国内有数の大手繊維商社、瀧定大阪の完全出資会社として、2015年に設立された、アパレルブランド、スタイレム。瀧定大阪が長年に渡り展開してきた、アパレル事業を継承する形で、生まれた会社ですが、企画力を武器に、高級セレクトショップや、百貨店のアッパーゾーンを狙った、商品創りに注力しています。
海外市場への展開にも力を入れており、2018年現在、イタリア、インド、ベトナム、中国、香港に事業拠点を置いています。
多数の社員が海外に出張しているので、グローバルで働きたいという人には、格好の会社です。(出張頻度が高い営業マンだと、毎月、海外に行くような人もいます。)
このページでは、スタイレムの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
目次
スタイレムの中途採用求人の傾向
スタイレムでは、企画営業、デザイナー、パタンナー、経理財務、経営企画といった職種を対象に、中途採用で募集をかけています。
注意点としては、営業に関しては、生産管理・品質管理といった業務にも従事することになるので、担当業務の内容は、従来の『営業』という範囲を超えて、かなり幅広くなると考えてください。
応募条件に関しては、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、アシスタントポジションだと、未経験者が応募出来るケースもあります。
その場合、契約社員としての採用となりますが、正社員登用の可能性があるので、実務経験がない人が、正社員を目指すキッカケとして応募するのは、アリです。
求人情報の入手方法
スタイレムは、中途に関しては、転職会社に告知を一任しており、自社サイト内の採用情報ページには、新卒採用に関する情報しか記載されていません。
そのため、スタイレムの求人情報を入手する際には、転職会社にコンタクトする必要があります。このページの最後に、スタイレムの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
社員の年収・給与制度について
スタイレムに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に、年収事例を幾つか挙げると、下記の通りとなります。
- 25歳 企画 年収380万円
- 34歳 企画 年収450万円
- 31歳 デザイナー 年収500~550万円
- 25歳 営業 年収450万円
- 30歳 営業 年収600~700万円
- 43歳 営業課長代理 年収800~900万円
- 営業アシスタント 年収360万円
- 事務 年収330万円
スタイレムの給与体系は、基本給に加えて、年2回(4月、10月)の賞与が支給されるといったものとなります。なお、年末には、餅代という名の特別賞与も用意されており、毎年、必ずもらえるというわけではないのですが、支給されることが多いです。
基本給自体は、それほど高くはないのですが、賞与が同業他社より多くもらえる傾向にあるので、年収総額で見た場合、スタイレムは、業界平均を上回る給与水準となっています。
ただし、賞与額は、会社の業績によって決まるため、年ごとの年収差が大きいということは、頭に入れておいてください。(部署単位の業績も加味されるので、配属先によっても、支給額に差が出ることになります。)
なお、転職会社に問い合わせれば、部署ごとの給与水準の目安を教えてもらえるので、気になる人は、事前に確認しておくことをオススメします。
昇給については、年1回、4月に給与見直しの機会がありますが、昇給したとしても、少額にとどまるケースが大半を占めます。
ただし、上記の年収事例を見ても分かりますが、管理職に昇格すると、大幅に給与が上がる会社なので、高収入を目指している人にとっても、十分にやり甲斐ある職場と言えます。
福利厚生に関しては、一般的なものに加えて、住宅資金融資制度や社内預金制度など、様々な制度が整備されています。また、独身寮、社宅、自社厚生施設住宅手当なども用意されており、かなり充実しているので、給与の額面以上に、高待遇と考えていいでしょう。
(実際に、スタイレムには、そんなふうに感じる社員が多いです。)
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をベースに、基本給が設定されることになりますが、ここは面接時の話し合い次第という要素もあるので、スタイレムから提示された条件に納得がいかない時には、そこで受け入れるのではなく、希望額を伝えて、交渉するようにしてください。
自分の実績を適切にPRすることで、給与アップに成功するケースは少なくないので、中途半端に妥協してしまうのはNGです。(モッタイナイです。)
こういった給与交渉の経験がなく、どう進めていいのか分からないということであれば、前述した転職会社に交渉を代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉事に慣れており、うまく話を進めてくれます。
苦手な人が無理に自分で交渉するよりも、うまくいく可能性が高いので、ぜひ一度相談してみてください。
スタイレムの評価制度について
スタイレムの評価体制ですが、半期に一度、直属の上司によって行われる面談の内容と所属部署の業績、個人のパフォーマンスなどを加味して、評価が決まる仕組みとなっています。
営業職に関しては、売上が最重視されており、実力があれば、年齢に関係なく、昇進することが可能ですが、数字が悪くなれば、降格することもあるので、ポジションをキープするためには、結果を出し続けることが、必要不可欠となります。
営業以外の部署については、以前は、評価基準があいまいで、不当な評価を受けていると感じる社員が少なからず存在していたのですが、現在は、期初に設定した目標の達成度合いで評価を決める、目標管理制度(MBO)が導入されており、評価の結果が分かりやく公平という声が、多くなっています。
注意点としては、個人の実績だけでなく、所属部署の業績も、評価に影響してくるので、個人でいくら優秀な実績を出したとしても、部署全体の業績が悪ければ、高評価を得ることは出来ないということです。
逆に、自分の実績が少しぐらい低くても、部署全体の業績が良ければ、高評価となるので、決して悪いことばかりではないのですが、自分一人ではどうにもならない部分があるということは、あらかじめ、頭に入れておいたほうがいいでしょう。
教育制度・成長環境について
スタイレムの社内教育制度は、非常に充実しており、業界に関する知識や、実務に直結するスキルを学ぶための研修から、英語や中国語といった語学スキルを学ぶ研修まで、様々な教育プラグラムが用意されています。
特に、アパレルという業界、製品に関して得られる知識の量に関しては、同業他社と比較しても、群を抜いて多くなっています。
そのうえ、OJTの仕組みが機能しており、上司や先輩スタッフからの指導をしっかりと受けられるので、現場で働きながら、仕事を通じて、実力を高めていくことが出来ます。
アパレル業界では、トップレベルの企業ということもあり、グローバル化を目指している会社でもあるので、日常の業務に携わることで、業界のことだけでなく、世界経済全体を見通す力も身に付きます。
積極性がある人、チャレンジ精神がある人を高く評価する会社なので、やる気さえあれば、様々な仕事を経験出来る職場ですし、そこで、能力を認められれば、MBA取得のための海外留学などを含めて、会社がスキルアップをフォローしてくれるので、自己成長を図りやすい環境と言えます。
ワークライフバランスについて
スタイレムは、職種や部署によって、就労環境に違いがありますが、営業部門を除けば、残業は少ないですし、有給の消化率も高いので、プライベートを重視する人にとっても、まず満足出来る環境と言えます。
一方、営業職に関しては、業務量が多く、深夜残業や休日出勤が頻繁に発生している状況です。有休も取りにくく、プライベートの時間を確保することが難しくなっています。
ちなみに、スタイレムの営業マンには、業績を上げるために、残業しても構わないという考えの人が多いことも、こういった状況を生み出す一因となっています。
この状況を変えるために、会社として定時で帰宅する日を設定したり、業務形態の見直しを図ったりしているので、就労環境は、少しずつ改善されていますが、まだまだという一面もあるので、ワークライフバランスを重視する人は、注意してください。
女性の働きやすさについて
以前のスタイレムは、営業や企画は男性、事務やデザイナーは女性というように、男女で職種が固定化されていましたが、近年は、その人の適性を重視して採用するように、会社として動いているので、仕事内容における男女差は、無くなってきています。
また、キャリアアップの機会についても、現状としては、管理職に占める男性の割合が高くなっていますが、少しずつ女性社員の登用が増えてきているので、キャリアアップに意欲的な人でも、やりがいを持つことが可能です。
育児支援に関しては、産休・育休といった制度が整っていますし、実際に、多くの社員が休みを取っています。また、子供の急病にも対応してもらえるなど、サポートしてもらいやすい雰囲気となっており、復帰する人も年々増加傾向にあるので、仕事と子育てを両立させやすい環境です。
しかしながら、先ほども触れたように、営業職だと、業務量が多いため、休みが取りにくくなっているうえ、プライベートの時間を作ること自体が難しいので、子供を育てながら、働き続けるというのは、厳しい状況です。
スタイレムの転職先としての価値
ここまで、スタイレムの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、教育制度が整っており、同業他社では学べないレベルのことも習得出来るので、アパレル業界で、働き続けていくのであれば、この会社で働くことは、間違いなくプラスとなります。
(将来、他社へ転職することになったとしても、スタイレムで得られた経験というのは、武器になるはずです。)
新しいことにチャレンジさせてもらえるので、様々な経験を積むことが出来る会社でもあり、そういった意味でも、スキルアップを図りやすく、成長意欲が高い人には、向いています。
条件面もそれほど悪くはないですし、営業を除けば、就労環境も良好なので、総合的に見れば、転職先候補として、検討するだけの価値がある会社と言えます。(営業の場合、忙しさを受け入れられることが、前提とはなりますが・・・)
あとは、他社との兼ね合いでどうかということになります。スタイレムは魅力的な会社ですが、絶対に、この会社にすべきと即断出来るだけの圧倒的なものがあるわけではないので、人にとっては、探せば、より魅力を感じる会社が、ほかに見つかるかもしれません。
下記に、スタイレムの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社をリストアップしていますが、彼らは様々な企業の求人案件を扱っているので、興味があれば、ぜひ他社の求人についても、紹介してもらってみてください。
<スタイレムの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足1
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。
※補足2
転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。