アパレルデザイナーやパタンナーといった職業に就くには、学校で専門的な知識を学ぶことが必須条件となります。独学で学ぶというやりかたもありますが、よほどセンスがある人でなければ、学校に通わずに企業側が求める実力に到達するのは厳しいでしょう。
学校に通うというのは現実的な選択肢となります。
かといって、学校に通えば何でもいいというわけではありません。学校の質はピンキリですから、質の悪い学校を選んだら、かえってマイナスになってしまいます。
良い学校というのは、自分を成長させてくれる学校ということになりますが、そういった学校を見抜くにはどうすればいいのでしょうか?
具体的には、次の6つの基準に沿って選ぶことをオススメです。
- その学校で学べるファッションの方向性を確認する
- 見学をして、学校の雰囲気を知る
- 卒業生の実績・作品を知る
- 卒業生や在校生の話を聞く
- 学校の先生に話を聞く
- 学校の設備やカリキュラムを確認する
目次
1:その学校で学べるファッションの方向性を確認する
デザインの方向性というのは様々であり、学校によって学べる方向性が違ってきます。自分自身が突き詰めていきたいデザインを学べる学校を選ぶことが重要です。
そのためには、自分がどんなデザイナーになりたいのかという将来像を明確にする必要があります。これから学び始めるという段階で、将来の方向性を固めなければいけないというのは大変ですが、ここがズレてしまうと、全てが無駄になってしまうので、避けては通れないことです。
これは1日や2日で固まるものではないので、時間をかけてジックリ考えてください。学校選びと並行して行うのもアリです。
色々な学校のカリキュラムや卒業生の実績を見ているうちに、自分はこんな道に進みたいというものが出てくるかもしれません。
2:見学をして、学校の雰囲気を知る
実際に自分の目で学校の様子をチェックするのも重要です。口コミなど、他人からの情報だけで判断するのは非常に危険です。他人が感じることと、自分が感じることは別物だからです。どんなに周りからの評価が高くても、自分には合わないということは珍しくありません。必ず、じかに見学して、学校の雰囲気を確認するようにしてください。
また、その時には、学生の様子をチェックするようにしてください。前向きで意欲的に取り組んでいる学生が多い学校であれば、お互いに切磋琢磨して実力を磨いていくことが出来ます。こういった仲間は、アパレル業界でキャリアを積んでいくうえで、貴重な人脈となる可能性もあります。
逆に、やる気がない学生が集まっているような学校だと、自分も周囲に影響を受けてダラけてしまいがちですが、これではわざわざ通う意味がありません。
人間というのは環境に左右される動物なので、環境選びは本当に重要です。
3:卒業生の実績・作品を知る
学校の在校生・卒業生の作品を見たり、どんな企業に就職しているのかという実績を確認することも重要です。こんなコンクールで入賞しているといった実績をチェックするのも同じように大切です。
こういった目に見える結果を見れば、学校のレベルも分かりますし、自分の将来像もイメージしやすくなります。当然、めぼしい実績が出ていない学校はパスです。
4:卒業生や在校生の話を聞く
その学校に通っている人、卒業した人に実際に話を聞くことも重要です。身近にそんな人がいないという人でも、友達や知人に『知り合いにこんな人はいない?』と相談すれば、思いのほか見つかるものです。
5:学校の先生に話を聞く
学校の先生と話をすることも重要です。その先生の雰囲気で、学校の様子を伺い知ることが出来ますし、自分が学びたいことを本当に勉強出来るのかどうか確認する機会にもなります。
もし、『この人について学びたい』と思えるような人がみつかったら、迷うことなく、その学校を選択することをオススメします。
6:学校の設備やカリキュラムを確認する
学校が持っている設備やカリキュラムの内容を細かく確認することも、自分が目指す方向性に、その学校が合っているのかどうか判断する材料となります。気になることがあれば、納得いくまで質問して、迷いがない状態にしましょう。
こういった問い合わせに対して、おざなりな対応しかしない学校があれば、避けておいたほうが賢明です。
入学後、方向性について迷いが出たら?
ここまで入念に調べたうえでの判断であれば、学校選びに失敗することは無いと思いますが、世の中には絶対はありません。入学前には気付かなかったことが、学校に入った後に見えてきたということは十分にあり得ます。
また、勉強していくなかで、自分の考えが違ってきた(違う方向を目指したくなってきた)ということもあります。
そんな時に、その学校に通い続けるべきか、それとも違う学校に入り直すのか迷うところですが、安易に決めないことです。学校のスタッフや先生に相談するのが第一です。自分より経験豊富な人であれば、あなたが見えていないことに気付いているものです。
なかには同じような悩み・経験を体験している人もいるかもしれません。自分一人で抱えずに、周りの人の助けを借りるようにしてください。それも、学校に通うメリットです。