1927年に、イタリアのボローニャにおいて創業された、レザーグッズブランド、フルラ。上質なレザーと洗練されたデザイン、きめ細かさが高い評価を得て、今現在においては、100ヶ国以上に1200以上の店舗を展開する、世界No.1のレザーブランドとなっています。
そのフルラの日本市場における、輸入販売事業を展開するのが、フルラジャパン。第1号店がオープンしてから、25年以上が経過しましたが、日本においても、高い支持を得ており、店舗数は90まで、拡大しています。
同時に、フルラジャパンには、EC販売にも注力、こちらも成功をおさめることで、売上は急拡大、2015年は売上高100億円を超え、全世界の売上の25%近くを占めるまでになっています。
そのため、フルラグループ全体における、日本の重要度は非常に高く、近年では、日本のユーザーのニーズに合わせた、独自の商品開発を始めるほどとなっています。
このように、業績好調なブランドだけあって、人材採用の動きも活発化しており、毎年、新卒で10~20名を採用するとともに、常時、中途でも求人を出しています。
その大半は、ショップスタッフとなるので、総合職での転職というのは、厳しい状況ではあるのですが、ショップスタッフから、別の職種に異動することが可能なので、そういった意味では、総合職として働くチャンスもあります。
(タイミングによっては、総合職の求人が見つかることもあります。)
このページでは、フルラジャパンの中途採用求人の傾向、及び、給与体系、就労環境などについてまとめていますので、転職活動の際には、参考にしてください。
目次
フルラジャパンの中途採用求人の傾向
繰り返しになりますが、中途採用に関しては、販売職の求人が中心となっており、販売スタッフや店長候補を募集する求人が多数発生しています。
また、販売職以外では、営業、生産管理、事務、人事、ECサイト運営スタッフといった職種において、求人が出ることがありますが、常時見つかるわけではないので、こういった職種への転職を希望する人は、こまめに求人情報を確認するようにしてください。
雇用形態については、総合職においては、正社員の求人が中心となりますが、販売職だと、アルバイトから正社員まで、幅広いので、選択肢は豊富です。
なお、フルラは、正社員登用制度を設けているので、アルバイト採用となった場合でも、勤務実績によっては、正社員として再雇用されるチャンスがあります。
応募条件に関しては、販売職の場合、高卒以上であれば、誰でも応募可能となっていますが、店長としての採用となる場合には、ショップスタッフとしての就労経験が必要となってきます。(店長経験が要求されるケースもあります。)
一方、総合職においては、職種を問わず、該当業務に関する実務経験が、必ず要求されると考えてください。ただし、前職の業種は問わないとされるケースが多いので、アパレル業界の経験がないということでも、それほど心配する必要はなしです。
求人情報の入手方法
フルラジャパンの公式サイト内にある採用情報ページに、募集要項が掲載されており、そちらから求人情報を確認することが出来ます。
http://recruiting.furla.co.jp/?from=menu
ただし、中途採用に関しては、販売職の求人案件しか、掲載されていないので、総合職の求人情報を入手するには、転職会社に問い合わせる必要があります。
これは、総合職に関しては、外部の転職会社に、告知を一任しているためですが、公式サイトを確認するだけでは、求人を見落としてしまうので、注意してください。
ちなみに、転職会社からは、販売職の求人を紹介してもらえますし、様々な企業の求人情報を保有しているので、フルラ以外の求人のことについても、教えてもらうことも出来ます。
もし、他社の求人についても興味がある人というは、あわせて聞いてみることをオススメします。
フルラの給与制度、社員年収について
フルラに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に、年収事例をいくつか挙げると、下記の通りとなります。
- 販売 23歳 年収230万円
- 販売 24歳 年収250万円
- 販売 24歳 年収230万円
- 販売 27歳 年収350万円
- 販売 30歳 年収300万円
- 店長 27歳 年収400万円
- 店長 32歳 年収450万円
- 生産企画 24歳 年収700万円
- 生産企画 課長 38歳 年収750万円
- 営業 24歳 年収340万円
- 営業 26歳 年収590万円
- 営業 課長 36歳 年収800万円
フルラの給与体系は、基本給に加えて、決算賞与が支給されるという、ごくオーソドックスなものとなっています。決算賞与は、会社の業績によって、支払額が決定されるのですが、月給1ヶ月分というのが、おおよその目安となります。
なお、販売職については、4半期ごとに、売上などの実績に応じて、報奨金が支払われるインセンティブ制度が用意されていますが、目標値が高いため、実際にもらえる社員は、少ないのが実情です。
残業代に関しては、フルラは、基本的に残業がない会社です。営業や販売といった、一部の職種において、例外的に残業が認められていますが、それ以外の職種に関しては、ゼロです。そのため、残業代がもらえるということは、ありません。
また、営業、販売においても、残業は極力避けるというのが、会社の基本方針であり、やむを得ない事情がある時のみ、特別に許可されるようになっています。
また、そうやって残業をした時には、時間調整がかかり、別日に、その分、早く退社することで、勤務時間を調整して、法定時間内におさまるようにするため、実際に、残業代が支給されるというケースは、かなり少ないです。
(もし、残業調整が出来ない場合は、超過分は、分単位で支払われるので、サービス残業の心配はありません。)
昇給に関しては、毎年1回、3月に給与改定の機会があるのですが、給与が変わらないことが多いですし、上がったとしても少額になることが殆どです。
ただし、管理職に就けば、給与が大幅に上がる会社でもあるので、そういった意味では、やり甲斐があります。(総合職だと、年収800万円を超える高所得も狙えます。)
福利厚生については、各種社会保険(雇用、労災、健康、厚生年金)が完備されているほか、団体長期障害所得補償保険に会社が入っているので、怪我で働けなくなったとしても、安心です。
また、住宅手当が、支給されるほか、社員割引制度が設けられており、フルラ製品を割安で、購入出来るようになっています。
こういったことを全て加味したうえでの、アパレル業界内における、フルラの給与水準は、総合職だと、ごく平均的、販売職だと、やや低めといったところです。
ただし、フルラは、急成長を遂げている会社であり、利益も出しているので、今後は、社員の待遇が改善される可能性は十分にあります。
そのため、もし、フルラへの転職というのが、少しでも頭にあるのであれば、最新の給与事情について、事前に確認しておくことをオススメします。
(面接の時に、会社側に直接確認してもいいですし、転職会社に問い合わせて、教えてもらうということも出来ます。)
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をもとに、基本給が算出されることになりますが、ここは交渉次第という要素もあるので、フルラから提示された金額に納得がいかない時には、そのまま受け入れるのではなく、希望条件を伝えて、話し合うようにしてください。
繰り返しになりますが、フルラは、管理職に就かない限り、給与が大きく上がることが、殆ど見込めない会社なので、入社時に設定された給与額というのは、後々まで付いて回ることになります。
そのため、ここで下手に妥協すると、入社後、後悔することになりかねないので、しっかりと交渉することをオススメします。
もし、こういった交渉の進め方が分からない、もしくは苦手ということであれば、先ほど触れた転職会社に、交渉の代行を依頼してください。
彼らは、この手の交渉経験を豊富に持っているので、うまく話を進めてくれますし、結果的に、条件の上積みに成功するケースが多々あるので、自分で強引に進めるよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。
フルラの評価制度について
フルラでは、年1回、売上・実績などの数字や、個人目標の達成率をベースに、直属の上司が査定を行い、その評価で決まる等級に応じて、昇進・昇給が決定されます。(設定された目標ラインを大きく超えない限り、現状維持となるのが、基本です。)
なお、販売や営業においては、成果主義の傾向が強くなっていて、数字が評価の全てとなるため、実績を残せば、年齢を問わず、管理職に就くことが可能です。
それ以外の職種では、分かりやすい評価指標が確立されていないということもあり、最終的には、査定者である直属の上司の考え次第ということになります。
高評価を得るには、上司の期待に添うパフォーマンスを残す必要がありますが、そのためには、そもそも、上司がどういった評価基準を持っているのか、見極めなければいけません。
従って、日頃から綿密にコミュニケーションを取って、上司の意図を把握している人が、高い評価を受ける傾向にあります。
教育制度・成長環境について
ここ数年、フルラは、社員教育に力を入れるようになってきており、基本的なスキル・知識を身に付けるための基礎研修から、フォローアップ研修、階層別研修まで、様々な研修プログラムが用意されています。
自分のポジションや実力に応じて、適切な研修を定期的に受講出来るので、勉強の機会には、事欠きません。
また、フルラはOJTの仕組みが整備されている会社でもあり、未経験、あるいは経験が浅い社員は、「メンター」という教育担当の先輩社員のもとで、実際の業務をこなしながら、知識・スキルを習得していくことになるので、仕事を通じて、効率良くスキルアップすることも可能です。
会社が、実力が高いと認めた社員は、本社のあるイタリアへの海外研修のチャンスが与えられるなど、さらなる成長をサポートする仕組みもあります。
総じて、フルラは、自己成長を図りやすい環境なので、スキルアップに意欲的な人には、オススメの会社です。
ワークライフバランスについて
フルラは、残業、休日出勤がない部署・店舗が大半を占めますし、公休も多いので、プライベートを充実させながら、働きたいという人には、ピッタリの会社です。
有休に関しても、申請すれば、そのまま認められるケースが多く、消化率は高いです。前もって、上司に相談しておけば、連休も取れますし、夏季・冬季の休暇とあわせて、長期休暇を取得するといったことも可能です。
そのうえ、リフレッシュ休暇という制度が設けられており、その制度を利用すれば、1週間程度の休みをもらえます。
有休と組み合わせて、半月ほど、休みを取って、旅行を楽しむような人もいる会社なので、ワークライフバランスを重視する人にとっては、かなり魅力的なのではないでしょうか。
女性の働きやすさについて
フルラは、女性比率の高い会社なので、仕事の内容に関して、男女差はないですし、昇給や昇進に関しても、男女平等です。管理職に昇進して、活躍している女性も多いので、キャリア志向が強い女性には、オススメの会社です。
また、フルラジャパンは、子育て支援に力を入れている会社であり、産休・育休の取得率は高いですし、復帰後には、「子育てワークタイムシフト」という、子どもが小学3年生になるまで、時短勤務を選択出来る制度が用意されています。
また、日頃の業務においても、子供の病気などの理由で、急な休みが必要になった時には、まず問題なく、休みを取らせてもらえます。
女性社員が中心の会社ということもあって、育児に対する理解がある職場であり、周囲が何かとフォローしてくれるので、安心して働けます。
フルラの転職先としての価値
ここまで、フルラの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、残業は殆どないですし、有給消化率も良いので、ワークライフバランスを重視する人には、オススメの会社と言えます。
給与などの待遇面については、ごく一般的なラインですが、休みの多さを考えると、むしろ、他社よりも、時間単価は高いと言えるぐらいなので、不満を感じている社員というのは、少ないです。
また、フルラは、教育制度が整っており、自分の能力に合わせて、効率良く、スキルや知識を磨くことが出来るので、成長意欲の高い人からしても、魅力がある会社だと思います。
もちろん、こういったことはどうでもいいので、少しでも多くのお金が欲しいという、収入最優先という人にとっては、フルラは魅力度が低いかもしれません。
このあたりは、考え方次第なので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、フルラへの転職を目指すのかどうか、判断を下すようにしてください。
下記に、フルラの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしてありますが、彼らは、社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、相談してみるのもアリです。プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は、様々な企業の情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。他社と比較することで、フルラの価値が、より明確になりますし、もしかしたら、より魅力を感じる会社が見つかるかもしれません。
転職先を選び際に、候補が多いに越したことはないので、興味があるようでしたら、ぜひ、他社のことについても、話を聞いてみてください。
<フルラジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社>
※補足
このなかで、『リクルートエージェント』、『マイナビエージェント』の2社については、総合系の転職会社なので、様々な業種の企業の求人案件を押さえています。もし、アパレル以外の業種の会社に興味があるようでしたら、この2社に相談してみてください。