マウジー、スライ、リエンダなど、20近いブランドを展開するSPA、バロックジャパン。2000年に創業された若い会社ですが、レディースを中心に、店舗を大規模展開、2017年7月時点において、国内359店舗、海外207店舗を保有する一大ブランドに成長しています。
特に、中国本土における店舗展開のペースが目覚ましく、バロックジャパンが保有する海外店舗の9割以上(197店舗)が、中国本土内にあります。
ここ最近の傾向としては、ECと実店舗の連携を強化するなど、EC事業に本腰を入れており、4年内に、EC経由の売上を倍増することを経営目標に掲げています。
積極的に事業を拡大しているため、人材採用の動きも活発化しており、中途採用に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。特に、総合職に関しては、同業他社と比較しても、求人数が多いので、総合職での転職を狙っている人は、要チェックです。
このページでは、バロックジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員年収・給与水準、社内の労働環境などについて、まとめていますので、転職活動の際には、参考にしてください。
目次
バロックジャパンの中途採用求人の傾向
中途に関しては、ショップスタッフと、本社スタッフ(総合職)に分かれる形で、募集がかかっています。ショップスタッフに関しては、国内全域の店舗が対象となり、正社員で月給15~23万円と、まずまずの条件となっています。
また、オープニングスタッフや、外国人対応スタッフを募集する求人も多く、この場合、給与が数万円程度上積みされることが多いです。
さらに、店長候補を募集する求人もでており、こちらは経験次第では、月給が40万円を超えることもあるので、販売職としては、かなりの高収入となっています。
応募条件に関しては、接客・販売経験が必須となるものから、経験不問の求人まで、様々です。ちなみに、外国人対応スタッフの求人に関しては、英語や中国語での接客が出来ることが、前提となってきます。
一方、総合職に関しては、企画デザイナー、グラフィックデザイナー、パタンナー、生産管理、品質管理、プレス、営業(国内・海外)、社内SE、ECサイト運営、経理、法務、人事、一般事務、カメラマンなど、様々な職種を対象に、求人が発生しています。
いずれの職種に関しても、該当業務に関する実務経験が必須です。(2~3年程度の経験年数が、最低ラインとして設定されているケースが多いです。)
ただし、デザイナー、パタンナーといったアパレル特有の職種を除けば、前職の業種は問わないとするのが一般的なケースなので、アパレル業界での就労経験がない人でも、問題なしです。
求人情報の入手方法
バロックジャパンでは、公式サイト内に採用情報ページを用意しており、そちらにおいて、求人情報を入手することが出来ます。
https://www.baroque-global.com/jp/recruit
また、中途採用に関しては、転職会社経由でも、募集を行っていますが、求人によっては、公式サイト内では案内をせずに、転職会社に告知を一任しています。
そのため、公式サイトでは、自分が希望する条件に合う求人が見つからなかったけど、転職会社に問い合わせたら、魅力的な求人を紹介してもらえたといった事例が少なくありません。
特に、総合職に関しては、その傾向が強いので、バロックジャパンの求人を探す時には、公式サイト、転職会社、双方を押さえておくことをオススメします。
このページの最後に、バロックジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
バロックジャパンの給与制度、社員年収について
バロックジャパンに勤務する社員の給与水準ですが、販売職、総合職、それぞれの年収事例を記載すると、下記の通りとなります。
【販売職】
- 23歳 ショップスタッフ(アルバイト) 年収150万円
- 25歳 ショップスタッフ(契約社員) 年収330万円
- 25歳 ショップスタッフ 年収480万円
- 30歳 店長 年収550万円
【総合職】
- 27歳 販売促進 年収290万円
- 26歳 営業アシスタント 年収330万円
- 31歳 デザイナー 年収340万円
- 34歳 デザイナー 年収480万円
- 40歳 マーケティング 課長 年収950万円
- 29歳 生産管理 年収360万円
- 35歳 生産管理 課長 年収800万円
- 34歳 企画 年収400万円
- 37歳 人事課長 年収860万円
- 34歳 一般事務 年収380万円
- 28歳 営業 年収380万円
- 39歳 営業 課長 年収1000万円
バロックジャパンの給与体系は、基本給に加えて、年2回の賞与が支給されるというものとなっており、業界内での比較では、販売職に関しては高め、総合職に関しては、ごく平均的な給与設定となっています。
ちなみに、総合職に関しても、管理職に就いている人の給与は、同業他社を上回る水準となっているので、高収入を得るチャンスは、十分にある会社と言えます。
また、バロックジャパンにおいては、残業代が1分単位できっちりと支払われているので、サービス残業の心配はありません。
賞与の支給額については、人事評価をベースに、個々に算出されるため、個人差がありますが、会社の業績が悪い年は、全く支給されないケースもあるので、その点は、要注意です。
昇給については、バロックジャパンでは、ジョブグレード制(等級制)が導入されており、毎年1回、グレードに応じて、給与見直しの機会がありますが、昇給しない年、上がっても少額にとどまる年もあります。
その一方で、実績次第では、大幅に上がることもありますし、管理職以上の役職に就けば、給与の伸び率が高くなるので、そういった意味では、実績主義の給与体系と捉えておくのが、実情を正確に捉えた見方と言えます。
福利厚生に関しては、スタンダードなものとなりますが、通信教育補助や褒賞旅行、スポーツクラブといった制度が、社員からは好評を得ています。
バロックジャパンの評価制度について
先ほども触れましたが、バロックジャパンでは、ジョブグレード制が導入されており、半期に一度提出する評価シートと、業績・売上といった数字を判断材料として、直属の上司がグレードを決めるといった流れで、人事考課が行われています。
このグレードによって、昇進のしやすさも決まることになるので、実力があれば、若い人でも管理職に昇進することが可能であり、実際にそういった事例もあるので、キャリアアップに意欲的な人にとっては、やりがいのある職場環境と言えます。
その反面、結果を出せなければ、給与が低く押さえられる傾向にあるので、その点は、厳しさが同居している会社でもあります。
元々、業務量が多く、効率的に仕事を回すことが求められる環境なので、のんびりとマイペースで働きたい人だと、合わないと思います。実力勝負の世界を好む人向けの会社と考えてください。
なお、バロックジャパンにおいて、高評価を得るコツですが、最終的な評価を直属の上司が行うので、日頃から、上司としっかりとコミュニケーションを取って、自分が求められている役割を把握したうえで、その役割を果たすことを心がけてください。
こうすることで、上司の心象が良くなり、結果として、査定が良くなりますし、そうすれば、大きな仕事を任されやすくなり、そこで目立つ結果を出せば、さらに高い評価につながるという、好循環を起こすことが出来ます。
バロックジャパンでキャリアアップを狙うのであれば、ぜひ、このことを意識しながら、働くようにしてください。(良い意味で、上司にアピールすることが重要です。)
教育制度・成長環境について
バロックジャパンは、社内教育制度がしっかりしている会社です。階層別研修、職種別研修など、様々な教育プログラムが細かく用意されており、当人のレベル・ポジションに合わせて、適切な教育が受けられるようになっています。
また、バロックジャパンは、OJTもしっかりしており、現場においては、上司や先輩スタッフから、丁寧な指導を受けながら働くことになるので、安心です。
ビジネスマナーやロジカルシンキング、プレゼンスキルなど、汎用的なビジネススキルを学ぶための研修・勉強会も用意されていますし、興味があれば、他職種の技術を勉強する機会を得ることも出来ます。(希望すれば、別職種向けの研修を受講させてもらうことも、可能です。)
こういった環境なので、意欲さえあれば、様々な知識・スキルを習得出来る環境なので、自分を成長させる機会を求めて、転職先を探している人に対しても、バロックジャパンは、推奨出来る会社です。
ただし、本社勤務の一部の職種においては、研修プログラムがうまく機能していないため、経験が浅い人だと、知識不足のため、仕事が進まないといった問題が出ています。
そのため、総合職での転職を考えている人は、自分が希望する職種の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。
ワークライフバランスについて
バロックジャパンは、一人当たりの業務量が膨大なので、残業が当たり前の職場が多くなっています。前述したように、残業代は全額支給されるので、収入を増やすチャンスとも言えるのですが、体力的にも、精神的にも、タフさが求められるので、その点は、要注意です。
特に、営業、システムエンジニアといった職種においては、拘束時間が長く、深夜残業や休日出勤をしないと、仕事が回らないということも珍しくありません。有休についても、取得が困難なため、自分のプライベートについては、諦めざるを得ない部分もあります。
その反面、ショップスタッフ、事務職などを中心に、残業が殆どない、有給が取りやすいといった職場もあるので、このあたりは、配属先次第とも言えます。
そのため、転職先を決める際に、ワークライフバランスを重視する人は、研修制度同様、自分が希望する職種の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。
女性の働きやすさについて
バロックジャパンは、女性が多く働いている会社ということもあり、仕事の内容に関して、男女で差を付けられることはないですし、昇進の機会に関しても、男女平等です。
管理職のポジションに就いている女性社員の数も多いので、キャリア志向が強い女性にとっても、まず満足出来る環境のはずです。
産休・育休といった育児支援制度も整備されており、周囲のスタッフも子育てに理解があるので、小さな子どもを育てながら、働くにも良い会社です。産休・育休の取得率は高いですし、復帰後には、時短勤務で働くことも認められています。
しかしながら、ワークライフバランスのところでも触れたように、部署によっては、一人抜けるだけで仕事が回らなくなるような状況に陥っているところもあり、そういった部署だと、休暇、時短勤務の申請がしづらい雰囲気となっています。
子育てのしやすさという点についても、配属次第で状況が大きく異なる会社なので、小さな子どもがいる人、あるいは、結婚・出産を控えている人は、事前に会社側・転職会社と相談して、子育てに支障なく働けるかどうか、確認を取ったうえで、転職の判断を下すようにしてください。
バロックジャパンの転職先としての価値
ここまで、バロックジャパンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、売上などの数字や、個人のパフォーマンスを軸に、人を評価する会社なので、自分の実力で勝負してみたいという人、成果主義の雰囲気が好きな人にとっては、やりがいがある職場と言えます。
教育制度が整っており、自分のスキル・ポジションに合わせて、能力を高めることが出来る環境でもあるので、スキルアップに意欲的な人にとっても、オススメ出来る会社です。
その反面、職種にもよりますが、全体的に業務量が多い会社なので、忙しく働くことが余儀なくされます。毎日、残業というケースも珍しくないので、ワークライフバランスを重視する人だと、二の足を踏んでしまうかもしれません。
このように、バロックジャパンは、長所と短所が入り混ざっている会社であり、何を職場に求めるのかによって、評価が変わってくる会社なので、自分に合う会社なのかどうか、自分自身の考え方と照らしあわせながら、転職を目指すのかどうか、判断を下すようにしてください。
下記に、バロックジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、相談してみるのもアリです。プロの視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は、様々な企業の求人案件を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。バロックジャパン以上に、魅力的な会社が見つかるかもしれないので、ぜひ一度、他社のことについても、話を聞いてみてください。
<バロックジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足1
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。
※補足2
転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。