採用求人の傾向
中途採用については、販売職が中心となっており、販売スタッフや店長候補者を募集する求人が、店舗単位で常時発生しています。
また、事務スタッフ、コールセンタースタッフを募集する求人の発生頻度が高くなっています。
一方、総合職に関しては、営業、マーケティング関連の求人であれば、チラホラ見受けられますが、それ以外の職種については、発生頻度はかなり低いです。
いずれにしても、総合職の求人が出てくる機会は少ないので、こういった職種への転職を希望するのであれば、こまめに求人情報を確認するようにしてください。
なお、ティファニーは、障がい者の雇用に積極的な企業であり、常時、障がい者採用枠が設けられています。募集対象となる職種は、事務職が中心となりますが、その都度、違いがあるので、興味がある人は、ティファニーの採用情報ページをチェックしてみてください。
雇用形態と応募条件
ティファニーの中途採用は、正社員、もしくは、契約社員での募集となり、割合としては後者のほうが多いのですが、ティファニーは、正社員登用制度を設けている会社なので、たとえ契約社員として採用されたとしても、その後の勤務評価次第で、正社員になれます。
応募条件に関しては、販売職の場合、高卒以上の学歴があれば、経験を問わないとする求人から、実務経験が必須となる求人まで、幅広くなっています。
また、必要とされる実務経験の内容についても、アパレル販売員や飲食店の店員など、接客業の経験があればOKといった、比較的ハードルが低い求人もあれば、ラグジュアリーブランドや、航空会社、一流ホテルなどでの経験が必須とする要求度合いが高い求人もあります。
さらに、マネジメント経験が求められるような求人もあり、応募者に課せられる要求度合いは、求人ごとに大きく異なります。(当然、要求度が高い求人ほど、待遇が良くなります。)
一方、総合職については、職種にかかわらず、該当業務に関する実務経験が必須となり、未経験者が採用される可能性は、ゼロに近いです。
最近の傾向として、販売職、総合職のどちらにおいても、英語、中国語、韓国語といった外国語に堪能な人が好条件で雇ってもらえるケースが増えているので、語学が得意な人は、チャンスです。
求人情報の入手方法
ティファニーの公式サイト内には、採用情報ページが設けられており、そちらのページにおいて、募集要項について、確認することが出来ます。
ただし、採用情報ページのほとんどが英語表記ということもあり、英語が苦手な人にとっては、読むのが大変なので、求人情報を探し出すのに、苦労する可能性が高いです。
そのうえ、販売職の求人しか、掲載されていないことが多いので、総合職の求人情報を知りたい時にも、あまりつかえません。
そのため、アパレル業界に強い転職エージェントに、コンタクトすることをオススメします。ティファニーは、エージェント経由でも募集をかけており、問い合わせれば、最新の求人情報について、教えてくれます。
なお、転職エージェントは、様々な企業の求人情報を扱っており、ティファニーだけでなく、他社の求人のことについても、知りたいという時には、そのことを伝えることで、まとめて教えてもらうこともできます。
下記のエージェントであれば、ティファニー求人の取り扱い実績が豊富なので、情報源としては最適です。
ティファニーの給与制度、社員年収について
ティファニーに勤務する社員の給与水準ですが、職種別の年収事例を、いくつか挙げると、下記の通りとなります。
- セールスアソシエイト 30歳 年収350~400万円
- 販売 30歳 年収440万円
- 販売 30代 年収520万円
- セールスリーダー 39歳 550~600万円
- 店長 37歳 年収600~700万円
- 店長 40代 年収800万円
- 営業 30歳 年収460万円
- 営業マネージャー 35歳 年収520万円
- 広報 40歳 年収590万円
- 事務 36歳 年収410万円
ティファニーは年俸制となっており、毎月、14分割されたものが支給されるとともに、6月と12月に1ヶ月分が賞与扱いとして、プラスされるという給与体系となっています。
また、販売職については、年俸にくわえて、インセンティブが支給されます。年々、年俸額を下げる代わりに、インセンティブの支払額を増やすといったインセンティブ重視の給与体系に変わっているので、社内における個人の給与格差は、大きなものとなっています。
残業代に関しては、みなし残業として、20時間分が年俸に含まれていますが、ティファニーは残業が少ない会社なので、実際の残業代よりも、手当でもらえる金額のほうが、多くなっています。
1ヶ月20時間のみなし残業時間を超えて、残業が発生した時には、差額分が、実費で支給されるようになっているので、サービス残業の心配はありません。
昇給については、年1回、給与が見直される機会が用意されていますが、仕事でかなり良い結果を出さなければ、給与が上がることはないですし、仮にアップしたとしても、少額にとどまるケースが大半です。
ただし、昇進して、管理職に就くことが出来れば、一気に給与が上がるので、高収入を得るチャンスがある会社ではあります。
ティファニーの福利厚生
福利厚生としては、社会保険(雇用、健康、労災、厚生年金)が完備されているほか、退職金制度、社員割引制度が用意されています。
社会保険料については、通常は社員と会社が50%ずつ負担することになりますが、ティファニーの場合、会社が全額負担しています。月額数万円の負担減になり、その分、手取り額が増えるので、大きいです。
アパレル業界内における、ティファニーの給与水準
ティファニーの社員年収は、同業他社と比べてみても、高めの給与水準となります。特に、販売職においては、年収事例を見ても分かるように、厚遇されているので、収入重視で転職先を探している人には、オススメの会社です。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をもとに、給与額が算出されることになりますが、ここは交渉次第という要素もあるので、ティファニーから提示された金額に納得がいかない時には、そのまま受け入れるのではなく、希望条件を伝えて、話し合うようにしてください。
ほかのアパレル企業よりも、高い給与が提示される可能性が高いのですが、前述したように、ティファニーは、ポジションが変わらない限り、給与が上がりにくいため、入社時に決まった数字が後々まで、付いて回ることになります。
そのため、交渉の時に、下手に妥協してしまうと、後々、後悔することになりかねないので、注意してください。もし、こういった条件交渉の経験がなく、どう進めていいか分からないという人は、転職エージェントに交渉を代行してもらうことをオススメします。
彼らは、転職のプロなので、交渉術に長けており、協力を依頼すれば、快く引き受けてくれますし、実際に、条件アップに成功するケースが多いので、交渉ベタな人の場合、自分でどうにかしようとせず、最初から任せてしまったほうが賢明です。
ティファニーの評価制度について
ティファニーでは、年に1回、個人目標の達成率や、所属部署、店舗の業績をベースに、直属の上司が査定を行っています。
そのため、キャリアアップするには、個人目標を達成することは、もちろんのこと、所属部署の業績を全体的に上げなければいけないので、周囲を引っ張って、物事を進めていけるような、リーダーシップの持ち主が、高評価を受ける傾向にあります。
ちなみに、ティファニーの評価制度は、5段階の等級制度となりますが、等級を上げるためには、3~4期連続で、良い成績を残し続けなければいけません。
上司との関係性が評価を左右する
ティファニーは、上司に対して、人事査定に対する強力な権限を与えており、評価の基準自体が、上司の考え方によって、変わることが多いです。
そのため、日頃から、上司とこまめに意思疎通を図って、上司がどんな思考回路を持っているのか、自分に対して、どんな役割を担うことを期待しているのか、正確に把握して、その要求に見合う結果を出すことが、高評価を得るためのコツです。
販売職は、プレッシャーが強い
インセンティブの割合を高くして、成果報酬型の給与体系に切り替わっていることからも分かるように、ティファニーは、販売スタッフに対して、高いパフォーマンスを要求しています。
個人の販売実績は、レポートのような形で、社内で共有されるようになっていますし、優秀な社員が表彰される制度もあるので、結果に対するプレッシャーを感じながら働くことになります。
成績が悪いと、居心地の悪さを感じることも多いようです。その状況に耐えられずに、離職する人もいるので、ティファニーへの転職を検討する際には、この点について、じっくり考えるようにしてください。
なお、こういった環境なので、現場の社員には、接客スキルや知識レベルが高い人が揃っているので、自分を成長させたいと考えている人にとっては、見習うべきロールモデルがいる素晴らしい職場となります。
実際、ティファニーで働くなかで、自分の能力を向上させて、好条件で別のアパレルブランドへ転職できたという人が少なくないので、今後のキャリアを考えると、ティファニーに転職するというのは、悪くない選択肢です。
コンプライアンス違反は、即解雇
ティファニーは、コンプライアンスを非常に重視する会社であり、いくら能力が高い人でも、コンプライアンス違反を犯してしまうと、すぐに解雇となります。
法令遵守は当然のことなのですが、ほかの会社と比較しても、ティファニーは厳格です。特に、セクハラ、パワハラには厳しいです。
教育制度・成長環境について
ティファニーは、社員教育に力を入れている会社です。様々な研修制度が用意されていますし、希望すれば、会社負担で外部の通信教育を受講することも、認められているので、自分のレベルに合わせて、必要なスキル・知識を習得することができます。
管理職向けの研修制度も充実しており、外部講師を招いての社内セミナーやコーチング型のマネジメント手法を学ぶための勉強会などが、頻繁に開かれています。
また、OJTの仕組みがしっかり整備されており、先輩スタッフや上司から、丁寧な指導を受けられるので、働きながらスキルや知識を習得することも可能です。
ティファニーは、やる気があれば、新しいことに挑戦させてくれたり、仕事における大きな裁量を与えてくれる会社であり、多くのことを経験できるので、成長意欲さえあれば、幾らでもスキルアップが望めます。
また、ティファニーは、チームワークを大切にする会社ということもあって、現場においては、常に周りのスタッフと連携しながら、仕事を進めていくことになるので、コミュニケーション能力が自然に向上するような環境となっています。
接客マニュアルのレベルが高い
ティファニーは、販売スタッフ向けに、接客マニュアルを用意していますが、作り込みの度合いが高く、分からないことがあっても、マニュアルを見れば、それだけで解決できるぐらいです。
そのため、経験が浅い人でも、安心して働くことが出来ます。
ワークライフバランスについて
ティファニーは、残業が少ない会社ですし、公休も同業他社に比べて、多い会社なので、プライベートを重視する人にとっても、まず満足できる職場環境と言えます。
有休に関しても、年々、取得率が上がっており、事前に上司に相談しておけば、希望通りの日程で、休みが取れる状況となっています。繁忙期を避けて、計画的に休みを取れば、有休取得率100%というのも難しくありません。
さらに、有休を、季節休暇(夏と冬、各5日)と合わせて取得することで、長期連休にするといったことも、認められています。
ただし、管理職に昇進すると、状況によっては、業務量が膨大になり、有休が取りにくいばかりか、休日に出勤する機会が増えてくるので、一般社員と比べて、ワークライフバランスは悪いです。
ただし、そういった状況の中でも、業務管理を徹底することで、勤務時間内で仕事を終わらせている日ともいるので、本人の努力次第という一面もあります。
販売職でも休みが多い
販売スタッフは、基本的に平日が休みとなりますが、月1回は、土日、祝日においても、休暇がもらえようになっています。
また、イベント・キャンペーンなどの繁忙期を除けば、5連休ぐらいであれば、まとめて有休を取得できるので、こういった休みを上手くやりくりして、家族との時間を作っている人が多いです。
総合職は働き方の自由度が高い
総合職に関しては、フレックス勤務制度が導入されており、時間の使い方を自分で決めることができるので、スケジュール調整の自由度が高いです。
急な退職者が出るなど、イレギュラー的なことで、一時的に業務量が増えて、仕事に追われることが稀にありますが、基本的には、仕事の負荷は適正に抑えられているので、余裕を持って働くことができるでしょう。
ワークライフバランスを重視する人には、ティファニーはオススメの会社です。
女性の働きやすさについて
ティファニーは、女性社員がメインとなって、事業を進めている会社ということもあって、職務内容について、男女差はないですし、昇進・昇給の機会に関しても、男女平等です。管理職に就いて、活躍している女性も多いです。
ただし、当たり前の話ですが、管理職に就くには、高い能力が求められますし、ティファニーの場合、外部から候補者をリクルートするケースが多いので、いくら差別がないと言っても、昇進するのは、簡単なことではありません。
また、先ほどもふれたように、ティファニーは管理職に就くと、仕事量が増える傾向にあります。女性だからといって、業務を減らしてもらえるといったことは一切無いので、家族がいる人は、仕事の負荷が大きくなることが、家庭に悪影響を及ぼさないかどうか、注意したほうがいいです。
育児支援制度の充実度合い
ティファニーでは、産休・育休といった制度が整備されており、自分の希望通りに取得できるようになっています。実際、社員の取得率はかなり高く、毎月、誰かが産休・育休に入っています。(他社から転職した人だと、取得率の高さに驚くようです。)
復帰後には、時短勤務が選択できるようになっていますし、子供の発熱などで急な休みや早退が必要になったとしても、融通を利かせてもらえるので、子育てと仕事の両立がしやすいです。
時短勤務は、子供が3歳までとなりますが、その後は、ベビーシッターの利用料を会社から補助してもらえます。
ベビーシッターの費用補助制度を利用して、復帰後、すぐに、フルタイムに戻る人もいます。
会社が育児支援に力を入れているだけあって、社員の子育てに対する理解度も高く、周囲が何かとフォローしてくれる体制が整っており、安心です。
ちなみに、こういった制度を利用することが、キャリアに影響することはありません。現在、管理職に就いている人のなかにも、育休や産休を取った人が多数存在しているので、キャリアアップを目指す人でも、安心して、プライベートの幸せも追求できます。
ティファニーは女性の離職率が低い会社
このように、女性が働きやすい制度設計がしっかりと為されているので、ティファニーを辞める女性社員は少ないです。
そして、ティファニーを離職した人でも、その理由は、より待遇の良い会社に移る、新しい経験を求めて仕事を変えるなど、前向きなものばかりなので、ネガティブな雰囲気はありません。
ティファニーの転職先としての価値
ここまで、ティファニーの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、待遇面が良く、努力次第では、高収入を得ることが出来ますし、教育制度が整っている会社でもあるので、スキルアップに意欲的な人にとっても、申し分がない職場と言えます。
また、子育て支援に力を入れており、産休・育休制度やベビーシッター補助制度など、様々な制度が用意されているので、子育てと仕事の両立を考えている女性にとっても、転職を検討するだけの価値がある会社となっています。
なお、注意点としては、ティファニーは、元々、三越が運営していた会社ということもあり、日本的な組織文化が残っているので、外資系企業だと思って応募する場合は、注意が必要です。
近年は、三越時代の社員が減り、外資の雰囲気が加速していますが、それでも、日本的な考え方も残っているので、外資のドライな雰囲気が好きな人は、注意してください。
部署・店舗によっても、状況が微妙に違うので、この点が気になる人は、事前に確認しておくことをオススメします。(エージェントに尋ねれば、教えてくれるはずです。)
ティファニーの中途採用求人を扱っている転職エージェント
下記に、ティファニーの求人情報を扱っている転職エージェントをリストアップしていますので、詳細については、直接、問い合わせてみてください。