メルローズの中途採用事情と転職者の年収、就労環境について

 

ティアラ、リエス、アルカリ、メンズメルローズなど、様々なオリジナルブランドを生み出してきたメルローズ。1973年の創業以来、流行を取り入れつつも、シンプルなデザインを意識した服作りを一貫して行っており、コーディネートの自由度が高い服を好むユーザーからの支持を得ています。

 

売上180億円、社員数400名といった中堅アパレルメーカーですが、業績は順調に推移しており、人材採用を積極的に進めています。中途に関しても、販売職・総合職を問わず、求人が出ています。

 

また、近年では、メルローズはオンラインショップの運営に力をいれており、Webデザイナー、ディレクターなど、ECサイト関連職の求人も増加傾向にあります。

 

このページでは、メルローズの中途採用求人の状況や、転職者の年収・就労環境などについて、まとめているので、参考にしてください。

 

目次

中途採用の募集内容・選考プロセスについて

メルローズでは、専用の採用情報サイトを用意しており、中途採用の求人情報についても、そちらのサイトから入手することが出来ます。
https://www.melrose.co.jp/recruit/requirements/mid_career.php

 

時期を問わず、常に募集がかかっているのが販売職(ストアスタッフ)、不定期だけど、募集頻度が高い職種として、デザイナー、MD、カメラアシスタントといったものがあります。

 

営業、人事、財務等、他の職種についても、タイミングによっては、求人が見つかることがあるので、興味がある人は、こまめにサイトをチェックするようにしてください。

 

もし、このあたりの確認作業が面倒ということであれば、アパレル業界専門の転職会社に登録して、担当者にメルローズの求人に関心があることを伝えておくことをオススメします。新規求人が発生するたびに、その都度教えてもらえるので、手間が省けて便利です。

 

下記に代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

<アパレル業界専門の転職会社>

 

募集内容についてですが、販売職に関しては、正社員・契約社員の二つの雇用形態に分かれて、募集がかかっており、応募条件については、未経験者応募可の求人から実務経験が必須とされる求人まで多岐に渡るので、詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

一方、総合職については、即戦力となる人材を求める求人ばかりなので、経験豊富な人でないと、応募しても、採用される可能性は無いと考えてください。

 

勤務先地域ですが、総合職は本社がある東京勤務となるのが基本です。販売職は、首都圏勤務の求人が多くなっていますが、勤務地が地方都市となる求人も存在するので、東京以外で仕事を探している人にもチャンスがあります。

 

ちなみに、メルローズでは、一部の販売スタッフ以外は、年俸制で契約するケースが多くなっています。その場合の雇用形態は、期間1年の契約社員となりますが、待遇は正社員と変わりません。契約は更新されるのが基本なので、安定して働くことも可能です。

 

メルローズの社員年収・給与制度について

メルローズで働く社員の年収ですが、部署や職種によって違いがあります。いくつかの年収事例を下記にまとめていますので、参考にしてみてください。

 

【販売職】

  • 32歳 販売スタッフ 年収230万円
  • 28歳 販売スタッフ 年収200万円
  • 31歳 店長 年収380万円
  • 34歳 店長 年収420万円

【総合職】

  • 24歳 デザイナー 年収430万円
  • 44歳 デザイナー 年収 550万円
  • 28歳 MD 年収400万円
  • 32歳 MD 年収500万円
  • 38歳 人事 年収500万円

 

前述したように、メルローズは、年俸制の社員の割合が高くなっています。年俸には賞与は含まれておらず、別途支給されることになりますが、金額は寸志程度になるケースが多く、あまり期待出来ません。(全く、支給されない年もあります。)

 

メルローズの給与水準は、アパレル業界のなかでは、ほぼ平均的なレベルとなっており、年収に関しては、満足とまではいかないけど、それほど大きな不満もないというのが、一般的な社員の声と言えます。

 

ただし、職種・部署によっては、残業が常態化していることもあり、その場合でも、みなし残業代が年俸に含まれているため、収入額は全く変わらず、時給で換算すると、かなり低い給与水準になってしまいます。

 

残業が発生しない部署との差が大きいこともあり、忙しい部署で働いている人のなかには、不公平さを感じて、退職を決意する人も少なくないのが実情です。

 

なお、昇給については、少しずつではありますが、毎年、必ず上がるようになっています。また、メルローズは、福利厚生に関しては、それなりに充実しています。退職金の前払い制度や企業型確定拠出年金制度も用意されています。

 

人事評価・組織体制について

メルローズの人事評価制度ですが、勤務実績をもとに、直属の上司が査定する方法を採用しているため、高評価をもらうためには、仕事で結果を出すだけでなく、積極的に上司にアピールすることが必須となります。

 

ただし、明確な評価基準が社内に存在するわけではないため、評価は曖昧です。部下との人間関係を評価に直結させる上司も存在するので、人事評価制度については、不満を感じている社員も存在します。

 

しかしながら、優しく面倒見の良い上司が多い会社なので、こういった問題はごく一部に留まるのも事実です。なお、勤務年数が多い社員のほうが、高い評価を得られる傾向にあるので、長く働き続けるというのも、評価を得るためのポイントとなってきます。

 

また、中途採用の場合、入社時の評価が出発点となるので、面接の場でしっかりPRしておいてください。こういったことが苦手という人は、上記でも触れた転職会社経由で応募すれば、転職会社の担当スタッフが代わりにアピールしてくれるので、うまく活用してください。

 

メルローズのワークライフバランスについて

メルローズは、職場によって忙しさに違いがある会社なので、ワークライフバランスについては、一概にこうと言うことは出来ません。ただし、忙しい部署でも休日出勤や深夜勤務といった過酷な労働は少ないため、比較的プライベートの時間を確保しやすい会社です。

 

また、会社自体が有給取得を奨励しているので、休みが取りやすく、同僚とうまく調整することで、長期休暇を取ることも可能です。

 

特に、販売職はシフト制ですが、上司に前もって頼んでおけば、土日休みを取得出来るため、アパレルのショップ店員には珍しく、週末休むことが出来ます。子供や家族との時間を作りやすいので、ここは社員の間でも好評です。

 

女性の働きやすさ

メルローズは、女性社員の割合が高く、人間関係も良好な会社なので、女性にとっては働きやすい企業と言えます。ただし、産休・育休制度があるのですが、部署によっては、暗黙の了解で、休暇取得を諦め、退職するケースもあるので、注意が必要です。

 

キャリアアップについては、男女差はないのですが、管理職自体がつまっており、ある程度以上の昇進は難しいのが実情です。昇進を目標にすると、モチベーション維持が難しい状況になる可能性が高いので、キャリアアップ志向が強い人は要注意です。

 

メルローズへの転職はアリ?

ここまで、様々な角度から、メルローズの社内環境について見てきましたが、社内の人間関係が良好な会社であり、働きやすい職場と考えて間違いありません。給与や福利厚生、休暇の取れやすさといった点でも、まずまずなので、条件面で見ても悪くない会社です。

 

一方、敢えてマイナス点を挙げるとすれば、キャリアアップがあまり望めないということです。これは、年収の大幅増が期待出来ないことも意味するので、バリバリ働いて、昇給・昇格を目指していきたいという人にとっては、やり甲斐を感じることが出来ない会社かもしれません。

 

これは裏返せば、現状維持でいいので、ノンビリ働きたいという人にとっては、望ましい環境とも言えるので、そういった意味では、メルローズは人を選ぶ会社とも言えます。

 

自分が転職先となる会社に、どんなことを望むのか、よくよく考えて判断するようにしてください。上記で触れたアパレル系の転職会社に相談すれば、このあたりの会社選びについても、アドバイスを受けられるので、話をしてみるのもアリです。

 

転職会社は、他社の状況にも精通しているので、メルローズ以上に向いている会社があれば、その会社の求人を紹介してもらうことも可能です、判断に悩む時には、ぜひ一度、連絡を取って、話をしてみてください。