パタンナー

 

パタンナーになるには、パターンメイキングの技術と知識を身につけていることが必須条件となります。これは独学でどうにかなるものではないので、専門学校や短大、大学で基本的な技術・知識を習得して、アパレルメーカーやデザイン事務所に就職するというのが一般的な流れです。

 

現在、別の仕事に就いているという人でも服飾の学校に通うというのは必須条件です。デザイン系の学校を出ていない人間を採用することはありません。専門学校であれば通信講座や夜間講座を用意しているので、こういったところで働きながら学ぶことが出来ます。

 

なお、現実問題として、パタンナーとして働いている人というのは、殆どが専門学校の3年卒以上です。短大プラス専科2年という人もいますが、いずれにしても3年以上、勉強している人が大半です。これぐらいの期間をかけて勉強しなければ、企業から求められるスキルを身につけることが出来ないためです。

 

実際、専門学校に届く企業からの求人票をみると、その大半は『3年以上卒』となっています。2年卒だと、書類選考の段階で落とされてしまうことも珍しくありません。最低3年卒と考えてください。

 

目次

学校選びは重要

なお、学校選びというのも重要です。実績のある学校というのは、業界との連携が強いので、より多くの求人情報が入ってきますし、コネで入社出来るチャンスも出てきます。

 

また、こういった学校には、コンテストの情報が集まりやすかったり、生徒の実績作りのためにファッションショーを開催したりといったこともしています。(生徒はスタッフとしてショーに参加します。)

 

在学中から自分をアピールするための実績作りが出来るので、これは就職・転職活動時にとても役立ちます。

 

パターンメーキング技術検定を目指す

もう一つ、勉強しながら意識しておきべき資格がパターンメーキング検定です。パターンメーキングに必要な型紙作成の知識・技術、ファッション技術能力や理解度を図るための検定試験です。試験内容も極めて実践的であり、それだけに級を取得することは、自分のスキルを証明する格好の手段となります。

 

受験資格に制限はなく、誰でも受講出来るのですが、最上級である1級はパタンナーとしての実務経験を5~6年積んだレベルを想定しているので、仮にですが、独学で取得したとすれば、それは専門学校卒以上に評価される可能性があります。

 

独学で受かるということは、まず無いと思いますが、それだけ評価の高い検定試験なので、自分の実力を測る意味でも、級の取得を目指すことをオススメします。

 

CADの知識を身につける

もう一つ、資格系で取得しておいて、損がないのがCAD利用技術者検定です。PCを使ってパターン作成を行う企業が増えてきており、CADが出来る人というのは、それだけ評価が高くなります。パターンに関する線も知識と合わせて、習得しておくと大きな武器となるのが確実です。

 

パタンナーになるキャリアルートは単純明快

とにかく、パタンナーというのは、専門教育を受けていなければ話にならないので、学校に通うのが最優先です。

 

学校を卒業する

就職する

 

キャリアルートとしては、これしかありません。ある意味、単純明快ですし、異業種からの転職を目指す人でも、やるべきことがハッキリしているので、取り組みやすいと思います。